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彼の声 2017.9.7 「信用のネットワーク」

2017/09/07

 ある面においては社会的な信用を得るため
に人や集団が社会の中で活動していることは
確かであり、社会的な信用というのは人や集
団が活動する上で欠かせないものとなるだろ
うし、信用を得る以外の目的を成し遂げよう
とする時、信用を得ることでその活動が円滑
に運ぶことを期待しているわけで、目的を達
成するにはまずそれに必要な人や集団からの
協力が欠かせなくなるだろうし、それらから
協力を取り付けるには信用されなればならず、
そういう意味で周囲の人や集団から社会的な
信用を得ることが当面の目標となり、それが
目的を達成するための必要条件となる場合が
多いのではないか。ただ社会的な信用という
のは得ようとして簡単に得られるものでもな
いだろうし、また活動している過程で誠実な
対応を心がければ自然と得られてしまうこと
もあるだろうし、いくら誠実な対応をしてい
るつもりでも、活動そのものが周囲の反感を
買うような性質のものなら、いつまでたって
も信用されない場合もあるだろうし、活動を
通じて関係し合う人や集団に好印象を持たれ
るような活動の内容になっていれば、たぶん
信用されることになるのではないか。それが
どのような活動なのかといえば、関係し合う
人や集団に利益をもたらす活動となるだろう
か。そしてその利益が経済的な利益なら金銭
を介した関係となるだろうし、それに関係し
合う人や集団の間で経済的な利害の絡んだネ
ットワークが生じることになるのではないか。
もちろんそれが経済以外でも成立する場合が
あるわけで、中には怪しげな秘密結社的な友
愛組織が生まれる場合もあるだろうし、また
宗教教団などを形成する場合もあるだろうし、
そんな大それたものでなければ、趣味の集ま
りや主催者の家に集まって談話を楽しむサロ
ンのようなものまであるのではないか。そう
やって結束のゆるいものから強固なものまで
様々な関係のネットワークが社会の中で張り
巡らされているわけだろうが、そんなネット
ワークを通して何らかの情報が蓄積される場
合があるだろうし、そのネットワーク内で蓄
積され共有された情報がそのネットワークの
性格を表していて、その中に特有の論理や様
式が生まれると、それらを共有するネットワ
ークで繋がった人や集団と、それ以外の人や
集団との間に差異が生じるわけだ。

 その差異がネットワークを共有する人や集
団にとって利益になるとすれば、その利益を
求めてネットワークに繋がっていない人や集
団もネットワークに繋がろうとするのだろう
し、ある意味でインターネットというのも多
くの人や集団が利益を求めて繋がろうとして
世界中に拡大したわけだろうし、それが実際
に利益を得られたかどうかはともかく、多く
の人や集団がネットに繋がれば、そこで得ら
れる利益を巡って競争が起こって、競争に打
ち勝った人や集団に何らかの利益がもたらさ
れたことは確かであり、一部ではその利益を
独占することでIT関連の巨大企業が生まれ
たわけで、そんな利益を巡る競争は今も続い
ているわけだが、すでにいくつかの巨大企業
が存在していること自体が、ある方面での競
争はあらかた決着がついたことにもなるのだ
ろうし、今さらゼロからスタートして巨大企
業が生まれることはないのかもしれず、あと
は同業他社との吸収合併などの離合集散が繰
り返されるだけかもしれないが、いったんそ
うなってしまうとそこで形成されている社会
的な信用というのは、競争に打ち勝った数社
の巨大企業が独占している状態にもなるわけ
で、ネットに繋がっている他の人や集団もそ
れが当然のことのように思うだろうし、すで
にそんな前提がそこで出来上がってしまって
いるわけだ。だがそうなってしまうとそれ以
上の進展がそこから生じるのかということに
なるわけだが、世界中のほとんどの人や集団
がネットワークに繋がっているわけではない
としても、主要な人や集団がネットを通して
情報を共有しているとすれば、それらの人や
集団の間では差異は生じないだろうし、ただ
ネットから情報を受け取っているだけでは利
益など得られないのは当然のことで、また情
報発信者になるだけでも信用は獲得できない
だろうし、ではどうやって信用を得て利益を
獲得できるのかといえば、そこで起こってい
る何らかの競争に勝ち抜くしかないだろうし、
たとえそれがたわいない内容だと思われよう
と、そこで構築されている利益を生み出すシ
ステムに従うしかないわけで、実際に広告収
入などを得るための競争が行われていて、絶
えず少しでも提供する情報の閲覧者を増やす
ための創意工夫が求められているのではない
か。そうなっている時点でそのようなシステ
ムを構築してネット上に普及させた巨大企業
の思う壺なのかもしれないが、そこで競い合
っている人や集団にとっては、そのような前
提を受け入れることで成り立つ競争なのだか
ら、それに逆らうことなどできないし、逆ら
ったところで何の利益にもならないわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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