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彼の声 2017.12.26 「制度と人の関係」

2017/12/26

 企業なり行政なりの中でいったん出来上が
った制度を守る側というのは、既成の制度に
依存している限りにおいて、その制度に従わ
ざるを得ない立場に置かれてしまうわけで、
しかもそれまでに制度に従うことによって利
益を得てきた経緯があるわけだから、それを
やめる選択肢などありはしないし、そのきっ
かけが生じることもなく、ただ制度に従う限
りにおいて自らの立場や役割を全うすること
ができ、従うことをやめてしまったら自らの
立場も役割も失うしかないわけだから、そう
なると今まで制度に従うことで築き上げてき
た自らの業績も信用も失ってしまうことを覚
悟しなければならないわけだ。しかし制度自
体が時代状況とともに変わってゆくものなの
であり、状況の変化によって制度自体が立ち
行かなくなれば、そのような制度に依存して
いる人も立ち行かなくなるわけで、そのよう
な人は制度の衰退とともに消え去るしかない
のかもしれず、制度に従いながら仕事をして
いて、その仕事がうまくいかなくなるような
事態に直面したら、その従っている制度自体
が時代状況に合わなくなってきたからかもし
れないし、そのような事態に直面してもなお
依存している制度を信じて今まで通りのやり
方を押し通そうとすれば、場合によっては身
の破滅を招きかねない危険にも直面してしま
うのではないか。だがそんな事態にうまく対
処できるのかというと、すでに制度に依存し
きっている状態ならば対処するのは無理かも
しれないし、結果的にその人が破滅してしま
うような事態となってしまったら、やはり時
代状況の変化に対応しきれなかったというこ
とになるだろうし、時代状況の変化そのもの
がそういった人たちの破滅とともに加速して
いくような成り行きを呈するのかもしれない。
何が破滅なのかといえば過労死とか自己破産
とか色々な場合があるだろうが、そういう意
味で制度の変更はそれに依存している人の破
滅を招く危険性があるから、別にその危険性
を意識して察知しているわけではないにして
も、制度に依存している人たちは頑なに制度
を守ろうとするのだろうし、制度を守ること
が自らの死活問題であることを肌で感じてい
るからこそ、制度の変更には激しい抵抗が起
こるのかもしれないが、そのような抵抗が生
じている時点で制度が変更しかかっているこ
とを示しているとも言えるわけで、それに関
して何か社会の中で深刻な対立や軋轢が発生
している状況があるとすれば、それは世の中
が変化する兆候を示しているのかもしれない
し、それは何もテロや内戦などによって多数
の死傷者を出すような成り行きでなくてもあ
りえることかもしれず、そういうはっきりし
たことでなくても、世の中のほとんどの人が
気づかないところで着実な変化が起こってい
るのかもしれないし、逆にほとんどの人やメ
ディアなどが気づかない変化の方が、社会や
その中で暮らす人にとっては重要な変化なの
かもしれない。そしてそのような変化は起こ
ってからだいぶ時間が経たないと意識できな
いのかもしれず、世の中の大半の人たちが気
づいた時にはすでに後戻りできない状況とな
っているのではないか。

 たぶん現状で普及しているネット上で起こ
っているメディア現象なども、もはや後戻り
ができない状況となっているのだろうし、そ
の中では人々の気づかないところで従来とは
異なる価値観や思考形態が生じているかもし
れない。それらが現行の制度や慣習などに変
更をもたらすような作用を及ぼしている可能
性もあるだろうし、それはその表層でうごめ
いている一見誰もが批判できるようなくだら
ない流行現象に寄り添いながらも、そのよう
な現象に気を取られて流行の担い手たちを小
馬鹿にしている人たちを欺くような作用があ
るのかもしれないし、場合によってはそんな
流行の終息とともにそれらを小馬鹿にしてい
た人たちも一緒に葬り去るような力があるの
かもしれず、そのような流行現象を演出して
いるのがそこで生じている制度であって、そ
んな制度に依存しながらネットメディア上で
批判的な言動を弄んでいると、流行の終息と
ともにそれらに対する批判的な言動も用済み
となってしまうわけで、くだらない流行現象
の担い手たちとそれを小馬鹿にすることで批
判的な言動を弄んでいる人たちの両方が、そ
こで生じている制度に依存していることにな
るわけだから、結局そのような制度は次から
次へと流行現象を巻き起こしては人々の関心
を惹こうとする機能があるわけで、その中で
一つの流行現象だけに対応していると、それ
が終息してしまうとそれ以上の進展が望めな
くなってしまうわけで、それとは別の流行現
象には別の言説が必要となってくるのなら、
以前の言説では対応できなくなるわけだ。そ
れが何を意味するのかといえば、そこで生じ
ている制度を守ったり利用するにしても、あ
まりにもそれに深くのめり込んでしまうと逆
に制度自体に裏切られてしまう事態に直面す
るわけで、制度自体は特にそれを守ったり利
用する人たちを守ってくれるわけではなく、
確かにそれを利用する人に利益をもたらす場
合もあるが、時と場合によっては困難や苦難
をもたらしたりすることもあるわけで、結局
制度とはそれを利用するすべての人に利益を
もたらすわけではなく、その中で主導権を握
っている人には利益をもたらすかもしれない
が、他の人たちには時には犠牲を強いること
もあるだろうし、また制度を守ってさえいれ
ば主導権を握れるわけでもなく、その中で行
われる競争に勝利しないと主導権を握れない
場合があり、さらにいったん主導権を握って
しまえばその地位が磐石なものとなるわけで
もなく、絶えず競合してくる人や勢力とのや
り取りの中で工夫を凝らしていないと、何か
のきっかけで主導権を奪われてしまう事態も
出てくるわけで、そうであっても世の中には
様々な制度が並存していて、それらが互いに
影響を及ぼし合いながらも錯綜している現状
があるわけだから、その中の一つの制度に依
存しきってしまうのは危険であり、特定の制
度に依存して仕事をしながら生活している現
状があるにしても、依存している制度に忠誠
を誓っているからといって、いざという時に
制度が助けてくれるわけではないことは肝に
命じておくべきだろうし、制度の方からも利
用価値のなくなってしまった人は見捨てられ
てしまうわけで、そういう意味で制度と人と
の関係は利用価値がある時だけお互いにお互
いが有効に機能するのではないか。
 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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