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彼の声 2017.11.21 「理想的なシステムへの追求」

2017/11/21

 社会の中で何らかのシステムが動作してい
ると、そこで人の活動や物や情報などに一定
の流れが生じて、それに関わっている人や集
団に一定の利益がもたらされる成り行きとな
るわけだが、それが人工的に計画設計された
あからさまなシステムでなければその存在は
気づきにくいだろうし、それが形成される途
中で様々な紆余曲折を経ながら結果的に成り
立っているようなシステムだと、それは自然
に形成されたシステムだと言えるだろうし、
また安定した利益を出さずにシステムの構造
自体も常に流動的に変化し続けるようだと、
もはやそれはシステムとは言えないのかもし
れないが、長い目で見れば人工的に計画設計
されたようなシステムであっても安定して利
益を出している期間はそんなに長くはないの
かもしれないし、程度の差こそあれシステム
がシステムとして機能している期間内であっ
ても、何らかの変動が常に生じていて、また
システムの動作を阻害するような作用も周り
から常に及ぼされている状況もあるだろうし、
そのようなことからシステムにもそれなりに
栄枯盛衰があるわけだろうが、それでも何ら
かのシステムを構築してそこから一定の利益
を出そうとしている人や集団にしてみれば、
常にそのようなシステムの構築を目論んでい
ることは確かだろうし、すでに構築されて運
用されている実態があれば、可能な限りその
ようなシステムの動作を維持継続させようと
するのだろうし、そのためにはシステムに関
係する人や集団を可能な限り管理しようとす
るだろうし、またその運用を阻害するような
変動要因は可能な限り取り除こうとするだろ
うし、場合によってはシステムに逆らう人や
集団には何らかの攻撃を加えることも辞さな
いような成り行きともなるのではないか。そ
して人は利益をもたらすシステムを継続させ
ようとして害をもたらすシステムをやめさせ
ようとするのだろうが、結局誰に利益をもた
らして誰に害をもたらすのかがその判断基準
となるだろうし、また社会の中ではより多く
の人に利益をもたらすシステムが広範な支持
を得るだろうが、確かに多くの人に利益をも
たらすかもしれないが、ひとたびシステムに
障害が発生すると広範囲に深刻な被害をもた
らすようなシステムは敬遠されるだろうし、
それの代表例が原発なのかもしれないが、実
際に広範囲に被害をもたらす危険性はあるも
のの、いったん動き出したらなかなか止めら
れない代表例も原発なのだろうし、その形成
過程や運用過程において政治的かつ経済的な
思惑が絡んでくると、止めたくても止まらな
い成り行きになってしまうし、単純な理由を
いくら主張しても複雑で錯綜した思惑が絡ん
できて、結果的に多くの人に危惧や不安を抱
かせながらも続いてしまうシステムでもある
わけだ。そんなわけで文明自体が様々なシス
テムの構築と運用から成り立っているわけだ
から、それを拒否することはできないのはも
ちろんのこと、多くの人に利益をもたらして
しかも害の少ない理想的なシステムの構築と
運用への追求をやめさせることもできないの
ではないか。

 また産業が生み出す機械についても絶えず
便利さや効率化を目指す方向へと人を誘導し
ていくだろうし、それが利益をもたらす限り
はそうした流れを押しとどめることはできな
いのかもしれないが、この先どこでそうした
流れが限界を迎えるかはまだよくわかってい
ないところであり、また何を持って限界とみ
なすかもわからないところで、とりあえず経
済的な利益をもたらす限りで機械は生産され
続け、それが人にとって必要不可欠ならば利
益が出なくても生産される可能性さえありそ
うだが、そこでも人にとっての利益とは何か
ということがよくわかっていないところでも
あるのかもしれず、とりあえず金銭的な利益
を得られればそれを利益とみなすしかないだ
ろうが、本当のところはたとえ金銭的な利益
を得られたところで、他の面で深刻な損害を
被ればそれが利益とはみなせなくなってしま
うだろうし、さらに言うと人にとって利益と
なることが人以外にとってはどうなのかもよ
くわからないし、中には動物愛護団体のよう
に特定の動物にとって損害を被るようなこと
を禁止しようとしている例もあるわけで、具
体的には象牙やサイの角の取引や捕鯨などを
禁止しようとしているし、そのようなことも
含めて誰の利益を優先させて他のどのような
被害を食い止めるかについても、世界全体と
してなかなか統一基準を作成できていない状
況があるのかもしれず、そして特定の国が国
益を追求することが別の国には被害をもたら
すとしたら、そのような国益の追及もどの程
度許されるかについての統一基準などありは
しないし、そのほとんどは各国とも手探り状
態でやっていることだとも言えるのかもしれ
ないし、そうした面でも利益を得ている当事
者と損害を被っている当事者とが交渉して妥
協点を模索できればいいのだろうが、なかな
かそうはいかない面があり、当事者間の軍事
的経済的政治的な力に差があるのが普通で、
力がある方が有利なのが当然だろうし、一応
は国連などの存在を背景とした何らかの法秩
序が世界に張り巡らされていて、力に物を言
わせて相手をねじ伏せたらそれで終わりとは
ならないような世界にはなってきていること
は確かだが、それも加盟している各国が協調
関係にある限りで有効性を保っていられるだ
けで、個別の案件については国同士の敵対関
係や連携関係が複雑に錯綜している中で交渉
しなければならないわけだから、思うような
成果を上げられないのはもちろんのこと、か
ろうじて協調関係を維持できればそれで満足
しなければならない状況にもなっているのだ
ろうし、そうした中でこれも理想的な世界秩
序を模索しようとする動きがあるのかどうか
はわからないが、やはりそれも多くの人に利
益をもたらしてしかも害の少ない理想的なシ
ステムの構築と運用への追求となってしまう
のかもしれず、またそれは機械が目指す方向
性にも一致するような追求かもしれないのだ
が、どうもそうした全体的なシステムの構築
と運用の追求といった方向性は、結局人を行
政が管理する社会へと導く可能性があるわけ
で、それは昔流行った全体主義の再版となっ
てしまう危険性があるだろうし、そうした流
れには懐疑の念を抱かざるを得ないのだが、
ではそれ以外にどんな目指すべき理想がある
のかと問われれば、今のところは何もないと
しか言えないのが正直な見解かもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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