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彼の声 2017.8.30 「判断の正しさ」

2017/08/30

 正しい判断というのは結果的な正しさを求
めているのかもしれず、結果的にうまくいけ
ばその時の判断の正しさが証明されたように
思われるだろうし、また結果的にうまくいか
なければ判断が間違っていたと思われても仕
方のないところで、正しい判断をすればうま
くいくという認識自体が間違っている可能性
もあるわけだが、実際には正しい判断をして
もうまくいかない場合があるなどとは考えら
れず、間違った判断をしてもうまくいく場合
があるとも思われないだろうし、必ずしも判
断の正しさと結果が結びつかないとすれば、
では正しい判断とは何なのかということにな
ってしまうのだが、とりあえずその場で下さ
れる判断は、わざと間違った判断を下すよう
なことはまずないだろうし、誰もがその場で
は正しい判断を下そうとするのではないか。
そして正しい判断をしたつもりでも結果がう
まくいかなければ、その判断は間違っていた
と思うだろうし、実際に間違いの原因が突き
止められれば、その判断が間違っていたとみ
なすしかないわけだが、はっきりとした原因
や理由が定かでなくても、ともかく結果が思
わしくなければ間違っていたと思うしかない
わけで、そうなるとうまくいくような結果を
導き出すためにそこから試行錯誤が始まるの
かもしれず、その結果たまたまうまくいくよ
うな結果が出せれば、そんな結果を導き出し
た判断が正しいように思われるだろうし、実
際に判断の正しさを科学的にも論理的にも証
明できれば、その判断は正しいとみなすしか
ないわけだ。そんなわけでその場では誰もが
正しい判断をしようと心がけるわけだが、そ
れが正しいかどうかは結果に左右され、いく
らその場での判断が正しいと言い張ってみて
も、結果が伴わなければなかなか周囲には納
得してもらえないだろうし、その結果という
のもそれをどう判断するかで、うまくいった
結果なのかうまくいかなかった結果なのかに
ついて、人によって判断が分かれるところだ
ろうし、そこで何らかの権限や権力のある立
場の人なら、自分が判断したことについて、
どのような結果がもたらされようとも、それ
が正しい判断だったと強弁できる場合もある
わけで、周囲の人が逆らえないような状況に
あるなら、その人がどう判断しようとどんな
結果をもたらされようとも、自らの判断の正
しさを譲らないようなら、そういう状況の中
ではその人の判断の正しさは揺るぎようがな
いわけで、その人の権限や権力が失われるま
では、その判断の正しさが保持されるような
ことになるのではないか。

 そういう意味では判断の正しさは相対的な
ものなのだろうし、まずは結果に左右され、
また判断を下す人の権限や権力にも左右され
ることになるだろうか。それはとりもなおさ
ず判断の不確かさを物語っていて、結果がど
れほど偶然にさらされているかが問題となる
だろうし、またその場で作用する権力関係も
判断の正しさを左右する重要な要因ともなる
だろうし、そこで何らかの判断を下す立場の
人がそのような要因からどれほど自由であろ
うと、そこに何らかの社会的な制度や仕組み
が構成されている上で、判断が下されるよう
な成り行きが生じているわけで、当然そのよ
うな制度や仕組みが課す制約がその人の判断
にも影響を与えるわけだから、判断するのが
その人の裁量だとしても、そこで構成されて
いる社会的な制度や仕組みに基づいて判断が
下されるのであり、当然そこから外れた判断
が下されることはなく、その人が担っている
権限や権力に依存した判断が下されるわけだ。
そして判断した結果がどうであれ、その権限
や権力の範囲内で、その権限や権力をもたら
している社会的な制度や仕組みを守る上で妥
当な判断ならば、まずは正しい判断をしたと
認められるだろうし、その結果どんなひどい
惨状がもたらされようとも、その場を覆って
いる社会的な制度や仕組みが維持される限り
は、相変わらずその判断が間違っていたこと
にはならないだろうし、そんなことを起因と
して結果的にその場の社会的な制度や仕組み
が崩壊して、それに代わって新たな制度や仕
組みが構築されるような成り行きになれば、
そうなって初めてその時の判断が間違ってい
たと認定されるのだろうし、そうなる前から
いくら判断の間違いを指摘しても、無視され
るか場合によっては弾圧されて言論が封じ込
められてしまうような成り行きとなってしま
うのではないか。それは言論の自由が制度的
に保障された現代においても、それなりに機
能していることなのだろうし、そこに社会が
構成されている限りは、そこでは何らかの制
度や仕組みが機能していて、そのような制度
や仕組みの中で一定の権限や権力を担う立場
の役職も設けられているわけで、そんな役職
に就いている人にはそれなりの権限や権力が
伴っているとともに、その人はそんな役職を
もたらしている社会的な制度や仕組みを守る
役割を担わされていて、そうなると制度や仕
組みを守ることを優先した判断を下す必要に
迫られるわけで、実際にそう判断することが
その場での正しい判断となるのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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