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彼の声 2017.8.14 「資本主義経済の崩壊」

2017/08/14

 現状が維持されている限りにおいて、現状
維持のための投資が行われているわけで、ま
た経済成長している分には事業を拡大させる
ための投資が行われているのだろうが、そう
なっている限りにおいて、経済成長するよう
な何らかの利益が生じていることにもなるだ
ろうが、そうであるにしてもその中で事業が
破綻して企業が倒産している現実もあるだろ
うし、経済活動がうまくいっている部分とう
まくいっていない部分との間で、収支がゼロ
なら現状維持でプラスなら経済成長している
と単純に考えてしまいがちだが、全体として
そう考えることが果たして意味を持つのかと
いうと、統計的な面では確かに意味を持ち、
それによって株価や為替が変動したりするの
だろうが、個別の事例に限って考えてみると、
事業が失敗して企業の経営が破綻している状
況があるとすれば、それに伴って生じる不良
債権も生じているわけで、もちろん不良債権
を全額回収できなければ回収できない分につ
いては債権を持っている企業や金融機関の方
で、最終的には債権を放棄して損失計上する
しかないわけだが、一方で世の中には利益を
出している事業も確実にあるわけで、当たり
前のことだが利益が出ている事業があるから
資本主義経済が成り立っているわけで、結局
は利益を出ている事業が残って、債務がかさ
んで資金繰りがつかなくなった事業が消え去
る一方で、全体として物や情報やサービスの
生産と流通と消費が継続している限りで、資
本主義経済が成り立っている現状があるわけ
で、少なくとも生産される物や情報やサービ
スが利益を見込んだ価格で売れていれば、資
本主義経済が成り立つことになるわけで、そ
してそれらが売れない場合もあって、売れな
い物や情報やサービスを生産すれば損失が出
て、あるいは生産して流通させる経費を下回
る価格でしか売れない場合も同じように損失
が出るわけで、そして損失を補うだけの投資
がなければ事業は破綻するわけで、結局は利
益が出る価格で売れる分だけ生産すればいい
ことになるのだろうが、そうやって生産調整
すれば無駄に生産することもなくなり、利益
を継続的に出し続けることになるわけだが、
そうなるにはこれまでの生産実績や販売実績
から生産量を調整することになり、そういう
ことが可能な分野もあるのだろうし、そうし
た分野では実際にそうやって生産調整しなが
ら価格の維持を図っているのだろうが、もち
ろん全ての産業分野でそれが可能であるわけ
ではないだろうし、必ずしも計画的には行か
ないから事業が破綻するケースが出てくるわ
けで、その計画的には行かない部分を過大に
捉えれば、全体として資本主義経済が将来う
まく行かなくなって、そう遠くない未来にお
ける崩壊を予言する気にもなるわけだ。

 だが現実に起こっていることは、うまく行
かなくなった事業が消え去る一方で、うまく
いっている事業は継続していくわけで、また
うまく行かなくなった事業に代わって新たな
事業が出てきて、その中でもうまくいった事
業だけが残るわけで、全体としてうまく行か
なくなるのではなく、絶えず部分的にうまく
行かなくなって、そのうまく行かなくなった
部分は切り捨てられる。損失がかさんで負債
が雪だるま式に増えるのにも限度があって、
どうにもならなくなった時点でその部分を切
り離して損失計上するとともにリセットして
しまうわけだ。それはトカゲの尻尾切りと同
じ原理かもしれないが、負債を抱えた人間が
いつまでも生きているわけではなく、寿命が
尽きれば死んでしまうわけだから、そんなこ
とをしているうちに人も数十年で入れ替わっ
て、そういうところで損失も負債もうやむや
になってしまう部分があるのではないか。も
しかしたら経済的にうまくいっている部分は
ほんの一部分であっても構わないのかもしれ
ず、これまでもそうであったかもしれないし
これからもそうなのかもしれないし、現状が
どの程度うまくいっているかついても、どの
ような基準でどうなればうまくいっているこ
とになるのかは、これといって説得力のある
基準などないのかもしれず、ただ漠然と業績
の好調な企業が脚光をあびる一方で、稀に有
名な大企業の業績が悪化して話題にもなるの
だろうが、全体として数パーセントの経済成
長が維持されていれば、経済がうまくいって
いることになるだけで、その中でもほんの少
しのうまくいっている部分とうまくいってい
ない部分と、その他大半の現状維持的な部分
があると捉えておいた方が良さそうで、それ
が数パーセントの経済成長が示している現状
なのではないか。そして現状維持的な部分が
大きければ大きいほど状況は安定しているわ
けで、現状が維持されている限りは全体的な
資本主義経済の崩壊はありえないこととなり
そうで、現状を維持できるだけの資本の蓄積
があるということも言えそうで、そこで物や
情報やサービスの生産と流通と消費が行われ
ている実態があれば、とりあえずはそれが今
後も高確率で継続していくことは確かなよう
で、大した利益は上げていないとしても、そ
れらの生産量と流通量と消費量が長期的に維
持されている現状があれば、今後も長期的に
それらが維持される可能性はあるだろうし、
何らかの天変地異や戦争などが起こって状況
が激変することもあるだろうが、それがかえ
って累積した国債などの負債をリセットする
格好の機会になる可能性もあるわけで、そう
いう面でも楽観的に資本主義経済の崩壊を予
言する気にはなれない。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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