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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2018.1.11 「民度」

2018/01/11

 議会などの政治の場を利用して政治的な勢
力が何を法制化したいのかというと、自分た
ちを支持してくれている人たちも含めて自分
たちの勢力に利益がもたらされるようなこと
を法制化したいわけで、また法制化すること
によって自分たちへの支持がさらに広がるこ
とを期待している場合もあるだろうし、そう
であるなら万人に利益がもたらされるような
ことを法制化すれば、そのような行為によっ
てそれらの勢力が万人から支持を得られるこ
とになるわけだろうが、なかなかそのような
条件を満たす法制化は困難だろうし、実際に
は世の中の特定の勢力に利益をもたらような
ことが法制化されて、そのような法制化に対
して不利益を被る恐れのある勢力から反対運
動が巻き起こるのだろうし、利益を得られる
可能性のある勢力が世の中で主導権を握って
いる場合は法制化されやすいだろうし、そう
でない場合は法制化が困難になり、無理に法
制化しても絶えず反対運動に直面して、それ
が政権交代の要因ともなれば、実際に政権交
代が起こればそのような法制化を無効にする
ような新たな法制化が行われるわけだが、普
通に民主的な政治制度が確立されていて、理
性的な態度が世間一般に普及している場合は、
合理的に思われることが法制化される可能性
が高くなるだろうし、そうすることが世論の
支持を得やすいような社会情勢となっていれ
ば、特定の勢力に優先的に利益をもたらした
り、特定の勢力が不利益を被るような法制化
は、たとえ被害を被るのが世の中の主流から
外れた少数派であろうと、そのような不均衡
や不平等をもたらす法制化は行われないだろ
うし、無理に行おうとしても世論の支持は得
られないのではないか。それが民主的な政治
制度の理想形態ではあるのだろうが、そこに
資本主義的な戦略や戦術が絡んでくるとそう
はならないだろうし、絶えず世論の良心的で
理性的な部分を欺こうとして策略が巡らされ
てしまうわけで、それに関して例えば特定の
勢力を社会や国家の敵に見立てて憎悪する感
情を煽り立てようとするだろうし、そうやっ
て世論の公正で公平なバランス感覚に揺さぶ
りをかけて、偏った敵対感情を増殖させれば、
特定の勢力に利益が得られて特定の勢力が不
利益を被るような法制化も実現してしまうわ
けで、そういうところで世論を構成する民衆
の意識が問われてくるのだろうが、そのよう
な民衆の意識が世の中の支配的な政治情勢を
もたらしている面はあるわけで、何か特定の
政治勢力が主導権を握って偏った法制化を実
現して、その恩恵を受けた特定の社会階層に
偏った利益がもたらされるような状況となっ
ているとしたら、結果的にそのような政治勢
力を支持する世論を構成する民衆の意識がそ
うした状況を受け入れていることにもなるわ
けで、その結果として不平等で不均衡な社会
が実現しているとしたら、世論のバランス感
覚が崩れていることになるのかもしれないし、
それをもたらしているのが他ならぬ資本主義
的な利益の追及を優先させる姿勢なのかもし
れないが、単純にそう述べてしまうと、では
それに対してどうすればいいのかがわからな
くなってしまうだろうし、その中で具体的に
何を優先させて何を自重すべきかは、個々の
ケースによって異なってくるのではないか。

 少なくとも全体的な視点から見て公正かつ
平等な判断を下す立場には誰もなれないだろ
うし、その判断が世の中にもたらす影響力も
そこで暮らす各人や活動している各団体によ
って異なってくるわけで、その場その時の各
人や各団体がする判断の積み重なりが世の中
の状況の推移をもたらすわけだが、そうやっ
てもたらされる状況自体も決して一様ではな
いわけで、均質で均等な空間が世の中に広が
っているわけではなく、その場その時の時間
の流れもそこに加えられる力の強弱によって
違ってくる可能性まであるわけだから、少な
くとも自分の身の回りの状況がそのまま世界
中に広がっているわけではないことは誰もが
わかっていることなのだろうが、自分が何か
判断する段になると自然に身の回りの状況か
ら影響を受けた判断になってしまうわけで、
それがそれとは別の状況の中で暮らしている
人の判断とは異なってしまうのは当然のこと
だろうし、そうであるからこそ自分とは違う
状況の中で生きている世界中の人たちが暮ら
している実態を知ろうとするのは有益なこと
かもしれないし、実際にそれを知るためのツ
ールがある意味ではインターネットからもた
らされる情報環境であるかもしれないのだが、
その中でも情報の取捨選択が行われている実
態もあるわけで、何か偏った思考や思想に導
くために偏った情報しか提供しないメディア
が世界中で蔓延っているとしたら、そのよう
なメディアにしか接しない人たちは偏った思
考や思想の持ち主になるしかないのかもしれ
ないし、しかもまだインターネット環境が普
及している地域も世界の中では限られている
可能性もあるだろうし、その中で得られる情
報も特定の国や地域に偏っている可能性があ
るわけだから、知らないうちに偏った思考や
思想の持ち主になっている可能性まであるの
だろうが、そうならないためにはなるべく自
分とは異なる状況の中で暮らしている人の実
態を知ることが肝心だろうし、そうすること
でそのような人たちの思考や思想が自分とは
どう違うのかを知ろうとする興味も湧いてく
るだろうし、そうやってなるべく世界標準と
なるような公正かつ平等な判断を養うような
努力を行なってゆけば、現状で普及している
インターネット環境を活かすことにもなるの
ではないか。もちろんそうした中でも自然と
自分が暮らしている環境を守ろうとするよう
な判断が優先されるだろうし、それを優先さ
せることが他の地域で暮らしている人々の迷
惑になるようなことにでもなれば、難しい対
応を迫られるわけだが、そこから双方の地域
で暮らしている人々にとって利益となるよう
な判断への模索が生じるわけで、そのために
は異なる環境で暮らしている様々な地域の人
たちとの連携も必要となってくるだろうし、
連携するにはそれ相応の交渉や取引が欠かせ
ないわけだが、結局そういうことが政治の場
で行われるようになれば、世界的なレベルで
公正かつ公平な判断が養われることになるわ
けで、それに関してそう述べるのは簡単だが
実際に行うとなると様々な困難が立ちはだか
ってきて、現状では到底うまくいくとは思え
ない事情もありそうだが、一応はそういうこ
とを積極的に行うような成り行きに持ってい
くことも、世の中の世論が果たす役割となる
のかもしれないし、理想を述べると現実離れ
してきりがなくなるのを承知で言うなら、そ
こでも民衆の意識の程度が問われているとし
か言えないだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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