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彼の声 2017.9.6 「信用と保険」

2017/09/06

 人や集団が社会の中で何らかの機能を果た
している実態があり、それがその機能に関係
する人や集団の間で社会的な信用を生んでい
るとして、それに伴ってそれらの人や集団が
取り扱う物や情報やサービスも信用されてい
て、それらの人や集団の活動から物や情報や
サービースが生まれているとすればそれは当
然のことだろうが、またそうやって社会的に
信用されている人や集団の機能が何らかの原
因で阻害されるリスクに対して保険がかけら
れ、それらの人や集団が支払い可能な保険料
と、実際に機能が阻害されて保険会社や公的
な機関が保障可能な保険金の額の限度内で、
保険料も保険金の額も決められているわけだ
ろうが、それが社会の中で信用や信用が失わ
れるリスクに対して支払われる妥当な金額だ
とすれば、保険というサービスにも支払われ
る保険料や保険金の額の範囲内で信用が生ま
れていて、信用されている限りで保険という
サービスも社会の中で機能していることにな
るだろうか。そうだとすると結局社会的な信
用というのは、金銭のやり取りを介した経済
的な信用ということになりそうだが、人や集
団の社会的な機能というのは金銭のやり取り
以外で信用を得ることが可能だろうか。愛情
関係や信頼関係などを構築する上で相手の信
用を得るのは、金銭のやり取りを介した経済
的な信用とは別のことのように思われるのだ
が、中には愛情関係と信頼関係と金銭関係が
入り混じっている場合もあるだろうし、金の
切れ目が縁の切れ目と言われるように、そこ
に金銭関係が入り込んでくると、愛情関係も
信頼関係も信用できなくなってくる場合もあ
るだろうし、常にそこで何を信用するかでそ
のような関係に直面した人が試されているの
かもしれず、そこで人や集団が何に基づいて
機能しているのかを捉えておかないと、そこ
で成り立っている関係が何から生じているの
かがわからなくなってしまうこともありそう
だ。金銭的な経済関係が世の中で成り立って
いる全ての関係の土台となっていると考える
なら、まず優先されるべきは金銭的な経済関
係となるわけだが、それよりは愛情関係や信
頼関係などを重視したければ、要するに関係
する者同士が経済的に同等の立場である必要
があるのだろうし、経済的な束縛から自由で
ある限りにおいて愛情関係や信頼関係が成り
立つとすれば、それは富裕層の中での関係と
なってしまうだろうか。

 そうではない関係があるとすれば、例えば
ネット上の掲示板などで無神経な言葉を投げ
合う関係となったり、いいね!ボタンを押す
だけにとどめておくような関係となるだろう
か。そこで信用とか信頼関係が生まれるとは
思えないが、それらも一応は社会的な関係で
あり、何らかの機能がそこで生じているのだ
ろうし、そのような機能や関係の良し悪しは
別として、社会現象の一部としてそこに人や
集団が関わっている実態があり、場合によっ
ては金銭を介した経済関係もそこへ入り込ん
でいるのではないか。またどうしても金銭関
係よりも肯定したくなる愛情関係や信頼関係
などにしても、何かのきっかけで憎悪や不信
や懐疑などの否定的な感情が入り込んで関係
が崩れることがあるわけで、そういう意味で
社会的な関係というのは繋がったり離れたり
する性質のものであり、いくら関係の絶対性
を強調したところで必要でもあり不要でもあ
るような不安定なものなのではないか。また
そんな中でも意中の人や集団から信用や信頼
を得ようとする者は、社会の中でその人や集
団の役に立つような役割を担って機能しよう
とするのだろうが、そういう社会的な役割や
機能に特化して得られる信用というのは、そ
れを果たしている限りでの信用であり、何ら
かのきっかけで役割や機能を果たせなくなれ
ば、途端に信用を失うわけで、結局は愛情関
係も信頼関係もそのような関係を維持する上
での役割を果たせなくなれば解消してしまう
ものなのかもしれず、それを永続させようと
してできるようなものでもないのだろうし、
それは金銭的な経済関係にも言えることで、
そのような信用を失うリスクに対して保険が
入り込んでくるわけで、リスクを恐れて保険
料を支払う余裕があれば、信用を失った時の
金銭的な見返りを期待してしまうのだろうし、
それが本当に金銭的な見返りで埋め合わすこ
とができるかどうかはよくわからないところ
かもしれないが、やはりそういう部分では金
銭的な経済関係を信用しているわけで、どの
ような関係にしても、そのような関係が失わ
れるリスクに対して保険をかけるような行為
に及べば、すでにそこには金銭的な経済関係
が入り込んでしまっているわけで、そういう
面では社会のあらゆる関係に金銭的な経済関
係が入り込む余地があるのかもしれないが、
それを拒む意志がどこから生じるのかといえ
ば、それは時として金銭関係に対して抱く不
信や懐疑の念だろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
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