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彼の声 2017.10.18 「力の分散への勧め」

2017/10/18

 制度はそれを利用できる人には便利に思わ
れて、何らかの利益をもたらすようにも思わ
れるが、利用できない人には逆に弊害をもた
らして、利用できないことから損害や被害ま
で生じる危険があるだろうか。要するに制度
を利用できる人とできない人との間に格差を
もたらすわけだが、また制度を利用できるか
らといって制度の利用者である限りは、制度
の構築や管理などには加われないわけで、制
度を構築したり管理する人と制度を利用する
だけの人との間にも格差が生じるわけで、制
度の構築者や管理者と制度の利用者との間に
は権限の違いが生じていて、それを利用して
制度を構築したり管理する人は制度を利用す
るだけの人に権力を行使できるわけで、制度
の利用者にとどまる限りは制度の構築者や管
理者に従わなければならず、そこに階層構造
が生まれて、最上位の身分に属するのが制度
の構築者や管理者であり、次に制度を利用す
るだけの人が続き、最下位に制度を利用でき
ない人が位置づけられて、社会が一つの制度
で統一されているとすれば、そのような社会
は身分社会になるしかないのかもしれないが、
幸い現状では複数の制度が複雑に絡み合いな
がら社会が構成されているので、ある制度の
構築者や管理者が別の制度では利用者や利用
できない状態にとどまる場合もあるわけで、
それでも行政機構から生じる制度や資本主義
経済から生じる制度などが社会の主流をなし
ている限りで、そのような制度の構築者や管
理者が社会の中で優位な立場を占めているこ
とは否めないが、それが絶対的に固定化され
た立場ではないわけだから、ある程度の流動
性はあるわけで、その範囲内で主導権争いが
起こっていて、政治的にも経済的にも主導権
を握る勢力の交代劇が起こる可能性はあるわ
けだ。実際に政権交代のようなはっきりした
事態が起こることは稀であっても、様々な分
野で新たに制度の構築者や管理者になる人は
いくらでもいるのだろうし、仮になったとし
てもはっきりとした権力の行使が行われるよ
うな事態にはならない場合も多いのかもしれ
ず、そこで目立った不都合や被害が顕在化し
ない限りは、特定の制度の利用者だけに特別
な利益がもたらされるわけでもなく、また制
度の種類によっては株式投資などのように、
同じ利用者の立場であっても利益を得る人も
いれば損失を出す人も出てくるわけで、誰が
どのような制度を利用して利益を出して、他
のどのような制度を利用して損失を出してい
るのかが錯綜しているうちは、社会の中でそ
れほど目立った格差は生じないのかもしれな
いが、メディア上で経済格差を強調するよう
な言説が目立っているとすれば、確かに特定
の制度を利用して利益を上げている人がいる
一方で、その制度を利用できない人が不利益
を被っている実態はあるのかもしれない。

 国家的な視点に立つなら行政に関係する制
度によって、すべての国民にある程度の利益
がもたらされるようになれば理想に近づくの
かも知れないが、それを目指すために考案さ
れたベーシックインカムにしても、実際に試
してみてその有効性が明らかにならない限り
は世界中に普及はしないだろうし、実際に試
すにしても制度の構築者や管理者が悪用した
り強引な権力の行使に対して、歯止めをかけ
られるような法律的な工夫が必要となってく
るのではないか。またそのような包括的で支
配的な制度では制度の構築者や管理者に権限
や権力は集中しがちになるから、そうではな
く個々の権力を弱めるために部分的で分散し
た複数の制度の複雑な絡み合いをより一層促
すには、中央集権的な国家体制ではなく地方
分権的な政治体制にすべきかも知れないし、
それも政治的かつ行政的な枠組みだけではな
く、経済的な枠組みに力の分散的な効果をも
たらすにはどうしたらいいのかとなるのかも
知れないが、それに関しては世界中で活動す
るグローバル企業に経済的な力の集中などの
脅威を感じる人が多いのかも知れず、それを
敵視するのも無理はないだろうが、政治的か
つ経済的な力以外の力を強める方向での模索
も必要となってくるのかも知れないし、それ
に関しては今のところはありふれたことしか
言えないが、そもそも人の行動形態は周囲の
環境から情報を入手して、その情報を知識と
して活かしながら行動する傾向にあるわけだ
から、個人として活動するにしても集団とし
て活動するにしても、知的かつ理性的に振る
舞うように心がけることが肝要であることは
言うまでもなく、それを怠っている度合いが
高いほど物事を単純化して解釈したり安易な
煽動に乗せられて、特定の政治勢力による政
治宣伝や企業の商品宣伝などの誘惑に屈して、
それらの勢力の権力の増大に協力してしまう
ことになるわけで、そうなれば政治的あるい
は経済的な権力の一極集中を招く危険性が高
まってしまうわけで、その結果がただ制度の
利用者となって制度に従うだけの存在となっ
たり、反抗すれば制度を利用できなくなって
被害や損害を被るだけとなってしまうわけで、
そうなってしまうのを避けるにはバランス感
覚を働かせて、特定の政治勢力や企業だけに
権力や利益を集中させないような配慮が求め
られるわけで、政治的に可能なことはとりあ
えず選挙で力が分散する結果をもたらすよう
な投票を心がけることだろうし、経済的に可
能なのは消費者として特定の企業の製品だけ
を買わないように心がけることになるのかも
しれないが、特定の政治勢力の政治宣伝や特
定の企業の商品宣伝などの誘惑に屈してしま
うとそういう行動ができなくなるわけで、結
局そういうところで知性や理性が働くように
心がけるしかないのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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