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彼の声 2017.10.17 「制度化には不向きな部分」

2017/10/17

 社会の中で人や物や情報などを管理する制
度は何も公的な議会や行政機関だけが作って
管理しているわけではなく、企業が提供する
製品やサービスを介しても作られていて、企
業はそれを人や他の企業や様々な団体などと
交わす契約に基づいて管理しているわけで、
それは企業内で行われる人や物や情報などの
管理だけではなく、製品やサービスを提供し
ている顧客にも及んでいて、公的な制度が定
める法的な枠内で合法的な契約を結ぶことに
よって、そのような管理が行われているわけ
だが、一般的にそれは管理サービスの類いに
なるだろうし、顧客が企業に金銭を払って管
理してもらうことになるわけだから、立場上
は顧客の方が企業よりは上位に位置されるわ
けで、顧客はたとえ契約期間内でも決められ
た額の違約金などを払えば自由に解約するこ
とができるし、企業の方でも契約条項に違反
するようなことを顧客が行えば解約できるよ
うな規約を設けて、契約の際に顧客にその趣
旨に関して同意を求めているわけだろうし、
実質的には双方ともにそれなりに対等な関係
で契約を交わすわけだ。そしてそのような自
由な契約を交わすことができる前提条件とし
て、それを法的に支える公的な制度があるわ
けで、議会で制定されて行政が管理している
公的な制度の裏付けがないと、経済活動の中
で企業とその顧客の間で交わされる売買契約
や賃貸契約や管理契約などの様々な契約も法
的には効力を失ってしまうわけだ。もっとも
契約を交わす段階では双方ともそこまでは考
えていないだろうし、何かトラブルが起こっ
た時にだけ法的な問題が生じるわけで、それ
以外の面では信用取引の意味合いが大きく、
それも契約内容の程度によるだろうが、双方
ともにそれなりに懐疑の念を抱きつつ相手側
を調査しながら交渉してみて、信用に足る調
査結果が出揃ったところで、相手が信用でき
ると判断された時に契約が結ばれる運びとな
るのではないか。そんなふうに制度は制度と
して契約に関する交渉が順調に推移して契約
が成立してからはそれなりに一定の動作と機
能を果たすわけだが、契約が成立するまでの
間にある交渉の期間が重要なのだろうし、そ
こで双方の間でまたはそれと競合する第三者
との間でも駆け引きが行われるのだろうし、
短絡的に制度の良し悪しを批判してみても、
やはりそれは結果論でしかなく、まずはその
ような制度を構築するまでには様々な紆余曲
折があって、また交渉や駆け引きの末に双方
が納得した上で契約を結んで制度を機能させ
るまでの間で生じる紆余曲折もあるわけで、
さらに制度がうまく機能しない場合は制度に
手直しを施さなければならなくなって、また
それをやる過程でも紆余曲折が生じるわけで、
結局そんなことをやっている期間に多大な労
力と経費がかかってしまうのだろうし、そう
いうところに有能な人的資源が集中的に投入
されるのが現代的な企業の特質なのではない
か。

 そしてそのような契約が締結されて制度が
システム的に動作し始めれば、あとは機械的
に事態が進行していく限りで単純労働や機械
の駆動力が必要となり、そういうところでは
ひたすらオートメーション化が進行していく
のだろうし、そこから考えると人間的な労働
というのは、駆け引きや交渉の場で特に必要
とされるのかもしれず、経済活動の中で人は
他の人と対峙してコミュニケーションを図る
時に人間的な労働を行なっていることになる
わけで、機械に組み込まれて決められた動作
を繰り返すような労働は、人間的な労働から
は疎外されていることになるのかもしれない
が、そういう部分での労働がAI技術などの
進展に伴って全面的に機械化されるようにな
れば、人の労働はもはや人と人とのコミュニ
ケーションに関係する分野だけとなってしま
うだろうか。現状では全面的にそうはなって
いないし、人と人とのコミュニケーションに
代えて人と人工知能とのコミュニケーション
も行われるような状況となっている面もある
のだから、一概に肉体労働と頭脳労働を差別
化できないわけだが、何らかの制度を維持す
るには両方が必要であることは確かで、労働
そのものが両者が入り混じっている面もある
だろうから、何事も一方的には動作しないし、
どのような状況下でも何らかの均衡を保とう
とするバランス感覚が働いていることは確か
だろうし、制度が制度として動作している限
りで、制度を維持継続させていくために必要
な労働が生じているわけで、それが制度を管
理点検する労働となるのだろうし、そんな労
働の中で人も制度に組み込まれている面があ
る限りで、そこでは必ず人と人との間でコミ
ュニケーションが図られることになるわけで、
それは必ずしも機械的な単純作業とはならず、
少なくとも現状ではそのような場面で人の労
働が必要となっているわけだ。そこが一方的
で全面的な機械化とは異なる傾向を示してい
るわけだが、そういうところで機械にも人工
知能にも限界が露呈しているのかもしれず、
そんなふうに制度のシステム的な動作が破綻
してしまう箇所で、人が何とか手動でやりく
りしながら制度を保とうとしている部分があ
って、ある意味ではそういう部分が人と人と
が面と向かい合ってやる交渉であり駆け引き
なのかもしれず、それなしには制度の維持も
ままならないなら、制度はシステム的に完璧
なものとはなり難い部分があるということで
あり、制度を制度として機能させようとする
限りで、人手を要する部分がいつまでも残っ
てしまうわけで、またコスト的にもある一定
レベルを超えてしまうと機械でやるよりは人
力でやる方が安上がりな部分も出てくるのか
もしれないし、そういうところでも全ての工
程での自動化を阻んでいる理由が生じている
のではないか。簡単にいうなら人の経験と勘
に頼るような労働がある限りで、そういう部
分は制度的なシステム化には不向きだと言え
るだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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