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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.9.30 「憎悪と怨讐の煽動」

2017/09/30

 誰がどんな経緯でそこへと導かれてきたに
せよ、人が生きられる時間の中でやれること
は限られていて、そこで何をやるかはその人
に固有の成り行きの中で決まってしまうのか
もしれないが、あらかじめ決められたことを
やっているわけではない場合の方が多いにし
ても、資本主義経済の中では金銭的に予算が
許す範囲内でしかできないことが多いだろう
し、何をやるにしても金銭的な制約が付いて
回るわけだが、それ以外にも世の中の流行現
象に影響されて他の人たちと同じようなこと
をやっている場合もだろうし、また日々の生
活の中で家族や交友関係などから特定の人た
ちと共同作業をやっている場合もありそうで、
さらに職業に付いて回る特有の作業というの
も、仕事として平日はそれにかかりきりにな
る場合もあるわけで、普通にそれらのことが
滞りなく行われていれば、他に何をやる必要
もないのかもしれないが、その人に固有の成
り行きというのは、それらの様々な制約や限
界を突破して何かをやらざるを得ないような
成り行きに巻き込まれてしまうのかもしれず、
それが何であるかは人によって異なるだろう
し、それが人倫にもとるような行為となれば、
周囲の人々から非難されるような成り行きに
もなる可能性があるわけだろうが、しかしそ
れの何が倫理的に許されないかなんて俄かに
はわからない場合もあるわけで、それがわか
らない環境の中で暮らしていれば、そんなこ
となど気にせずに振る舞えるのかもしれず、
法律違反以外ではやってはいけないことを知
らずに生きてきたならば、人倫も何もありは
しないだろうし、少なくとも周りの人々の態
度からそういうことを自然とわかるような環
境の中で生きてきたわけでなければ、しかも
周りの人々もそうであれば、倫理的に何をや
って良くて何をやってはいけないかという意
識すら芽生えないのではないか。またそうい
う人たちの間ではその人たちに固有の倫理と
いうのが生まれる可能性もあるわけで、その
倫理というのが他の人たちとは異なる倫理で
あれば、他の人たちにとってはそれは倫理で
はないだろうが、その人たちに固有の倫理と
いうのが別に違法行為でなければ、そういう
人たちの間ではまかり通ってしまうような慣
習となるのだろうし、それが他の人たちにと
っては眉をひそめるような行為だとすると、
その人たちとの間に乗り越え難い溝が生じて
しまうこととなるだろうか。

 現状の世の中で何か不快な行為がまかり通
っているように感じられるならば、それを不
快に感じられる人々と平然とそんなことをや
っている人々との間に乗り越え難い溝が生じ
ていることは確かかもしれず、そして不快な
ことを平然とやっている人々が社会の中で主
導権を握っているように思われるならば、そ
れを不快に感じる人々には受け入れられない
ような慣習が、それらの人々の間では当然の
ことのように行われているわけで、しかも一
部のメディアがそんな行為を率先して世の中
に広めようとしているならば、そんな状況に
ついてゆけない人々は、もはや世も末だと思
うしかないだろうか。しかし過去の歴史を紐
解いてかつてそれと同じような現象が流行っ
ていた時期があることを知るに至った場合、
何やらそれが世の中の状況や情勢に合わせて
繰り返し反復していたことを理解して安心す
るだろうか。実際に不快なのだから安心する
わけにはいかないだろうが、それが彼らの活
動様式として歴史的に一定の傾向を示してい
ることは確かめられるだろうし、またそれは
資本主義経済の進展とも同期していて、経済
的な進捗状況がそれまで一定の形式を伴って
社会の中で固定していた倫理観を突き崩して、
それが行動や言動の合理性とともに新たな倫
理観を構成するのではなく、ただ倫理観が禁
止していた行為を社会の中に解き放ち、ある
水準では何でもありの行動や言動を許すとと
もに、倫理観そのものを攻撃するような傾向
をもたらしていて、別の面では何でもありと
は言えず、敵対する勢力との間で絶えず攻撃
の応酬の水準に留まるような習性を示してい
て、そこで敵に対する憎悪の次元にひたすら
留まろうとしているわけで、その次元にとど
まっている限りで自分たちに固有のアイデン
ティティを保持できるような傾向も見せてい
て、またそうした傾向が仲間たちの間だけで
確認し合う合図や符牒などをもたらしている
わけで、それさえ守っていれば仲間に入れる
が、それを守らない人は合図や符牒を送らな
い限りは無視し続けるような暗黙の掟が定め
られていて、それがそれらの人たちの組織的
な団結の証しともなっているわけだろうが、
別にそれが秘密結社的な様相を呈しているわ
けではなく、そんな傾向を煽り立てるメディ
アとともにあからさまにネット上に露出して
いるから、それ以外の人たちに不快感をもた
らすわけだが、たぶん産業革命以降の市民社
会の登場とともに周期的にそんな集団が現れ
てきたのかもしれず、欧米ではそんな集団に
よって社会の隅々に至るまで執拗に撹乱され
荒らされた経緯があるから、ある程度は免疫
がついているわけだろうが、それ以外では日
本をはじめとして東アジアから中東のイスラ
ム社会に至るまでまだ免疫を獲得していない
状況なのかもしれず、これから数十年から下
手すると百年単位で、社会の中で執拗に憎悪
や怨讐の煽動が繰り返されるのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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