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彼の声

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彼の声 2018.1.19 「制度の形骸化」

2018/01/19

 制度の形骸化が儀礼への執着を生むのかも
しれないが、何か礼儀作法のような決まりき
った動作を頑なに守ろうとする態度は動作の
目的が薄れてきたことを示していて、かえっ
て何も考えずに同じ動作を繰り返すことが、
特に目的を意識しなくても動作の継続を保つ
上で重要となってくるわけで、それはすでに
儀礼を継続することが目的化してきていると
も言えるだろうし、実際にそれを繰り返して
いることが動作がまだ有効に機能しているよ
うな実感を伴うわけだが、そのような繰り返
しの動作自体の自己目的化が当初の目的に取
って代わってしまったことを明かしていると
も言えるわけで、何のためにそんな動作を繰
り返すのかを考えなくてもいいように、延々
と同じ動作を繰り返すことに執着しているわ
けだろうが、実際にそうなってしまうとそれ
を繰り返している共同体の内部では、暗黙の
了解事項としてそのような動作が通用するに
しても、外部の者には全く理解不能な動作と
なるわけで、そうなってしまうと動作そのも
のはある程度の長期間は維持できるだろうが、
外部へ向かっての発展性が消失してしまうわ
けで、実際にそうなってしまったものは伝統
芸能とか密教的な宗教とかの閉鎖的な形態を
保ちながら続いていくのだろうが、次第にジ
リ貧となることは確実で、そのようなごく限
られた人々の間で保存される制度は社会全体
への影響力が欠如しているわけだ。そうだと
すると逆に社会全体に影響を及ぼすような制
度とは何かとなるわけだが、それは実際に社
会全体に普及している制度だと言えるだろう
し、例えばそれは商品と貨幣の交換に関する
経済行為に伴って動作する制度だろうし、ま
たそれは行政機構が法律に基づいて領土や領
民を管理統治するための制度になるだろうが、
それらさえも絶えず新たな制度に取って代わ
られる可能性がないとは言えないだろうし、
それに関しては効率とかコストなどを考慮し
たり世の中の流行現象などから影響を受けて、
新たな制度が生じる可能性があるわけだろう
が、実際にも商品と貨幣の交換に関しては分
割払いだとかクレジット決済などの制度が生
じてきたわけで、また行政機構の管理統治形
態にも国家の枠を超えたより広域な統治形態
として帝国という支配形態や、それよりもゆ
るい統治形態としては連邦制とか、また多国
間の同盟形態として国連という枠組みも模索
されている最中だし、実際には取って代わる
というよりは複数の制度が競合状態になるこ
との方が多いのかもしれないが、逆に言えば
一つの制度だけでは世の中がうまく回ってい
かないことも示しているわけで、なるべく複
数の制度を混在させて、その中から状況に応
じて最適な制度を選べるような成り行きにな
れば、効率やコストや利便性などの観点から
すれば理想に近づくかもしれないが、実際に
は制度が機能する状況が社会の中で生じてい
ないとその制度が利用されないわけで、利用
されない制度は廃れるしかないわけだが、無
理に儀礼目的で存続させようとするにしても、
結果的に何らかの制度が社会の中で動作して
いる状況があるとすれば、実際にその制度を
利用している人が存在しているから制度が動
作しているわけであり、少なくともそれ以外
ではないことは確かなところなのではないか。

 そうであるなら現状で成り立っている制度
で実際に間に合っているはずなのだろうが、
それだけでは不都合や不具合が出てくるから
既存の制度の改善や新たな制度の模索が生じ
るわけで、絶えずそのような試みが生じない
と社会がそこで停滞してしまうとも言えるわ
けで、それでも構わないのならそう思ってい
る人は、すでにある制度から生じる既得権益
の恩恵に与っている人たちだろうし、そうで
はない人や現状に不満がある人は絶えず自ら
に有利な状況へと社会情勢を持っていきたい
わけだろうし、そのようなことを積極的に行
なっている人や団体が社会を動かしていると
も言えるかもしれないが、そのような行為か
らも絶えず不都合や不具合や不均衡や不平等
が新たに生じてくる可能性もあるだろうし、
結局は利害関係を伴った様々な方面から及ぼ
される作用のせめぎ合いによって社会の流動
性や可動性が生じているわけだろうが、そこ
で一定の価値基準が定められている場合はそ
の価値基準の変更を求めるような作用も生じ
ているのだろうが、たぶんその場を支配する
ような制度とともにその制度を支えるような
価値基準も支配的なものとして機能するのだ
ろうし、そうなるとそのような支配に抵抗す
る勢力も台頭してきてその場を支配する制度
や価値基準と対立関係を形成するわけで、そ
のような対立状態もその場で機能する制度と
もなるわけで、対立するどちらかの陣営に属
さないと、そのような制度からは外れてしま
うわけだろうが、だからと言ってそれだけが
制度であるわけでもなく、他の制度も社会の
中で並存していればそちらから利益を得られ
る成り行きにもなるだろうし、支配的な制度
がメディアを通じて大々的に喧伝されている
ような場合でも、そのようなことが行われて
いる時点で別の制度があるからその制度が強
調される事態ともなっていることを示してい
て、そういう面ではその制度の効率性とかコ
ストパフォーマンスとか利便性などよりも、
流行現象の面がより大きく関与している可能
性が高いだろうし、そういう現象を注意深く
探ってみると、その制度のマイナス面が意外
に多く指摘されていることも目につくだろう
し、そういう意味で何か流行現象のような動
きがメディアを中心として出てきたら、あま
り深く考えずにそのような現象を煽っている
メディアが多いことに気づかされるだろうし、
民衆の方でもあまり深く考えずにそのような
流行現象に乗っかって支配的な制度を利用し
てしまうと、後から思わぬ副作用や弊害が出
てきてそのことで苦しめられる結果を招いて
しまうのではないか。例えばそれがサラ金な
どを利用しすぎて多重債務を招いたり自己破
産に追い込まれたりすることにもなるわけで、
また政治家が支援者の地元企業への口利きを
やりすぎて、行政と癒着して公共事業の予算
を増やしすぎた結果として莫大な財政赤字を
出してしまったり、企業の方でも行政と癒着
しすぎると産業自体の競争力がなくなって、
海外の企業との価格や品質などの競争に太刀
打ちできなくなってきて、苦し紛れに製品の
偽装や業績の粉飾を繰り返して自滅するよう
な成り行きにもなってきているのかもしれな
いし、そういうところでも同じ動作を繰り返
すための偽装と粉飾という制度の形骸化と儀
礼への執着を生むような結果を招いているの
かもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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