文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2017.10.12 「企業間競争と不正行為」

2017/10/12

 偽装や捏造などの不正行為は経済活動には
つきものかもしれないが、様々な要因が重な
って結果的にそうなってしまう事例はいくら
でもあるのだろうし、偽装や捏造などを行わ
ざるを得ない成り行きに至った時に、倫理観
や道徳観などが働いてそれをやらないような
選択肢が生じるかというと、結果としてその
ような行為が明らかになった事例ではそんな
ことは起こらなかったわけで、それよりは利
益を出すという経済的な事情が優先されるわ
けで、それは企業が行う経済活動なのだから
当然のことだが、不正行為が発覚すれば当然
メディアなどで批判されるだろうし、信用も
落ちて売り上げも減って経済的にも多大な損
失を被ることにもなるのだろうが、結果的に
偽装や捏造を行わなければならなかったのだ
から、すでにその時点で追い込まれていて、
要するに偽装や捏造を行わなければ利益を出
せない状況に陥っていたわけで、そんな苦境
を脱するには偽装や捏造を行わなければなら
なかったわけだ。そうしなければ競争から脱
落してしまう危険性があったわけだから、そ
ういう意味で経営が傾きかけている企業は製
品の強度の偽装やデータの捏造などに走りや
すく、そんなことをやっている時点で追い込
まれていて余裕がないわけだから、不正行為
も発覚しやすくなっていると言えるだろうか。
経営が順調な企業でも何かの事情でそれらの
不正行為を行うこともあるだろうし、一概に
は言えないことかもしれないが、利益を求め
て経済活動を行っている中では、たとえ倫理
観や道徳観を持つように心がけているとして
も、それを企業イメージやそこから提供され
る製品やサービスのイメージとして宣伝され
ることがあるわけで、そうなると製品やサー
ビスを売るための宣伝文句の一部となってし
まい、そんな宣伝が功を奏してその企業や提
供する製品やサービスが広く世の中で好印象
を持たれて信用されたとしても、それらが売
れて利益が出ているうちは倫理観も道徳観も
守られるかもしれないが、売れなくなって利
益が出なくなってしまえば、いくら倫理観や
道徳観を持って製品やサービスを売ろうとし
ても意味のないことになってしまうだろうし、
世間から見向きもされなくなってしまうよう
なら、そんなのはどうでもいいことになって
しまうのではないか。それよりも株主からも
メディアからも業績が悪化してしまった責任
を追及されるだろうし、そんな結果を恐れる
あまり苦し紛れに偽装や捏造に手を染めてし
まうのだろうし、結果的にそれが発覚してし
まえば、さらに業績が悪化してしまうことに
なるわけだが、やはりそれは企業活動にはつ
きもののよくあるケースなのではないか。

 広い意味でモラルというものは、危機的な
状況になった時にその存在意義が問われるも
のかもしれないが、別にそれが経済的な利益
に結びつくわけでもないだろうし、では何に
結びつくのかというと、それが道徳観なら人
としての身の処し方になるのかもしれないし、
それが倫理観なら社会の中での身の処し方に
なるのかもしれないが、あとでバレるような
下手な悪あがきには加担しないで、清廉潔白
な態度を保っていれば道徳的にも倫理的にも
文句のないところだろうが、個人のレベルで
はそうかもしれないが、組織の中ではそれは
通用しない態度だろうし、できれば不正行為
に手を染める前に何とかしなければならなか
ったのだろうが、それは結果論であって、組
織的に不正行為をやる段になれば個人の力で
はどうにもならないのだろうし、まずはそう
いうことをやってからでないと、それに加担
し続けるか嫌気がさして内部告発をするよう
な成り行きになってしまうかの行動には移行
しないわけで、そしてそういうところで倫理
観や道徳観が勝ってしまうと、情報が外部に
漏れて不正行為が明るみに出てしまうわけで、
不正行為をやっている側でもそうなる危険性
があることを承知でやっているわけだから、
それが明るみに出たらそれを指導した責任者
が懲戒処分を受けるなりして辞職して、再発
防止に取り組んで対策を打ち出せば幕引きだ
ろうし、またそれが起因して経営危機に陥っ
ても、その企業が地域経済に欠かせない大企
業なら簡単には潰せないから、取引先の銀行
や業務提携している企業などが中心となって
経営再建のための方策を打ち出したり、場合
によっては他の同業の大手企業と合併したり
して、他にも様々な生き残り策が検討される
ことになるのかもしれないが、やはりそれも
企業活動にはつきもののよくあるケースだろ
うか。要するに組織的に不正行為を行なって
それが発覚するという過程が物事を前進させ
る原動力となるわけで、そういう過程がない
となかなか出口にたどり着けずに、憂慮すべ
き閉塞状態が延々と続いてしまうわけだから、
そうやって何らかの結果が導き出されただけ
でも、不正行為にも一定の成果があったと言
えるのではないか。もちろんそれをやったこ
とが明らかになってしまったのだから、責任
者が処分されて組織から追放されてしまうの
だろうが、そのあおりを食って組織自体が解
体されてしまう場合もあるのだろうが、仮に
そうなったとしても、外国の企業も含めて同
業他社にしてみれば競争相手が減って助かる
面もあるのだろうし、そのような結果の良し
悪しを論じる意義があるとも思えないし、結
局企業が提供する製品やサービスに何らかの
基準や規制があれば、その基準や規制を満た
しながら利益を出すのが難しいから、そこに
不正行為を犯す誘惑が生じてしまうのだろう
し、ましてや同業種の企業間で熾烈な競争が
行われていれば、競争において不利な状況に
ある企業は、不正を犯さないと競争から脱落
して経営危機に陥る危険に絶えず直面してい
るのではないか。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。