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彼の声 2018.1.8 「法制化と制度化の問題点」

2018/01/08

 歴史的な経緯としては情報革命とインター
ネットの普及によって、従来からある人が寄
り集まって集団的な組織形態を構成して、そ
れを権力関係から生じる上下的な立場や地位
を利用して管理統括する官僚機構の形成とは
別の方向性として、上下関係ではなく分散的
な横方向でのネットワークを介した平等な連
携を模索する動きが出てきたわけだが、イン
ターネットにしても原理的な構造は縦方向で
のツリー状の上下関係があるわけだが、それ
が一部の独裁的な国以外では権力関係を伴わ
ずに単なる情報の流通経路として機能してい
て、形式的には管理主体とは言えない国際的
な複数の非営利団体が管理していることにな
っているので、上から都合の悪い情報を遮断
するような権力の行使は表向きは行われない
ことになっているのだろうし、もちろん企業
が運営する部分的なソーシャルメディアなど
ではその企業の独自の判断で、都合の悪い情
報を削除することもあるし、都合の悪い利用
者をメディアから締め出すこともあるだろう
し、そうやって部分的には官僚機構の管理統
治が成り立っていて、それは独裁的な国の行
政機関と形式的には変わらないわけだが、根
本的になぜそれが都合の悪い情報であり都合
の悪い利用者となるのかについては、やはり
それは企業でも国などの行政機構でも、それ
らを運営している官僚機構の上下方向での権
力関係を利用した管理統治形態にとっては都
合が悪い情報であり利用者なのだろうし、そ
の管理統治形態を維持するには上下方向での
権力関係を維持しなければならないわけで、
それを単純に言うなら立場や地位が下の者が
立場や地位が上の者に逆らってはまずいわけ
だ。そうであるから官僚機構によって上から
管理されているメディア内では、官僚機構の
方針に逆らうような都合の悪い情報は削除さ
れるし、その方針に逆らう都合の悪い利用者
はメディアから締め出されてしまうわけだが、
インターネット内にはそうした複数のメディ
アがあるわけだから、それらの間で統一した
管理基準があるわけではないので、あるメデ
ィアでは削除されたり締め出されたりしても、
別のメディアではそうはならない場合がある
わけで、それは国などの行政機関にも言える
ことだろうし、世界には様々な国や自治体な
どの行政機関があるわけだから、同じように
ある行政機関の管轄内では締め出されてしま
う人でも、別の行政機関の管轄内では受け入
れ可能であれば、その人の行き場がなくなる
ことはないわけだが、そもそも民主的な政治
制度の理想としては民衆が行政機関に逆らう
ことが許される制度だったはずで、そこで理
想と現実のギャップを構成しているのが官僚
機構の特性に由来する動作なのかもしれない
し、しかも制度としてそれなりの合理性を伴
って実際に機能しているわけだから、その弊
害を弱める意味でも縦方向での立場や地位を
伴う上下関係とは異なる、横方向での平等な
関係を伴う分散的なネットワーク化が、可能
性としては模索されるべきなのかもしれない
が、どちらか一辺倒を目指すのではなく、そ
の場の状況に応じて使い分けたり混在させた
りしているのが現状だと言えるだろうか。

 それに関してこれまでの様々な政治的な試
みで失敗の要因となってきたのは、目指すべ
き方向を固定してそれを制度化しようとする
ことにあるのかもしれないが、政治的な目的
自体が理想の統治形態を制度化することにあ
るのかもしれず、それが失敗の要因だと言わ
れるとでは他にどうやればいいのかというこ
とになってしまうわけだが、そうした政治本
来の目的である法制化や制度化の試みを一概
に否定しないとしても、それ以外に何がやれ
るのかを模索するしかないだろうが、それが
保守的な政治家に特有の懇意になっている特
定の業者に対する口利きや忖度になってしま
うと、それは制度ではなく慣習となってしま
うわけだが、ではそうした制度や慣習ではな
いことを行えるかとなると、ではないことで
はなく、既存の制度や慣習に合わせながらも
そこから生じる不具合や不都合を是正してい
くしかないだろうし、そうしていくことが結
果的に制度や慣習を世の中の状況に合わせて
変えていくことになれば、それが政治的な試
みとして現状の中では妥当なのかもしれない。
つまりそこに政治的な試みの可能性と限界が
あるわけだろうが、人のどのような試みにも
可能性と限界は付き物だろうし、それ自体と
してはそうであるしかなく、それを越えて理
想状態を目指すと、今度はその目指すべき理
想状態が実現不可能な妄想の産物でしかなく
なってしまうわけで、確かに分散的なネット
ワークを介した人々の平等な立場での連携と
いう理想状態を思い描くことはできるだろう
が、現実には経済的な利害関係があるわけだ
から、現状のネット上では常に自らに有利な
立場を築こうとするだろうし、実際にそれに
成功して巨万の富を手にした人物も中にはい
るわけで、そういう経済活動を行なった結果
としての不平等な現実は認めるしかないだろ
うし、そのような不平等な現実を政治的に是
正するのは困難だろうが、だからと言ってネ
ットに法制化や制度化の網を被せることが何
を意味するのかというと、それによって行政
機構のネットに対する管理統治が行われるこ
とを意味するわけで、それは一部の独裁的な
政治体制の国で実現していることかもしれな
いし、部分的には企業などのソーシャルメデ
ィアなどでも行われていることかもしれない
が、それは不平等な現実を是正するのではな
く管理統治する官僚機構の意向に利用者を従
わせる行為となるわけで、何かその辺で特定
の制度は特定の目的とともに特定の結果しか
もたらさない典型例のようなことが起こるわ
けだが、そういう目指すべき方向を固定化し
た法律や制度の限界を法律や制度によって打
ち破ることはできないだけに、その場その時
の状況に応じた柔軟な対応が求められるとい
っても、具体的に何をやればいいのかが出て
こないわけだが、そのような限界を補う上で
も可能性として横方向への平等な立場での連
携が求められると述べてしまうと、何か詐欺
的な言説となってしまうかもしれないが、お
互いに足りないものを補い合うには平等な立
場での連携が妥当なのかもしれず、そこには
足りないものを交換する商慣習として売買が
あるわけだが、売り買いするどちらかが利益
を得るような交換となると等価交換とは言い
がたく、そこで交換に納得できないと問題が
発生するわけだが、そういう問題の是正も含
めて横方向への平等な立場での連携が現実に
模索されているのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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