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彼の声 2018.1.17 「制度の現状」

2018/01/17

 制度を管理運営しているはっきりとした機
関が存在する場合は、そのような制度の仕組
みや動作は法律によってはっきりと規定され
ているだろうが、世の中の慣習に基づいてい
るような制度だとわかりにくい部分もあるだ
ろうし、場合によってはそれが制度だとは認
識できないかもしれないが、そこで暮らして
いる多くの人が何らかのしきたりのようなこ
とを頑なに守り従っているような場合は、そ
のような慣習がその地域に根付いていると考
えることもできるが、それを一種の制度だと
みなすこともできるだろうし、そういうとこ
ろで制度と慣習の境界が曖昧になるのかもし
れないが、それが宗教などになると自然崇拝
などの曖昧なレベルでの信仰が主流となって
いる段階では慣習的な傾向が強いが、教団な
どが組織されて集団内の信者の間で役割分担
などがはっきりしてくると、戒律などが整備
されてそれに基づいた宗教教団の管理運営体
制が固まっていくにつれて制度的な傾向が強
くなるのではないか。そのような例から考え
れば、社会の中で何らかの集団が活動してい
て、その集団内での役割分担がはっきりして
いて、集団として統率が取れているようだと、
そのような集団は組織化された制度的な集団
だとみなすことができるだろうし、それに比
べて特にはっきりした目的がなくて何となく
群れているような集団だと、あまり組織化さ
れているとは言えないだろうし、集団内の掟
もなければ規律も統率も取れないだろうし、
その代わりに自由はあるかもしれないが、そ
のような集団で間に合っているうちは制度は
不要なのだろうし、それで済むならそれに越
したことはないのだろうが、それでは済まな
くなってくる事情というのが、集団内で起こ
る争いや諍いなどであり、また他の集団との
争いや諍いなども起こるわけだが、そんなこ
とをきっかけとして徐々に法整備が始まって
しまうのだろうし、そうなると集団そのもの
の管理統治が問題となってくるのだろうし、
集団の規模が大きくなるにつれてそれを専門
に行う組織も編成されてきて、それが官僚機
構となるわけだろうが、果たしてそういう成
り行きが自然な推移なのかは、歴史的な経緯
がそれを示しているとすれば、それが自然な
推移であることは認めざるを得ないのかもし
れないが、それとは別の方向がないわけでは
なかったのかもしれないし、現状でもそのよ
うな集団的な制度化とは別の方向への作用も
働いているのかもしれない。というのも実際
に世界が一つの制度では統一されていない現
状があるわけで、国も制度もある程度はばら
けている現状があるわけだから、そんな現状
が制度化の限界を示しているわけで、国連な
どを通じて世界の統一的な制度基準を作ろう
とする動きはあるのかもしれないが、各国の
利害が錯綜していてそれに伴って同盟関係や
敵対関係も複雑に絡み合っているわけだから、
なかなか世界が一つの制度で統一されるには
至らないだろうし、その先の一つの行政機構
による世界統一も現時点では時期尚早という
よりはほとんど考えられないことなのではな
いか。

 現状から考えられることは国ごとの制度化
は一応は実現しているわけだろうが、国家の
枠を超える超える制度化にはうまくいってい
ない面が多いだろうし、国家の内側でも官民
の様々な制度が乱立している状況にもあるわ
けで、形式的には一つの制度によって国家の
統一が図られているわけだが、その制度を規
定している法律も、行政機構による権力の行
使によって維持されているだけで、法律が守
られないことを前提として罰則規定を設けな
ければならないわけだから、制度による国家
や国民の管理統治が完璧に行われているわけ
ではなく、厳密に言えば隙だらけで綻びだら
けの制度であり法律なのではないか。そして
それを完璧なものにする必要はないだろうし、
現実にできないのだから現状では絶えず違反
者を取り締まらなければならないわけで、そ
のような取り締まりを通して行政機構が制度
を維持管理している実態があるわけだ。つま
り自動的に制度によって管理統治が行われて
いるわけではなく、公務員の絶え間ない労働
によって管理統治が行われているわけだろう
が、それが何を意味するのかと言えば、常に
管理統治が行き届かない面があるわけで、実
際に違反者を取り締まる度にそのことが発覚
して、全ての違反行為が取り締まられている
わけではないことを考慮すれば、もしかした
ら管理統治されている部分よりもされていな
い部分の方が大きいのではないかとも考えら
れてしまうわけで、要するに四六時中管理統
治が実現しているわけではなく、取り締まり
が行われた時だけ管理統治が実際に行われて
いるのかもしれないし、それ以外の時間帯で
は国民が善意から制度に従っていることを祈
るしかないとも言えるのではないか。もちろ
ん形式的には違反行為を行なっていなければ
制度に従っていることになるわけだから、別
に従っている意識がなくても従っていること
になるのだろうが、結局そういうところは心
理的なレベルでそうなっているとしか言えな
いのかもしれず、客観的に制度に従っている
とは言えないのかもしれないし、制度やそれ
を規定している法律を意識しなくても、普段
何気なく暮らしている限りで結果的に違反行
為を行なっていなければ制度に従っているこ
とになり、たまたま何かのきっかけで違反行
為を行うような成り行きに巻き込まれてしま
えば取り締まりの対象となってしまうだろう
し、人が意識して制度に従うように心がける
ような場合は、普通に暮らしている中ではあ
まりないのかもしれない。そうだとすると制
度やそれを規定している法律は、何も守るこ
とを意識しなければ守れないようなことばか
りではなく、また従うのが苦痛であるような
ことばかりが規定されているわけでもなく、
その大半が普通に暮らしていれば特に意識し
なくても守れるようなことや、意識して従う
ように心がけなくても従えるようなことであ
り、そのようなことが法律で規定されて制度
として守られていれば、少なくともそういう
ことに関しては特に取り締まる必要はないわ
けだ。だから世界の多くの地域で平和が実現
しているわけだろうが、その反面で複数の制
度の間で深刻な相違があるところでは、それ
ぞれの制度の擁護者の間で争いが絶えないわ
けで、実際に紛争地域では深刻な相違のある
制度の擁護者の間で戦闘が起こっているので
はないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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