文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2017.10.25 「既得権益と社会貢献」

2017/10/25

 企業の目的は利益の追求だけではなく、そ
の活動が社会に貢献することを目的としてい
る場合もあるのだろうし、企業が活動してい
る地域で雇用機会をもたらして、その地域を
管轄している行政機構に税収をもたらせば地
域経済が潤い、また利益の中からその地域の
祭りや各種の行事などの文化事業や市民活動
へ協賛金などとして出資すれば、それが社会
貢献になるわけだろうが、そのようなところ
から政治とのつながりや結びつきが生まれる
のだろうし、政治を単純なイデオロギーとの
関連で捉えてしまうと、そういう部分を見落
としてしまうのだろうし、そのような理性で
は測れない慣習的な作用を及ぼすのが保守的
な政治勢力が握っている領分であり、その関
係が実利で成り立っているだけに、その中で
不正行為やごまかしなどが行われていても、
外からそれをいくら批判しても根本的に改ま
ることはなく、そのような関係を維持し続け
ようとしてよそ者を排除するような意識も生
まれるだろうし、程度の差こそあるものの、
よそ者を排除するような差別の萌芽がそこに
ある限りは、何らかの煽動をきっかけとして
そこからヘイト的な活動が繁茂する危険は常
にあるのではないか。だが何事も根本的に断
ち切ることはできないわけで、断ち切ろうと
するとかえって反発が強まってこじれてしま
うだろうし、それは恩恵と弊害が表裏一体と
なって作用するような関係であり、そんな中
から都合の良い部分だけを取り出して育てる
わけには行かず、そこから恩恵を受けながら
も同時に弊害にも対処するようなことが常に
行われていなければならず、それを怠ると不
正行為が横行して腐敗していくような成り行
きとなるのだろうし、それが顕在化してきて
から批判してももはや手遅れとなっている場
合が多いのだろうか。たぶんそれも許される
範囲内で行われていることなのだろうし、関
係者は不正が明らかになる度に小手先の改善
策を提示してそれで済まそうとするのかもし
れず、そうやって根本的な解決を見ないまま
問題は弊害とともに先送りにされて、そんな
状況の中でも慣習的な行事が滞りなく行われ
ている限りでそれらの関係は続いていくのだ
ろうし、それとともに関係者や関係団体には
それなりの恩恵がもたらされて、またそれが
弊害となって現れるような部分も出てくるの
だろうし、それが恩恵を受けられない人や集
団との経済格差や政治的な権力の差となるわ
けだろうが、社会の中でそのような格差を維
持することが、そのまま世の中の秩序を維持
することもつながるのだろうし、そんな状況
を保つことこそがそのような関係から恩恵を
得る上では必要なことなのかもしれず、それ
が既得権益と呼ばれる利権であり、世の中が
そのような既得権益によって隙間なく構成さ
れていれば、それだけ結束の強固な社会とな
るのだろうが、社会には内部の他に外部もあ
るわけで、絶えず外部からの圧力にさらされ
ているから、何かのきっかけで既得権益を維
持できなくなる可能性も出てくるわけだ。

 それに関して単純に考えるなら、既得権益
を維持しようとする勢力と壊そうとする勢力
との間で、何らかの闘争が行われているよう
な説明が説得力を持つかもしれないが、それ
が改革派を自称する政治勢力が主張する詭弁
に使われる場合があるわけで、実質的には争
っているどちらの勢力にも既得権益があるの
だろうし、また争いに勝利して新たな既得権
益を作りたい思惑もあるのかもしれず、改革
自体が従来からある既得権益に代えて別の既
得権益を作るような改革なら、その既得権益
の恩恵に与れない人や集団が必ず出てくるわ
けで、単純に既得権益の打破を目指すような
政治的な主張には常に裏があることを認識し
ておくべきで、またそのよう政治勢力を支持
する人や集団も新たな既得権益に与ろうとす
る思惑があるのかもしれないし、そんなふう
に改革だの既得権益の打破だのの主張に単純
に賛意を示すことが、実質的な改革や既得権
益の打破には結びつかないことは理解してお
くべきで、結局はそんなことを主張して選挙
に勝利して政治的な主導権を握った勢力が実
際に何をやったかが重要なのであり、その何
をやってどうなったかを次の選挙での判断基
準にすればいいわけだろうが、そうしたとこ
ろで実質的な改革や既得権益の打破に結びつ
かない場合もあるだろうし、そんなところま
で考慮しない人が大半を占めている状況もあ
りそうで、選挙では何も変わらない状況があ
るとすれば、そんなものだと思うしかないわ
けで、だからと言って何をやっても無駄だと
は言えず、選挙自体も特定の政治勢力の既得
権益を維持継続させるための制度である面も
あるわけだから、また既得権益による恩恵を
受けていると思っている人が世の中で多数派
を占めている場合もあるわけで、それが改革
しなければならない制度であれば、制度の改
革を主張する勢力を支持するような成り行き
も出てくるのかもしれず、様々な方面から多
角的に状況を捉えて見る必要がありそうで、
いずれにしても単純な判断基準で状況を捉え
ようとすると状況を見誤ってしまうだろうし、
わざと状況を見誤らせようとして単純な論理
を振りかざして煽動を仕掛けてくる人たちが
いくらでもいる状況なのだろうし、そういう
人たちの煽動には乗らないように心がけてお
かないと、そういう人たちが所属する政治勢
力が保持する既得権益をいつまでも突き崩せ
ない状況となってしまうわけで、自分もそん
な既得権益に与かれる立場ならそういう勢力
を支持していればいいのかもしれないが、そ
の恩恵を受けていると思っている既得権益と
いうのが、実は自分の活動や思考の自由を奪
っているのかもしれないし、それに気づかな
ければそもそも自由など不要なのかもしれな
いが、たぶん世間で肯定的な意味で理解され
ている幸福という概念が、自由を奪われるこ
とによって実感されるようなものなのかもし
れず、既得権益によって社会につなぎとめら
れて不自由な状態の中で生きていくことこそ
が、人にとっての幸福そのものかもしれない。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。