文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2018.1.13 「偶然の活用」

2018/01/13

 社会の中で一定の働きをしている決まり切
った動作というのが、制度の特性と言えるか
もしれないが、それが一定の動作を保ってい
るとすればそこで何らかの機能を果たしてい
るわけだろうし、その機能というのがその制
度に依存している人や団体に何らかの恩恵を
もたらしているとも言えるかもしれないし、
その制度からもたらされる恩恵というのが直
接の金銭的な利益でなければわかりにくい面
もあるかもしれないが、たぶん全ての制度が
金銭的な利益につながるようなことはないの
だろうし、もっと漠然とした社会の中で活動
している人や団体を活動しやすくしているの
が何らかの制度だと考えれば、制度が人や団
体の活動を助け支えていると考えてもそれほ
ど間違ってはいないだろうし、そのような活
動によってそれらの人や団体に何らかの利益
がもたらされているとすれば、間接的には制
度のおかげでそうなっているとも言えるので
はないか。またそうなっている反面、その制
度によって恩恵を受けている人や団体とは別
の人や団体は、制度があるおかげで活動しに
くい状況となっているかもしれないし、そう
やって活動を押さえ込まれている人や団体に
とっては、制度が活動の障害となっているわ
けで、そうだとするとそれらの人や団体にと
っては、できればそんな制度は社会から取り
除きたいわけで、そうだとするとそれらの人
や団体は制度によって恩恵を受けている人や
団体とは敵対関係にあると言えるわけだが、
そこで単純に考えればそこに制度があるから
社会の中で人や団体の間で対立が生まれてい
ることになるわけだが、そうやって社会の内
部で不均衡や不平等をもたらす制度そのもの
を悪者扱いするのは、結果から物事を見てし
まう悪癖であり、もともと社会の中では様々
な人や団体の間で主導権争いが起こっていて、
たまたまそこで主導権争いに勝利して主導権
を握った人や団体が、自分たちの主導権を永
続化させるために自分たちが有利になるよう
な制度を作って、他の人や団体に向かって制
度に従うように権力を行使している場合があ
るわけで、そうだとすると問題なのは制度そ
のものの存在ではなく、特定の人や団体が社
会の中で主導権を握っている状況にあるわけ
で、何かのきっかけでそのような特定の人や
団体の主導権が崩れてくれば、それに伴って
それらの人や団体が維持している制度も崩れ
てくる可能性があるわけで、そうであるから
制度は制度だけで成り立っているわけではな
く、それを支え守りそこから利益や恩恵を受
けている人や団体とともに成り立っていると
言えるわけで、そのような制度によって他の
多くの人や団体が損害を被っているとすると、
それをなくすには単に制度を改めるよりも、
そこから利益や恩恵を受けている人や団体と
の争いが避けられなくなることを意味するわ
けで、実際にそれが世界各地で起こっている
宗教や宗派間の争いなのではないか。また制
度が特定の人や団体の生活習慣全般を形成し
ていると、そのような制度を守っている人は
民族と呼ばれるわけで、またそれも世界各地
の民族紛争の原因を作っているわけだ。

 さらにそれが特定の人や団体の資産を飛躍
的に増やす働きがあるとすると、その制度は
経済活動に関する制度となるだろうし、そん
なふうにして何か社会の中で特定の人や団体
が主導権を握っていたり有利な状況を実現し
ていると、すでにある既存の何らかの制度の
おかげでそうなっているというよりは、新た
にそのような制度の成立とともにその制度の
恩恵を受けて繁栄する人や団体が社会に存在
するようになっているのであり、制度の成立
とともにそのような人や団体が出現して、制
度の衰退とともにそのような人や団体も消滅
していくような成り行きが、歴史的な経緯を
形成しているのだろうし、そうであるなら単
に議会で法改正をして世の中の制度を変える
ようなやり方が、果たしてどこまで有効性が
あるのか疑問に感じられてしまうわけだが、
そのようなやり方も選挙制度や議会制度など
の制度を利用して行われるわけだから、それ
自体が制度上で機能している制度内の制度で
あると言えるわけで、それは根本的な制度の
栄枯盛衰とは無縁の動作であり行為なのかも
しれないが、人や団体が制度内で操作できる
のはそういう部分であって、それを超えるこ
とはないのかもしれず、それを超える制度外
から制度そのものに揺さぶりをかけるような
作用は、人や団体が意図して行うような限度
を超えていて、そのような意図や目的とは別
に、何らかの争いやあるいは争いを止めるよ
うな行為から派生的に生じる作用なのかもし
れず、意図して制御できるような作用ではな
いのかもしれないし、制御しようとしなくて
も自然にそうなっていくような作用なのかも
しれないが、そうであるからこそ人や団体が
できることは制度内での意図的な操作しかな
いとも言えるわけだが、それを積極的に行う
としても、行なった結果が必ずしも思惑通り
とはならないわけで、その意図や思惑とそれ
を行なった結果とのずれが、人や団体の意図
しない制度の変動や変化を構成しているので
はないか。だから世の中の人や団体の間で不
均衡や不平等を生じさせている制度の改革は
積極的に行うべきではあるとしても、結果に
こだわりすぎてはいけないのかもしれず、無
理に意図したような結果に導こうとして急進
的なことを強引に行なった結果、改革の全て
がご破算になってしまうこともありうるわけ
で、そのような失敗を恐れないとしても、ま
ずはできることから少しずつ行わなければな
らないという矛盾を抱え込みながらも、制度
内でその制度そのものの改革も試みなければ
ならず、そんなことは原理的に無理なように
思われるかもしれないが、やっているうちに
当初に抱いていた意図や思惑とは違う方面で
何かができることに気づいてくるようなこと
にでもなれば、また実際にそうやって今まま
では思いもしなかったことができたとしたら、
それこそが改革そのものなのではないか。そ
れを偶然の巡り合わせと言えばその通りで、
結果から見れば簡単に言えることなのかもし
れないが、やはりそこに至るまでの間で様々
な偶然が重ならないとそうはならないわけで、
そんな計算や理屈とは無縁な作用をうまく活
用できなければ、改革を成し遂げることなど
不可能となってしまうのかもしれない。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。