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彼の声 2017.8.15 「製品開発と広告宣伝」

2017/08/15

 人が欲しいと思うものは貴重であったり希
少であったりするものかもしれないが、それ
が商品である場合は一般的に高価なものとな
るだろうし、それを所有していることを自慢
したくなるようなものとなるだろうが、欲し
いものであると同時に必要だと思う商品とな
ると、誰もが買える廉価なものである必要が
あるだろうし、それを使用したり消費すると
得した気分になれるようなものとなると、そ
のような商品の広告宣伝の内容としては、安
くて便利で使い勝手が良いなどの経済効率が
強調されることとなりそうで、高くてきれい
で無駄に性能が良い商品から、安くて便利で
お買い得な商品まで、商品の種類は様々にあ
るわけだが、商品の用途や価格に応じてその
製造時における技術開発の方向は違うだろう
し、例えばコストの安さを実現する技術と性
能の良さを実現する技術とでは目的が違うわ
けで、一般的にはコストの安さを重視して性
能を犠牲にすると廉価な商品が生まれ、コス
トを無視して性能の良さを追求すれば高価な
商品が生まれるが、他にも見た目のきれいさ
や、マニアックな人向けに派手で奇抜なデザ
インにしたり、大衆向けに地味で穏当なデザ
インにしたり、様々な方向があるのは確かで、
必ずしも利益に直結する製造経費の安さを追
求するだけに技術革新が進むわけではなく、
いくら経費を安くしても売れなければどうし
ようもないわけで、実際に同じ種類の商品で
も必ず安い商品が数多く売れるわけではなく、
食品なら安くても不味いものは売れないだろ
うし、外国産だと原産国のイメージがつきま
とい、その国の土壌や大気や河川や海が汚染
されていたり、食品の安全基準があまり信用
できないようなものなら、いくら安くても敬
遠されがちになるかもしれず、また機械類だ
といくら安くても壊れやすいものだと売れな
いだろうし、またメンテナンスなどアフター
サービスがしっかりしていないと、安心して
買えない製品もありそうで、単純に考えれば
経費を安くして充分に利益の出る価格で売れ
ればいいわけだが、その商品につきまとうブ
ランドイメージなど、製品の製造技術とは少
しずれた要因が価格も利益も左右するのでは
ないか。

 もちろんある種の商品のブランドイメージ
を保つには、その製造技術が信頼されている
必要もあるわけだが、一方でデザインが洗練
されていたり、ある種の憧れを抱かせる国の
企業であったり、そのブランドの製品を持っ
ていることが社会的なステータスを示すと信
じられていたりすることもあるわけで、そう
なるとかえって安物であっては困る理由も出
てくるだろうし、そのブランドを製造販売す
る企業を儲けさせるために、限られた消費者
があえて一番高価な製品を競って買うような
事態ともなれば、そのような企業は製造経費
の安さだけを追求する技術開発を行う必要は
なくなるわけだ。また壊れやすい製品を作っ
てブランドイメージが傷つくのを避けるため
に、従業員に無理な労働を強いて製品の質を
落とすようなことはしないかもしれないし、
そんな企業ばかりではないのはわかりきった
ことであり、有名ブランドを扱う企業でも、
下請けの労働者に過酷なノルマを課すような
実態もあるのかもしれないが、企業イメージ
やブランドイメージを売りにする企業は、実
態がどうであれ少なくともイメージが傷つく
ようなメディア報道には神経をとがらせてい
るだろうし、それだけ悪どい金儲けが公にな
らないように細心の注意を払っていることは
確かであり、そのようなメディア圧力が多少
なりともその企業で働く労働者の身を守るよ
うな要因にはなっているのではないか。そう
いう意味でもメディア上で商品の広告宣伝を
広く行えるような企業は、それなりに真っ当
な活動を余儀なくさせられる傾向にはあるの
だろうし、不祥事を嗅ぎつけるのが生業のジ
ャーナリスムの方でも、企業の広告宣伝費が
主な収入源である場合は、その企業をあから
さまに批判できなくなる事情も出てくるのだ
ろうが、広告宣伝費をもらっていない別の企
業の不祥事なら取り上げられるのだろうし、
そんなところでも真っ当なメディア報道がで
きる範囲内でしか、ジャーナリズムも力を発
揮できないわけだが、全てを単純化して事の
善悪を見極めるわけには行かないわけで、確
かに経済活動では利益を上げることが何より
も優先される傾向にはあるのだろうが、それ
以外の枝葉末節な部分でもそれなりに気を使
う必要が出てくることは確かで、その活動を
目標や目的などで単純化して捉えないことが
肝要なのかもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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