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彼の声

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彼の声 2017.10.21 「商品と政治」

2017/10/21

 何でもないことにこだわるのは商品宣伝に
よる影響が大きいのかもしれないし、何でも
ないこと以外に何があるとも思えなければ、
何でもないことにこだわるしかないのかもし
れないが、こだわっている限りでそれは何で
もないことではないのだろうし、ともかく同
じ用途で使う商品であっても、特定のブラン
ドを選んでいるとすれば、その選択を正当化
するためのこだわりが必要となってくるのだ
ろうし、それが他の商品と比較する上で些細
な差異でしかなければ、人によってはそんな
差異などどうでもいいことのように思われる
なら、やはりそう思われる限りでその人が何
でもないことにこだわっていることの証しと
なるわけで、自分としては何でもないことで
はないと思っていても、他人にとっては何で
もないことだとすれば、人それぞれで認識や
見解が異なるということになりそうだが、そ
れは価値観の相違ともなるだろうし、それが
同種の商品の間で生じていることだとすれば、
その商品に関心のない人からすれば、そんな
違いなどどうでもいいことのように思われて、
やはりそれは何でもないことにこだわってい
るように思われてしまうだろうか。同種の商
品の間で販売競争が繰り広げられているよう
な場合は、その商品の宣伝の中で自社の商品
と他社の商品の違いが強調されて当然だろう
し、結局そのような些細な違いの不必要な強
調が、その商品を購入する人の感覚を狂わせ
てしまうのかもしれないし、その商品には関
心の薄い人には不必要に思われるような差異
の強調が、たぶんその手の煽動の本質的な効
果をもたらしているのかもしれず、そうやっ
て何らかの違いを強調してそこに決定的な差
異をもたらそうとする手法は、ある意味でそ
れはフィクションの創造だとも言えるわけで、
別の言い方に直すならそれは煽動による差異
の捏造とも言えるだろうが、そうやって煽動
の対象となっている人に煽動する側が肯定す
る価値のある商品を選ばせるようなやり方が
世の中に普及している状況があって、そんな
商品の宣伝手法が政治宣伝にも導入されてい
るとすれば、やはり政治の場でも煽動によっ
て人々が何でもないことにこだわるように仕
向けられている状況がありそうで、そんな無
理やり差異や対立を捏造してどちらか一方を
選ばせようとする行為が、人々の感覚を狂わ
せていることは否定しようがないだろうか。
確かにそれが虚構でしかないことに気づかな
いと、そこから社会の中で無用な対立や軋轢
が生じてしまう原因となるだろうし、それに
関して理解しなければならないのは、煽動に
よって意識される差異や相違が虚構であると
しても、意識されている事実は虚構ではない
ということだろうし、価値とは人がそれを意
識することによって世の中に生じるのであり、
そんな価値に対するこだわりが実際に世の中
を動かすこともあるということだろうか。

 宣伝を真に受けて同種の商品の間に生じて
いる些細な違いにこだわることと、煽動を真
に受けてそれほど違わない複数の政治勢力の
間に決定的な差異を見出してしまうこととの
間に何か違いがあるとすれば、それは個人的
な好みの範囲内で収まることと個人を超えて
社会的な影響力を生むこととの違いだろうか。
商品と政治ではそれによって巻き込まれてい
る範囲も次元も異なるだろうし、実際に政治
的な次元で煽動による価値の捏造が行われて
いるとすれば、それがより深刻な事態だと思
われてしまうわけで、そうなると商品による
たとえ話程度では済まないような何か大げさ
な社会問題を含んでいるように思われてしま
うだろうし、その大げさな社会問題に真剣に
取り組んでいるような演技をジャーナリスト
も政治家も好んでやろうとするのかもしれな
いが、やはりその演技が空回りしているよう
な印象を世間に与えてしまうのは商売上でも
得策ではないだろうし、実際に社会問題に取
り組んだ成果をメディア上で強調しなければ
ならなくなるわけで、たとえそんな問題には
関心のない人にとっては何でもないことのよ
うに思われようと、そういう問題に食いつい
てくる一般市民を味方につける上で、他のと
の差異を強調する煽動が欠かせなくなるのだ
ろうし、やはりそんな煽動を繰り返してしま
うと、それを真に受ける一般市民の感覚も狂
ってくるのかもしれず、別に大した問題でも
ない社会問題に取り組んでいる割には大した
成果も上げていないように思われてしまって
はまずいわけだから、問題への取り組みの宣
伝内容が問題自体が社会に深刻な影響を及ぼ
しているように見せかける必要が出てくるわ
けで、そういう宣伝ばかりが情報としてメデ
ィアに充満しているような事態ともなれば、
何か今にも世界が破滅へ向かって加速してい
るような印象を与えかねないわけだが、実態
としてはそんな危機感を煽りまくりなメディ
アが全てではないことはわかりきったことで、
中にはそれに輪をかけて虚構性を強調するよ
うなメディアもあるわけで、それがオカルト
や陰謀論などを専門に扱うメディアなのだろ
うが、そのようなメディアの玉石混淆状態を
どう判断するかはそれを受け取る一般市民の
良識に任されているわけでもないだろうし、
そこで繰り返されるたわいない論理の単純化
を信じてしまっても、他の誰が過ちを指摘し
てくれるわけでもないし、一般市民がどの程
度それらの虚構を信じてくれるかで、社会全
体から構成される世論の傾向も変わってくる
のだろうし、また別にそれを虚構だと思って
いても、そんな虚構を物語ってくれる人たち
を支持している場合もあるわけで、それが娯
楽と呼ばれる楽しみを提供するサービスにつ
ながっていくわけで、たとえ気鋭のジャーナ
リストが政治家の嘘を暴いて見せても、嘘も
方便だと思っている支持者たちにとっては痛
くもかゆくもないわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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