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彼の声

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彼の声 2018.1.30 「制度を超える力」

2018/01/30

 世の中で起こっている出来事の中で何が問
題だとしても、様々な出来事の間で関連性が
見られるようなら、そこに複数の出来事を起
こすような世の中の仕組みを想像できるだろ
うし、何らかの制度が働いているからそれに
関連して出来事が起こるとも考えられるだろ
うが、その一方で偶然の巡り合わせから起こ
る出来事もその場に無視できない影響を及ぼ
すだろうし、そうかと言って全ての出来事が
偶然の巡り合わせから生じると考えてしまう
とそれぞれの出来事の間の関連性など考えら
れなくなってしまうし、また全ての出来事が
その場に構成されている世の中の仕組みから
必然的に起こると考えてしまうと、偶然の巡
り合わせなど何も考慮しなくてもよくなって
しまうわけだが、どちらの要素もそれなりに
影響を及ぼしているからそれに対する完全な
予測など不可能となるわけで、またそれなり
に世の中の仕組みから起こる要素を考慮しな
いと、社会に関して何も述べられなくなって
しまうし、どちらにしても社会の中で起こっ
ている出来事や現象を考える上で欠かせない
要素となるのではないか。そして両方の要素
を一概に対立した概念として捉えるのではな
く、ある時には連携しているような作用を及
ぼすこともあるだろうし、またある時には補
完するような動作を引き起こすかもしれない
し、また必然的な成り行きを偶然の巡り合わ
せが打ち砕くように作用することもあるのか
もしれず、そんなふうにしてその場その時で
全く異なる動作や関係をもたらすから、それ
が偶然の巡り合わせそのものだと言える時も
あるだろうし、それに伴って生じる人や集団
の行動や言動も一定の思考や思想に基づいて
なされる時とそうではない時があるかもしれ
ないし、またそこにその場その時の社会情勢
が絡んできて、それが人や集団の判断に影響
を及ぼしてくるだろうし、そういう方面から
物事を考えていくと考慮する要素が多すぎて
きりがなくなってしまうのかもしれないが、
考えられる限りでできるだけ詳しく正確を期
そうとする時と、大雑把な把握だけにとどめ
ておいた方がいい時と、その場その時の状況
に応じてどちらもあり得るだろうし、どちら
でもない時とどちらでも構わない時もあるの
かもしれず、そこにも偶然の巡り合わせが絡
んできて特有の事情が生じてくるわけで、そ
れに関しても一概には判断できなくなってく
るのではないか。そして世の中で働いている
制度に関して考える時には、その制度の仕組
みに伴って生じる必然的な成り行きや結果を
考慮しなければならないだろうし、そんな成
り行きや結果をもたらすために制度がそこに
構成されて、その制度を維持管理する集団的
な組織形態が何らかの機構として存在し活動
しているわけで、そのような機構が制度の利
用者やそこで取り扱われる物や情報やサービ
スを管理しながら制度を運営しているわけだ。
だから制度側から見れば制度の仕組みや動作
に則った必然的な成り行きや結果がもたらさ
れることが望まれるわけで、その過程で偶然
の巡り合わせから生じる突発的な事故や事件
が起こっては困るわけだが、もちろんそのよ
うな事故や事件に対する備えや起こった時の
対処に関しても、制度の仕組みの中では想定
されていて、起こりうる全ての出来事を制度
内で処理できるように工夫しようとするわけ
だが、実際にはそれにも限界があることは確
かで、その限界を超えて起こる事故や事件に
は対処できないわけだ。

 そんなわけで制度からもたらされる利益や
弊害も制度特有の仕組みから引き起こされて
いると考えても構わないのだろうが、それ以
外の偶然の作用が制度に影響を及ぼしていな
いわけではなく、そういう影響は制度から生
じる集団的な力をある意味では超えて及ぼさ
れるわけで、いくら制度を利用してその場に
影響力を行使しても、それには何らかの限界
が伴っているのだろうし、その限界を超える
部分に人や物や情報などに関係する自由な生
産と流通と消費が生じる可能性が出てくるわ
けだが、自由であるだけに制度内に拘束され
ている意識から見ればそんなものには何の力
も価値もありはしないように思えるだろうし、
実際に人は社会の中で何らかの制度に拘束さ
れている実態が必ずあるわけだからそう思う
のも無理はなく、そう思っておいて間違いな
いだろうが、そうであるからこそそんな間違
いや勘違いとともに人の自由な活動が生じる
余地が生じているのであり、それはまた偶然
の巡り合わせで間違ったり勘違いを誘発する
わけで、制度側から見ればそれらは全て否定
されるべき要因と見なされても仕方のないと
ころだが、一方でそれがないと何も制度を守
ったり制度に従ったりする契機が生じないわ
けで、要するに人は偶然の災難に遭うのを避
けるために制度に依存しようとする傾向にな
るのであり、制度に従うことで制度特有の仕
組みから引き出される必然的な利益に与りた
いわけで、だから時にはそういう心理を逆用
されて詐欺にも遭ってしまうわけだが、制度
に従えば必然的に利益を得られるという思い
込みも、制度特有の仕組みからもたらされる
心理かもしれないし、そういう意味で制度は
人をその中に引き込むための魅力を兼ね備え
ているとも言えるし、そんな人の思考形態や
心理作用を社会の仕組みとして投影している
のが制度だとも言えるわけで、そんなふうに
して人と制度との関係は断ち切り難い絆で結
ばれていて、たとえ制度の不具合や弊害を指
摘して制度そのものを批判する人がいるとし
ても、その人が制度の恩恵に与っていないわ
けではなく、たとえ制度から何らかの弊害が
その人にもたらされているとしても、社会の
中で生きている限りは何らかの制度に拘束さ
れながら暮らしていくことしかできないわけ
だから、制度をなくすのではなく制度の改良
を目指しながら人は社会の中で生きていく以
外にはあり得ないわけで、そういう意図で制
度批判が繰り返されている状況があるわけだ。
そして人が制度の改良を目指すとしても全面
的に制度に拘束されることを望んでいるわけ
ではないのも当然であり、全面的に制度に拘
束されてしまうと自由に振る舞う余地がなく
なってしまうわけで、そういうところで人は
制度から利益を引き出したいのと同時に制度
から自由になりたいわけで、それを御都合主
義とみなしてしまえばその通りかもしれない
が、そういう自らの都合に合わせて制度を利
用したい心理が、一方で制度を不完全なもの
にしているのかもしれないが、それも人の習
性を考慮すれば当然ことであるだろうし、普
通の心理状態から導き出される結論としては
何かから支配されたくないと同時に何かを支
配したいわけだから、その何かが人であった
り物であったり情報であったり、中にはそれ
らを組み合わせて効果的に機能する社会の仕
組みである場合もあるだろうし、実際にそれ
らを支配している気になっている人や集団も
存在するわけだから、それも避けられない成
り行きや結果の一つなのかもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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