文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2017.11.4 「機械の使用」

2017/11/04

 機械の使用は決められた手順に則って決め
られた動作を伴い、それは生産や流通や販売
などのシステムの中で一定の作業をこなすに
は欠かせないものであり、機械もそれを利用
した様々なシステムも決まり切った動作を正
確に行うように設計されている。それはある
意味では道具が進化した形態だとも言えるが、
道具とは違って機械は複雑な内部構造とそれ
を動作させるシステムを持っていて、機械自
体は人が操作するわけだが、駆動している部
分は人力ではなくエンジンなどの内燃機関や
モーターなどの電力で駆動する場合が多いわ
けで、そのような駆動装置を使うと人力で行
うよりは飛躍的に大量かつ迅速に作業がこな
せるので、資本主義経済の中で生産力の増大
と富の蓄積には欠かせないものとなってきた
わけだが、機械の技術革新と資本主義経済の
拡大が一体化して進行してきた歴史的な経緯
の中で、それに伴って人口も飛躍的に増大し
て、増大した人口を養うために経済もそれだ
け拡大したわけで、人口の増大とともに一人
当たりの物質的な消費量の増大も相乗効果と
なって経済の拡大に貢献してきたわけだが、
人口が増えずに人当たりの物質の消費も増え
なければ経済が拡大する必要はなく、実際に
経済の拡大が止まるはずなのだろうが、機械
の技術革新の方もより少ないエネルギーで効
率的に作業をこなせるように進化している面
もあるだろうし、また人工知能などを利用し
た自動化技術の進化とともに、より人手がか
からずに作業できるようになると、人そのも
のが必要なくなってくる可能性があるわけで、
そうなるとますます人口が増える必要がなく
なって、それと同時に一人当たりの物質的な
消費量も増えなければ、経済の拡大が望めな
くなってくるわけだが、そうなると経済が停
滞して富の蓄積が難しくなってくるだろうか。
たぶんそれに関する歴史的な経緯としては、
産業技術の中でも情報技術の進化と拡大があ
ったわけで、そこでは一人当たりの物質の消
費量ではなく情報の消費量を増やそうとする
傾向が顕著になってきて、情報に価値を持た
せて物質的な消費による富の蓄積とともに情
報の消費が富の蓄積に結びつくような錬金術
が生じたのであり、もちろんハードウェアが
あってこそソフトウェアが成り立つわけで、
情報の蓄積にはそれを蓄える電子機器が必要
であり、また情報をやり取りする通信機器や
通信網の存在が欠かせないわけだが、必ずし
も情報量の拡大が人口の拡大に結びつくわけ
ではないらしく、人口が増えなければ消費者
が増えるわけでもないだろうし、いくら通信
端末の買い替え需要などを見込んでも、個人
が持てる端末の台数にも、買える端末の価格
にも払える通信料にも限界があるだろうし、
それによって飛躍的な経済の拡大が望めるわ
けでもないことは確かなのではないか。

 人口が増えなくても寿命を伸ばすことがで
きれば、長くなった生きている期間にそれだ
け多くの物や情報を消費してくれるし、それ
との関連で健康産業や医療産業の発達も生じ
たわけだろうし、また経済的に裕福になれば
それだけ高価な商品を買ってくれる人が増え
るから、世界的に富裕層を増やすような成り
行きになっているのかもしれず、それとの関
連で新自由主義的な経済優先政策も一時的に
流行した経緯もあったわけだが、実態として
はまだ世界的には人口増加が続いている状態
だろうから、はっきりしたことはわからない
のかもしれないが、富の蓄積には富の集約が
欠かせないだろうし、実際に世界的に貧富の
格差が増大しているとすれば、絶えず富裕層
に向かって富が集約し続けていて、経済的な
不均衡が拡大しているとも言えるわけだが、
情報革命以後は金融資産の増大とともに負債
も拡大しているとも言えるし、負債も資産の
一部なのだろうから資産が増えて富の蓄積が
続いていることにはなるのだろうが、蓄積し
た富は投資に回さなければ経済活動が停滞し
てしまうわけで、経済活動が停滞すれば富の
蓄積も停滞するわけだから、結局は富の集約
と蓄積が絶え間なく続いているとしても、一
方で投資される富も失われる富もあるわけで、
失われる中には事業の失敗なども含まれるの
だろうが、その大部分は投資によって富を消
費する行為が富を集約して蓄積する行為と同
時に起こっていると考えられるのではないか。
そうやって富を蓄積しながらも消費し続けて
いるから、絶えず蓄積する行為を行わないと
富が消尽してしまうわけで、蓄積と消費の収
支がプラスマイナスゼロなら均衡が保たれて
いることになるだろうが、もちろんそこで蓄
積と消費が時間的に前後しているのが普通で、
一つの成り行きとしては蓄積した後にそれを
消費していることになるわけだが、複数の成
り行きが錯綜しながら同時進行していること
を考慮すれば、蓄積しながら消費していると
同時に消費しながら蓄積していることにもな
るだろうし、結局は大量に富を蓄積して大量
に富を消費する過程と少量の富を蓄積して少
量の富を消費する過程の間で、様々なケース
があることが考えられるわけで、たぶんそこ
に機械が関わってくると大量の富の蓄積と消
費が実現していて、その反対に機械が関わっ
てこない部分では少量の富の蓄積と消費が行
われていることになるのではないか。そして
機械がそれほど関わってこない分野で生活し
ている人は少量の富の蓄積と消費で間に合っ
ているのだろうし、実際にそうやって生きて
いる人も世の中にはいくらでもいるのかもし
れない。それに関しては例えば自動車を持っ
ていなくても生活できれば、それを買うに際
して必要な購入代金と使う過程で生じる維持
経費がかからないし、通信端末のスマホを持
っていなくても生活できれば、自動車ほどで
はないにしてもやはりそれを買うに際して必
要な購入代金と通信料がかからないわけで、
企業などが物や情報の生産や流通や販売など
過程で機械を使うは時には、確かにそこでは
富が生み出されるわけだが、消費者が機械を
使う過程では反対に富の消尽が起こるわけで、
そういう意味で機械の使用は富の蓄積と消費
の両面での拡大に貢献しているのではないか。
 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。