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彼の声

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彼の声 2017.9.11 「ゲームの参加者たち」

2017/09/11

 人や集団が行なっていることが社会の中で
一定の支持を得ているとしたら、支持してい
る人たちには信用されていることになるだろ
うが、たぶん信用されていなくても社会の中
で行われていることがあるわけで、その人々
に支持されていなくてもやれてしまうことの
中には、制度的な強制力が利いている場合が
あるだろうし、それが多くの人たちの反対を
押し切って行われているようなら、そこに権
力関係が生じている場合もあり、警察権力に
よる強制排除や強制執行などはその典型だろ
うが、そのような行為に対しても社会的な信
用が生じているとすれば、そこで生じている
権力関係から何らかの恩恵を受けていると思
っている人や集団にとっては、そのような権
力行為は信用できるものだろうし、そこで警
察権力による強制排除や強制執行が行われて
いるということは、そのような行為に抵抗し
ている人や集団が存在していることになるわ
けで、警察権力を信用している人たちにはそ
れらの人や集団は信用できないだろうし、権
力に刃向かう行為自体がやってはいけないこ
とのように思われるかもしれないが、まずは
どういう経緯でそれが行われているのかを知
らなければその是非は判断できないことであ
り、それを知ることが大切なのだろうが、な
ぜ制度的な強制や権力関係に基づいた行為が
成り立つのかというと、人々がそこで生じて
いる制度や権力に従うように仕向けられてい
て、そこに社会が構成されていること自体が、
その社会が内包している制度や権力関係に従
う人々によって世の中の秩序が維持されてい
ることを示していて、すでにそうなっている
状況があるとすると、なぜそうしなければ制
度や権力関係が維持できないのかといえば、
そうしないと制度や権力関係に刃向かう人や
集団が抑え込めないからだろうし、そうやっ
て社会の秩序を維持している人や集団は、彼
らが守ろうとしている制度や権力関係に刃向
かう人や集団と戦いながら維持していること
になる。そしてそうである限りにおいて、そ
こで生じている制度や権力関係を信用してい
る人や集団と信用していない人や集団との対
立や敵対関係も生じているわけだが、それら
を信用していない人や集団も同じ社会の中で
暮らしていることは確かで、彼らにしてみれ
ば自分たちが信用できる制度や権力関係に変
更したいのであり、そういう意味では社会に
変革をもたらすために既存の制度や権力関係
に刃向かっている事情があるわけだ。

 制度とは社会を統治するために必要な情報
の蓄積であり、権力関係とは制度を利用する
権利の蓄積でもあり、社会はそこで生じてい
る制度や権力関係によって統治される人々の
信用の蓄積に基づいて構成されているのだろ
うし、ではなぜ人々が制度や権力関係を信用
して従っているのかといえば、そこに信用で
きる情報の蓄積があるからであり、彼らもそ
の情報を利用したいからでもあり、当然そこ
で生じている蓄積の中には富の蓄積もあるわ
けだが、それを利用するには制度を活用する
側になりたいわけで、そのためには制度が定
める権力ゲームに参加して、そこで勝利しな
ければならないだろうし、要するに権力を行
使する立場になる必要があるわけだが、その
ような立場になれば、人々に制度を強制する
側になれるわけで、制度に刃向かう人や集団
に対して権力を行使することもできるわけだ
が、そのような立場になったからといって権
力関係から自由になれるわけでもないし、勝
手気儘な振る舞いができるわけでもなく、建
前上は制度に従っているように装わないと、
社会的な信用を失って競争相手から追い落と
しの対象ともなるだろうし、そこで構成され
ている制度に従う限りで権力を行使する立場
でいられるだけで、俗に権力者と呼ばれるよ
うな人たちも、当然のことながら制度に従い
権力関係を担うゲームに参加するように仕向
けられていて、それも制度的な範囲内で行わ
れていることであり、できれば制度自体を自
分たちに有利になるように作り変えたいとこ
ろだろうし、絶えずそうした試みを行いなが
らも、その作り変えようとしている制度に従
っているように装うわけだが、彼らも彼らと
敵対している反権力的な行動や言動を行なっ
ている人や集団にしても、自分たちが理想と
する社会を実現するためには、人々を拘束す
る制度や権力関係が必要であることは承知し
ているだろうし、結局はその制度や権力関係
がそこで暮らす人々にとって有益であってほ
しいとは考えているのではないか。そうだと
するとそれがどのようなものであっても、社
会の中で構成される制度や権力関係には従わ
なければならない前提は変わらないわけで、
ただそこで暮らしている人々にとって不利益
となるような制度や権力関係は変えて行かな
ければならない点では、両者の意見は一致し
ているのではないか。そういう面では両者と
もに制度に従い権力関係を担うゲームに参加
しているのであり、ただどちらがゲームの勝
者となるかを巡って争っているに過ぎないの
かもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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