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彼の声 2017.9.27 「社会情勢の変化」

2017/09/27

 商品の売買においては確かに安く買って高
く売ることでその差額分の利益が得られるわ
けだが、まずはその商品が生産されなければ
ならない前提があるわけで、その生産活動の
中で機械設備が重要な役割を果たしていて、
それなしではほとんど商品が世界規模で生産
も流通もできないだろうし、そんな当たり前
のことはあえていうまでもないわけだが、労
働を伴うようなサービスも含めて商品が生産
されている現実が商品の売買を可能としてい
ると同時に、実際に商品が流通して売買され
て消費されている現実が商品の生産を可能と
しているわけで、結局は商品が生産されて流
通して売買されて消費されている現実が資本
主義的な経済活動を可能としていることにな
るわけだ。だがそんなふうに述べてしまうと
循環論となってしまい、原因が結果であり結
果が原因でもあるようなまやかしの論理しか
導き出せないわけだが、売買によって利益が
得られたとしても、その利益は投資に回され
るか消費に回されるかのどちらかしか使い道
はないわけで、どちらにしても資本主義的な
経済活動に貢献することになるのではないか。
ただ利益を蓄積するのに要する時間が必要で
あり、また商品の生産にも流通にも消費にも
時間が必要であり、それらの時間と活動する
のに要する労力を短縮するのに必要なのが機
械設備であり、それらの時間や労力の短縮や
節約によって利益を得られる場合があるわけ
だが、そうやって得られた利益が長時間かか
って手間暇をかけて製造された高額な商品を
買うのに使われる場合もあるわけで、そして
そんな高額な商品を買うことができるのは、
ある程度資金の蓄積のある少数の人たちに限
られてくるわけで、そんなふうにして人々の
間で経済格差が生じるのも、同種の商品であ
っても廉価なものと高価なものと間で格差が
生じるのも資本主義的な経済活動の結果なの
だろうが、そんなふうにして資本主義的な経
済活動によって生じている現実の中で、人と
人との間にも商品と商品の間にも格差が生じ
ていて、そんな格差に応じた社会が形成され
ているとすれば、その社会の中で暮らしてい
る人々はそこで生じている格差を当然の前提
として受け入れているのかもしれない。

 もちろんそこで生じている格差は近代社会
以前の身分社会のように固定されているわけ
ではなく、個人の努力や運次第で経済的に豊
かになれる可能性はあるわけで、実際にそう
なった少数の人たちがメディア上で話題とな
ることもあるだろうし、そうなった人たちに
憧れてそうなることを目指す人たちも少なか
らずいるわけで、またそういう人たちがいる
限りで経済的に豊かになるための資本主義的
な経済活動の正当性も社会の中で認められて
いるだろうし、結果的にそうならない人が大
多数を占めているとしても、そんな人たちも
含めてほとんどの人たちが資本主義的な経済
活動の中で生活の糧を得て暮らしているわけ
だから、少なくともそこで暮らしている誰も
がそんな現実を受け入れているわけで、そん
な前提の上に社会が形成されているわけだ。
たぶんそんな社会を人の意志で変えられるわ
けはないだろうし、現状を受け入れている人
たちが変えようなどとは思わないのは当然の
ことだろうが、変わる可能性がないとは言え
ないだろうし、絶対に変わらないとは言えな
いが、少なくとも個人の意志の力でどうこう
できるようなことではないのは確かであり、
集団による働きかけでどうなるものでもない
のかもしれない。ただそのような社会が機械
設備とそれを活用した有形無形の制度やシス
テムから成り立っていることも確かであり、
社会の主流をなす機械技術の形態が変われば
社会そのものも変わるだろうし、その方向性
や傾向に応じた変化となることは確かかもし
れず、機械の活用が経済活動に伴って生じる
労力の短縮や節約を目指しているとすれば、
そういう方向で社会が変化し続けていること
になるわけで、もちろん一方的にたゆみなく
変化しているわけではなく、様々な紆余曲折
を経ていることも確実で、そのような成り行
きで変化しているとすれば、それに伴って社
会の変化にもそれなりの紆余曲折が生じてい
るわけで、その過程の途中で現状が形成され
ているのだろうが、一方で労力の短縮や節約
にもそれなりに限界があるとすれば、そうい
う方向での変化にも限界があって、そうであ
るならそういう方向とは別の方向への変化も
起こるのかもしれず、実際にそんな変化も起
こりつつあるのかもしれないが、現状でそん
な変化の限界に直面しているからこそ、社会
の中で不安や動揺が生じていて、そんな情勢
を背景として従来からある方向から離脱する
ようなわずかな差異にも目くじらをたて、執
拗に不寛容を煽り立てる勢力が跳梁跋扈する
ような成り行きとなっているのかもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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