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彼の声 2017.9.24 「世論への不快感」

2017/09/24

 政治的な行為には象徴的な意味合いがあり、
特に何をやっているわけではなくても、世論
の支持を背景としてそれらしいこと発言して、
民衆の代弁者のように振る舞うのが政治家で
あり、それが議会の議員や行政を代表する役
職にふさわしく思われていれば、それなりに
役割を全うできるのだろうし、そのような地
位や役職に就いてしまえば大抵はそうなって
しまうわけだが、そのような人をメディア的
に盛り上げたり貶したりする成り行きの中で
は、誰がその対象であっても構わないのだろ
うし、議会の与党だとか野党だとかいう分類
分けの中で、盛り上げる対象と貶す対象とが
選ばれて、その標的となった人に対して毎度
お馴染みの擁護や攻撃の言葉が用意されてい
て、その人に関連して何かメディア的に興味
を引くような出来事が起こる度に、擁護や攻
撃が繰り返されるわけで、それは職業として
の政治的な行為にとどまらず、私生活上の問
題である方がワイドショー的には盛り上がる
わけで、攻撃を仕掛ける側もそういう方面で
叩く方が世間的な信用を失わせるには有効で
あることを心得ているのではないか。そして
そのような問題でメディア的に盛り上げよう
とする意図が見え見えであるときには、別の
政治活動に伴う本質的な問題を隠そうとする
意図が現れていることが多いのかもしれない
が、その隠そうとする本質的な問題といえど
も政治的にはどうすることもできない問題で
ある場合が多いのかもしれず、それは意図的
に攻撃を仕掛けている側が抱え込んでいる問
題でもあるだろうし、そのような仕掛けに乗
せられて動いてしまう世論の問題でもあるの
ではないか。要するに彼らは何が政治的な問
題なのかについて明快な答えを持ち合わせて
いないのであり、そうである限りにおいて何
を優先すべきかについてもよくわかっていな
いのではないか。というかある意味ではよく
わかっているのかもしれず、要するに単純明
快なことを言えばいいのであり、そんなこと
を言ったからといって何が解決するわけでも
ないのだろうが、とりあえず単純明快なこと
を繰り返し述べて、それ以上は言わないこと
が肝心なのであって、その単純明快さの中に
とどまっていれば世論の支持を得られるよう
な仕組みを、彼らを支持するマス・メディア
が作り上げてくれるわけだ。

 それはそのようなことを仕掛けるメディア
とそれに乗せられてしまう世論の問題ではあ
るのだろうが、一方でそれは何を意味する問
題でもなく、ただの煽動行為でしかないとい
ってしまえばそれで終わってしまうような問
題なのだが、終わってしまってはまずいのだ
ろうし、終わらないように繰り返し煽動し続
けるのだろうが、そうなってしまった時点で
世の中の仕組みをどうこうするような政治的
な議論とは無関係となってしまっているので
あり、そういう議論の水準にとどまれないか
らこそ、煽動して騒ぎながら何もかもうやむ
やにしてしまうしかないのであり、その代わ
りにうやむやにできないのは攻撃対象となっ
ている人の責任問題であったり、その世間的
な信用の問題であったりするわけで、もはや
それは論理のすり替えという水準でもなく、
そのようなシステムとして動作している実態
があるわけで、単純明快に敵を非難し言動的
に攻撃を加えていれば、それ以外のことは過
ぎ去ってしまうわけだが、果たしてそれでも
政治に幻想を抱けるのだろうか。それは制度
的に民衆が政治に対して幻想を抱くこととは
別次元で起こっていることなのかもしれず、
メディアの扇動に乗せられて世論が動くこと
が短期的な政治情勢の変化を示しているのに
対して、制度的な政治への幻想は長期的な建
前のようなもので、建前としては政治が世の
中を良い方向に導いてくれるのではないかと
期待しながらも、メディアの扇動には敏感に
反応して攻撃対象となっている政治家には嫌
悪感を示すわけで、それが世論調査や選挙結
果に反映するとすれば、建前としての政治へ
の幻想に何の意味があるわけでもないことに
もなりそうだが、それでも何かにつけ扇動す
るメディアへの信頼と現状の政治への肯定的
な幻想が重なっているわけだから、その状態
はメディアが作り上げている世論操作的なシ
ステムが揺るぎなく機能していることを示し
ていることになるのではないか。そしてそれ
が世の中の不快な安定をもたらしていると言
えるだろうか。それを不快だと思ってしまう
人にとっては確かに多くの人々が意志の自由
を奪われているようで不快だろうが、システ
ムに従っている自覚のない人々にはそれほど
不快だとは思われないだろうし、かえってあ
からさまに逆らうような言動をする少数の人
たちの存在が目障りに感じられるだろうし、
そちらの方が不快に感じられるのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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