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彼の声 2017.11.1 「産業の機械化」

2017/11/01

 資本主義経済は機械設備や機械装置などを
含む機械類によって成り立っていることは確
かだが、物や情報を生産するだけなく機械を
生産するのにも機械を用いなければならない
のは当然だろうし、機械が生産されるとその
機械を使う人が必要になるわけで、機械にと
ってはそれを使う人の存在が必要不可欠であ
り、それは自動制御システムやAI技術など
にも言えることで、それを使って人が何かや
らなければそれらの技術は不要となってしま
うわけだ。そういう意味でいったん人工的に
作られたものは、それを使う人がいなければ
無用の長物となってしまい、それが何らかの
用途で使われない限りは無駄となってしまう
わけだが、その一方で使われるまでは在庫と
してある程度の期間は蓄えておくことができ
るわけで、物によっては必要な時に出してき
て使い、不要な時には仕舞っておくことが可
能で、そういう意味で機械というのは労働力
の貯蔵形態と捉えるとわかりやすいのではな
いか。要するに必要な時だけ稼動させて不要
な時には停止させておけばいいわけで、それ
が人となると不要になったからといってすぐ
には解雇できないわけで、ならば必要な時だ
け使うためにパートタイム労働者を雇えばい
いということになるわけだが、今度は必要な
時に労働者が足りない事態が出てくるわけで、
だから機械化できるところではなるべく機械
化して、必要な時に必要なだけ稼動させるよ
うなシステムにすればより効率的に作業でき
るわけで、人が労働する部分はそのシステム
の管理やメンテナンスにとどめれば、定期的
な保守点検などの作業だけで事足りてしまう
わけだ。それが自動制御システムやAI技術
などが目指すところなのかもしれないが、そ
れ以前にそのようなシステムや技術が何に使
われるかが問題となるわけで、それを使って
物や情報を生産するとなるとそれを使う人が
必要となるわけで、それが乗り物なら乗って
くれる人が必要となり、何か物や情報を運ぶ
となるとやはり運んだ先で受け取ってくれる
人が必要となり、途中がどうであれ最終的に
はそれを利用する人の存在が必要不可欠とな
ってくるわけだ。だからそのようなシステム
や技術は利用者の存在を前提としているわけ
で、利用者がいる限りで存在することが可能
となるわけだが、利用者の方は生きてゆく糧
がないと生きられないわけで、今度はどうや
って利用者を存在させるかが問題となってく
るだろうし、そのような産業に携わる人だけ
ではその産業の利用者を賄えないとすると、
何か別のところから人を利用者として徴集し
てこないとその産業が成り立たないようなこ
とになれば、徴集されてこられた人はどうや
って生計を立ててゆくことになるのだろうか。

 結局産業はその産業によって提供される商
品やサービスの利用者がいる限りで成り立つ
のであり、それ以外ではないのだろうし、実
際にそうなっているのではないか。確かに相
対的に機械化率が高い産業の利用者が相対的
に機械化率の低い産業の労働者である場合、
機械化率の高い産業に利益を奪われている可
能性があるわけだが、機械化率の高い産業の
労働者も機械化率の低い産業の利用者である
可能性も考えられるだろうし、現状で機械化
率の低い産業が今後機械化率を高めてゆけば、
確かに労働者の職場がなくなってゆく可能性
があるわけだろうが、余ってしまった人の生
活が苦しくなれば、産業の利用者とはなれな
くなってしまい、利用者が減ればその産業の
規模も縮小するしかないだろうし、結局はそ
の産業を利用できる人がいる分だけでその産
業が成り立つこととなるわけで、需要がある
分だけ生産するしかなくなるのではないか。
そういうわけでいくら機械化によって作業効
率を高めて大量生産が可能となっても、肝心
の生産物を利用してくれる人がいないと意味
がないわけで、機械化は相対的な効果しか持
ち得ないのだろうし、同業者間の競争で機械
やシステムの改良によって他の業者よりも安
く生産できれば、同じ価格で売れればそれだ
け利益が出るわけで、絶えず同種の競合して
いる他の商品との比較において、生産効率の
良さが売上や利益の面で優位性を保てるわけ
で、しかもそれは安いだけではなく、魅力的
な商品である必要があるわけで、生産効率が
悪くて価格も高くても売れればいいわけで、
それが商品宣伝における消費者のブランド心
理なども絡んできて一概には言えないところ
なのだろうが、またそれが直接消費者とは関
係のない他の商品の材料となる製品なら、品
質や良くて価格が安ければ言うことがないだ
ろうが、用途によっては価格が高くても強度
などの面で品質や信頼性の優れた製品を使う
必要があるのかもしれず、やはりそういうと
ころでも生産効率の良さだけではうまくいか
ない面があるのだろうから、商品の種類に応
じて様々な条件があって、その条件を満たし
つつも生産効率を上げられればいいのかもし
れないが、全ての生産現場で一律に労働者を
減らせるわけでもないだろうし、また生産現
場以外でも流通や販売などの現場で労働者を
必要としているわけだろうし、さらに生産や
流通や販売などの現場で機械化して効率を高
めても、その機械化された産業の商品やサー
ビスの利用者がいなければ産業自体が成り立
たなくなってしまうわけで、やはり産業は最
終的にその産業の利用者がいる限りで成り立
つという原則は変わらないのではないか。
 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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