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彼の声

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彼の声 2017.9.9 「ブランドと社会的な信用」

2017/09/09

 広く社会の中で信用を得た企業やその企業
が取り扱う商品は、固有のブランドとして世
の中に定着して優遇される傾向にあり、その
企業の製品を買ったりサービスを受ける固定
客がいるから、例えばその企業が新製品や新
サービスを発表すればメディアが優先的に取
り上げて、それが話題となって一定の宣伝効
果をもたらして、結果的にそれなりの収益を
上げられるわけで、そのような企業は無理な
安売り競争などをしなくても安定した利益を
得られるわけだが、そのようなブランドを確
立するまでには、それなりに同業他社との熾
烈な競争を勝ち抜いてきた経緯があり、中に
はブランドを確立できずに競争に敗れ去った
企業もあるのだろうし、結果的にはそのよう
な業界内での覇権を確立して製品やサービス
のブランド化に成功した企業はほんの一握り
の数社に過ぎないわけで、そうやって世間的
な信用が得られれば、その成功した数社がそ
の分野で独占的な利益を得られる立場になる
のだろうが、そうなるとその分野での新規参
入は難しくなるだろうし、参入しても資本の
面で手厚い支援を行う後ろ盾がいないと、成
功して世間的な信用を得るのは困難になる。
また新規参入してきた企業がそのような困難
に打ち勝ってある程度成功してしまうと、業
界内での独占状態が崩れて利益の配分が変わ
ってきてしまうだろうし、その分野がもはや
成長が見込めない状況だと、事業が成り立つ
企業が増えた分だけ各社得られる利益の取り
分が減ってしまう事態にもなりかねず、それ
を避けるには各社ともに新規の顧客を開拓し
なければならないわけだが、そうなるには人
口が増えてしかも増えた人口の中から、それ
らの企業の製品を買ってくれたりサービスを
受けられるような経済的な余裕のある顧客が
出現しなければならないわけだが、そうなら
なければその分野は拡大できないだろうし、
拡大できなければその分野で事業が成り立つ
企業は自ずから限られてくるだろうし、いっ
たん社会的な信用を得られたブランドであっ
ても、いつ何かのきっかけで信用を失って没
落しないとも限らず、ブランドを維持するた
めに限られたパイの中での熾烈な顧客の奪い
合いに発展する場合もありそうで、現状でも
先進国の少子高齢化を背景としてそんな事態
に陥っている面もあるだろうし、またこれか
ら人口が増加して産業が発展すると見込まれ
る地域では、新規の顧客を開拓するための競
争も激化するのではないか。

 そのようなブランド戦略が成り立つ分野は
基本的にはどのような分野であっても構わな
いのかもしれず、その製品やサービスの品質
や特徴が世の中に受け入れられれば成り立つ
のであり、絶えず性能を向上させたりデザイ
ンが魅力的であったりサービスが行き届いて
いたり、顧客を満足させてメディアが好意的
に取り上げるような要素があればいいのだろ
うし、そのブランド以外の製品やサービスと
差別化できる要素があれば、それが固有のブ
ランドとして世間的に認められるわけで、も
ちろんそれ以外の製品やサービスを提供する
企業も、あわよくば自社ブランドが世間的に
認められることを狙って、メディアが好意的
に取り上げてくれるようにアピールしてくる
だろうし、そのような宣伝攻勢が功を奏して
世間的に認められるようなブランド化に成功
すれば、パイが限られていればその煽りを食
って没落するブランドもあるだろうし、パイ
が広がれば世間的に認められたブランドの数
が増えるわけだ。そしてまたブランドの高級
化に成功すれば製品やサービスの価格を高く
して利益を増やすことにも成功するだろうし、
そうなるとそのブランドの製品を持っていた
りサービスを受けられる人は社会の中でも経
済的に裕福な上流階級に限られてきて、広く
世の中で憧れを抱かせるような力を持つわけ
だが、そうなるとますますその企業は安定し
た収益を上げられるようになるのかもしれな
いが、それと同時にパイが狭まってさらに企
業の数が絞られてくるだろうし、世界的に数
社だけがその種の地位を獲得している実態が
あるわけで、そのような分野への新規参入は
ますます困難となるだろうし、ほぼその数社
でそのような分野は独占状態のままとなって
しまい、そのような産業の分野が廃れない限
りはそんな状態が今後も続いてゆくのではな
いか。そしてそういう分野が廃れるというこ
とは、何も特定の産業の分野が廃れることを
意味するだけではなく、社会構造が根本的に
変化する場合もあるわけで、そのような産業
の分野を支えていた社会の中での上流階級と
いうのが没落する場合もあるのかもしれず、
例えば数世紀前の欧米の市民革命などによっ
て貴族階級が没落した時に、それと同時に貴
族御用達の産業が衰退した事例があるのかも
しれないが、現状で予想されるのは今後中東
の産油国などで市民革命が起こって、現状で
支配階級となっている王族などが没落すれば、
王族達が上顧客の高級ブランドを取り扱う企
業が打撃を被る可能性があるのかもしれない。
 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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