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彼の声 2017.11.6 「機械の用途」

2017/11/06

 機械を使って人がやろうとしていることが
その機械の動作が目指す目的であり、その機
械の使用目的が機械が作られ使われる理由で
もあるわけだが、一方で目的から外れた機械
の動作が新たな機械の用途の発見に結びつく
わけで、またそのことがきっかけとなって新
たな機械が発明されたり、さらにそれが世の
中に普及することによって何らかの社会変革
がもたらされる可能性もあるのではないか。
それが世の中に様々な用途の機械が普及する
成り行きをもたらして、機械の生産と流通と
販売と消費を通じて資本主義経済の拡大を招
いてきたわけだろうが、機械を使う以前に人
が機械を使わないで行なってきた行為もある
わけで、その行為の全てが機械の動作に置き
換わったわけではないにしても、機械を使っ
た方が良いと判断されたところでは人の行為
が機械の動作に置き換えられたことは確かで、
しかも機械の動作が人の行為を完全に模倣し
ているわけではなく、人の行為にはない機械
特有の動作が加わったわけだろうし、それは
ある面では人の行為を凌駕していて、それが
人に代わって機械が使われる理由でもあるわ
けだが、またそれが経済的な利益に結びつく
限りで資本主義経済の中で機械が使われる理
由ともなっているわけで、そういう意味では
機械の動作が目指しているのは経済的な利益
を得ることになるのではないか。もちろんそ
れ以外の目的もいくらでもあるのかもしれな
いが、少なくとも経済的な利益をもたらさな
い機械は資本主義経済の中では廃れてしまう
わけで、いくら性能が良くても利益を出さな
ければ、あるいは他の性能の劣った機械の方
が利益をより多く出すようならそちらが優先
的に生産されるだろうし、たとえ軍事目的で
高性能な兵器が必要であるとしても、企業が
製造する兵器である限りは製造経費が販売価
格を上回ってしまうような兵器は生産されな
いし、国の主導で作られるとしても予算的に
超過となる分は国側の財政負担となってしま
うのではないか。そういう部分で商品として
の機械にはそれなりの制約や制限がついてま
わるわけだが、人の行為に取って代わるよう
な機械の動作にも経済的な制約や制限が伴う
だろうし、人の行為そのものも経済的な行為
である限りで功利的にならざるを得ず、利益
を得られるような行為が経済的な成り行きの
中では優先されてしまうのではないか。そし
てそのような行為により多くの利益を出そう
とする目的で機械が使われるわけで、そうな
ると必ずしも機械本来の使用目的からは逸脱
するような機能が付け加えられることになる
わけで、わざと壊れやすい構造や材質にして
修理代を稼いだり買い替え需要を促したり、
読みたい情報の前に広告宣伝が目につくよう
にしたりして、そういうところで製品やサー
ビスを提供する側の都合が優先される事態と
なるわけだ。

 そこで効率というのは経済効率となってし
まうわけだが、動作効率よりも経済効率が優
先されるような事態が起こると、場合によっ
ては機械本来の使用目的が阻害されることに
もなりかねず、そうなると機械本来の使用目
的を求めている顧客や消費者の利益が損なわ
れることになるわけで、何か詐欺に遭ってい
るように思われてしまうかもしれないが、そ
もそも売る側と買う側との間で思惑や目的が
異なるのは当たり前のことなのかもしれず、
双方の間で妥協点を見出せなければ売買交渉
が決裂してしまうわけで、それも程度の問題
であることは確かだろうが、そういう意味で
機械の動作が目指す目的とその機械を販売し
て利益を出そうとする目的とは必ずしも一致
せず、場合によっては利益を優先させる目的
で機械の性能や動作が犠牲になることもある
わけで、機械の動作が人の要求の全てを満た
しているわけではなく、機械に期待される様
様な要求の中で経済効率や動作効率などの面
で相反する部分に関してはそれなりに妥協が
図られていることは確かだろうし、そういう
部分で完全に使用目的に特化した機械はあり
得ないのかもしれない。またその使用目的自
体が純粋な目的とはなり難い面もあるのかも
しれず、何らかの目的で機械が使われるとし
ても、使っているうちに目的以外の動作が現
れてくる場合があるのだろうし、それが機械
を使用することで生じる弊害になってくる場
合もわけで、例えば使っている人の心身に重
大な損傷をもたらすようなら、そうなるとそ
の機械には人の心身に損傷をもたらす動作が
内包されていることになり、それに気づかな
いと場合によってはそれが原因で使用者が命
を落とすことにもなりかないだろうし、その
ような深刻な事態には至らないにしても、少
なくとも機械を使わないで行う行為と機械を
使用して行う行為との間で何らかの差異があ
ることは確かであり、その差異が経済的な利
益に結びつく限りで機械が経済活動に使用さ
れるわけで、それは機械本来の動作目的や使
用目的とは別次元の経済的な利益目的で使用
されるのであり、機械が内包している機構か
らもたらされる動作システムを経済的な利益
を求める生産システムや流通システムや販売
システムなどが利用することによって生じて
いるわけだ。だから機械本来の使用目的に経
済的な利益を求める思惑が内包されていると
いうよりは、機械の使用目的を経済的な利益
に結びつけられる限りでその機械が商品とし
ての役割を果たせるのであり、その逆ではな
いのかもしれないし、どのような機械を使っ
ても利益が期待できるわけでもなく、中には
経済的な利益をもたらさないような機械もあ
るのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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