文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.8.22 「制度の変容」

2017/08/22

 それが必要であるかどうかはわからないが、
ともかく今日も世界のどこかで何かが作られ
ていて、それが商品ならば売られている現状
もあるのだろうが、中には商品ではないもの
も作られていて、別にそれは売る必要のない
ものなのだろうし、売る必要のないものを作
るのに費やされる労働は、賃金を伴うような
労働でないことは明らかだろうし、そんなも
のを作っている時点で暇を持て余しているの
かもしれないが、そんなことをやっている間
は賃金を得るのとは無関係なことをやってい
るわけだ。それも労働のうちに入るだろうか。
たぶん労働には違いないが、賃金を得るのと
は違う目的があるのだろうか。別に目的をは
っきりとは意識していなくても、自然に何か
をやっている状態は想像できるが、その目的
というのが自らが意識している目的とは異な
る場合もあるのではないか。そういうのは目
的とは言わないのかもしれないが、後からそ
んな目的を想定できる場合もあるだろうし、
何かをやっているうちにだんだん自分が何を
やろうとしているのかがわかってくる場合も
あるわけで、その何だかわからないうちに勝
手にその場の意識とともに目的を決めてしま
うのは、後でそれが全くの勘違いとなってし
まう場合もありそうで、何かをやっている最
中にはあまり目的を意識ない方が賢明な場合
もありそうだ。だが果たしてそんなことを思
っていられるだけの余裕を持ち合わせている
人が世の中にどれほどいるだろうか。たぶん
現状で余裕があろうとなかろうと、そんなこ
とには関係なく人は何かをやる成り行きに巻
き込まれてしまうのだろうし、その実際にや
っていることが何に結びつくのかもわからな
いうちに、すでに何かをやっている場合があ
るのではないか。事の良し悪しは結果からし
かわからず、また何らかの結果を得たところ
でわからない場合もあるだろうし、それでも
多くの人が関わっていることについては、そ
こでやっていることに対して何らかの評価が
下されることが多いだろうし、そうしないと
そこに関わっている人たちが納得しないだろ
うし、その下された評価についても納得でき
ない人まで出てくるのだろう。そこで何らか
の評価を下すことも何かをやっていることに
含まれるのは当然で、そんな評価を下すこと
を専門とする職業まであるのだろうし、そう
いう人は他人のやっていることを評価するこ
とを生業として、それによって生計を立てて
いる人までいるのではないか。

 制度とはそれに関わる人たちが各人の専門
とする分野を生業として、それによって生計
を立てている状態を言うのだろうし、そこに
何らかの制度があるとすれば、その制度内で
人々が働いていて、そこでその制度に基づい
た専門分野が形成されていて、そこで形成さ
れている専門分野内で組織的な役割分担が決
められ、役割に応じて人員が配置されて、役
割に応じた地位や身分が制度によって保証さ
れているわけだ。そうした制度が世の中の変
化に伴って今後何らかの変容を被ることは想
像に難くないが、これまでもそれなりに変容
を被ってきた経緯もあるだろうし、一旦出来
上がった制度が永続することはないものの、
その制度に守られている人たちは、制度内で
生きることを強いられているわけだから、制
度を守ろうとするだろうし、制度の変容には
抵抗するのが当然であり、そうした人々を制
度の内外から旧主派として批判するのはたや
すいが、制度を守ろうとすることについては、
それなりに正当化できる事情もあるわけだか
ら、制度を守ろうとする人々を批判するより
は、制度の不具合を指摘してそれを改善しよ
うとする方が、より建設的な提案をしている
ようにも思われるのではないか。しかもそれ
が制度を守るために行なっていると思われれ
ばしめたものかもしれないが、実際にはそう
都合よく改善しようとしてできるものではな
いだろうし、そこには軋轢や対立が付き物だ
ろうし、誰かが犠牲にならないと何も動かな
いこともあるわけで、そうなってもなおあら
ゆる面で妥協を強いられて骨抜きの中途半端
な改革となり、期待はずれの試みに終わるこ
とがほとんどかもしれないのだが、それでも
制度が何らかの変容を被っているとすれば、
そうなることが当初の目的であるかのように
思われてしまうわけで、結果から考えてしま
うと後から目的などいくら追加されても構わ
ないような成り行きにもなりかねず、そう言
う意味で目的に惑わされて制度の変容そのも
のを捉えられなくなってしまうこともありそ
うで、そこで何をどうすべきかがわからなく
なってしまい、その場の成り行きに任せて何
かをやっているつもりになれるのかもしれず、
現実にそうやってその場に関わっている多く
の人たちが何かをやっているつもりになれる
のが、制度の制度たる所以なのではないか。
そうなれば誰もが自らがそこに拘束されてい
る制度を支えていることになるだろうか。そ
こまで意識できる人は少ないのかもしれない
が、実際にそうなっている現状があるのなら、
制度の存在を正当化する人たちにとって、制
度は居心地の良い環境となっているのではな
いか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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