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彼の声 2017.8.12 「制度の必要性」

2017/08/12

 社会の中である一定の仕組みが確立される
と、その中で物や情報やサービスなどの持続
的な生産と流通と消費の循環が生じるわけだ
が、そういった仕組みを維持するために様々
な決まりが定められ、そういう決まり事も含
んだ上で一定の仕組みが形成されるのであり、
それが制度と呼ばれるものかもしれないのだ
が、社会にとってはそういった制度が必要不
可欠であり、人も物も情報も制度の中に拘束
しておく必要があり、制度によって社会が維
持されていると言えるのかもしれないが、そ
うした制度そのものが完全に社会全体を掌握
しているとはいえないだろうし、制度にも不
備や不具合が少なからずあるわけで、そうし
た制度の不備や不具合を指摘し告発するジャ
ーナリストなども存在していて、その不備や
不具合を絶えず修正し改善するような働きか
けもなされているわけだが、一方でそこに暮
らす人々は必ずしも制度を守ろうとは思って
いないのかもしれず、とりあえずできる範囲
内でできることをやってみて、それが自分に
とって都合のいいことならできることを続け
ようとするわけで、それが制度から外れて制
度が課す決まりを守らないような行為だと、
違法行為となってしまうわけだが、別に違法
行為だろうと何だろうと、自分にとって都合
が良ければやろうとするだろうし、場合によ
ってはそのような行為を取り締まる警察権力
と対決しなければならなくなるかもしれない
が、そういう意味で制度自体には、人が可能
な行為をやらせないようにするために権力の
発動を促す力があり、行政機関のような制度
を守る立場の組織は、社会の中で制度が確立
されている限りで存在しているわけで、また
制度に背いて違法行為に手を染める人たちも、
そのような制度が確立している限りで存在し
ているわけだ。逆にいえばそのような制度が
なければ行政機関も犯罪者も存在し得ないわ
けだが、同じ行為でも制度があると犯罪に認
定され、制度がなければただの行為でしかな
いわけだから、制度があってもなくてもそう
したことをやる人は存在するのかもしれない
し、そうした行為が他の人たちに迷惑が及ぶ
行為ならば、そのような行為を取り締まるこ
とを正当化する制度があった方がいいと思わ
れるだろうし、実際に制度が課す決まりを守
らせるための行政機関が必要となるわけだ。

 だが周知のようにただでは制度も行政機関
も維持できないわけで、人々から税を取り立
てて行政機関とその活動のための経費を賄う
必要が出てくるわけで、さらに制度を守らせ
るために人々を指導する必要も出てきて、そ
れには人々に教育を施さなければならなくな
り、人々を教育して制度に従うような人間を
作り出さなければならなくなって、そうなる
とそのための経費も税金から賄う必要が出て
くる。また人々を外国の武力侵攻から守るた
めには軍隊が必要となるだろうし、軍隊には
軍人と武器が必要となるだろうし、そのため
の経費も税金から賄う必要が出てくるし、そ
んなふうにどんどん必要経費が嵩んでいくと、
今度は人々が税金を払えるようにしなければ
ならないだろうし、そのためには産業を振興
して税収を増やさないとならなくなるわけで、
まずは産業振興に必要な道路や鉄道や港湾施
設などのインフラを行政機関が整備する必要
があり、その建設に必要な経費を税収から賄
う必要が出てくるわけで、さらに産業の振興
に必要な人材も教育によって作り出さなけれ
ばならなくなるし、そのための経費も税金か
ら賄う必要が出てくる。またそもそも制度自
体が社会やそこで暮らす人々にとって有効に
機能しているかどうかを知る必要が出てきて、
そのためには人々の意見を聞く機会を設けな
ければならなくなるわけで、そのためには人
人の代表者を選挙で選んで議会を開催して、
そこで意見を聞いて社会やそこで暮らす人々
にとって有効に機能するような決まりを作る
必要があり、そのような仕組みにも経費がか
かり、それも税金から賄わなければならない。
また人々に意見を聞くからには人々の不満を
抑えなければならなくなり、そのためには人
人が社会の中で健康で快適な暮らしをさせる
必要が出てくるわけで、そのためには福祉を
充実させる必要があり、そのための経費も税
金で賄う必要が出てきて、賄いきれない分に
ついては国債などの債券を発行して借金で賄
うしかないわけだが、そうなるともはや人々
を守るために行政機関が必要なのではなく、
行政機関や制度を維持し守るために人々が働
かなければならないような逆転現象が生じて
くるわけで、そのような逆説に疑問を抱いて
もらっては困るから、しきりに愛国心が喧伝
されたりもするわけだが、それらのどこまで
がどの程度必要であるかについては、たぶん
誰にもわからないところだろうし、考え出し
たらきりがないのかもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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