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彼の声

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彼の声 2017.8.6 「流行と利益」

2017/08/06

 世の中で何らかの流行現象が起こっていれ
ば、その流行っていることに人々は投資する
だろうが、流行る前からそれに投資していて
いた人や企業は、その流行っていることが何
らかの経済効果があるようなものなら、流行
ったことによって何らかの利益を得るだろう
し、実際に流行っているものが何らかの商品
であるなら、その商品を製造販売している企
業ははっきりした利益を上げることになるだ
ろう。また流行っていることが土地や株を買
う行為だとすると、流行る前の安いうちに土
地や株を買っていた人や企業は、それらを買
うことが流行りだして値上がりした時に売れ
ば、やはり利益を得ることができるわけだが、
何かが流行るということは、それが何らかの
行為であれば、世の中でその流行っているこ
とをやりたがる人が増えるということであり、
またそれが何らかの利益をもたらすようなこ
となら、すでにそれが流行っている時点で利
益を手にした人がいるわけで、たぶんそうい
う人はそれが流行る前からやっていた人であ
り、そしてそれが流行ったおかげで利益を得
られたとなると、結局それが流行ってから利
益目当てでやり始めた人は、すでにその時点
で出遅れているわけで、しかもそこで競争が
発生していれば、競争相手が他にも大勢いる
中で勝ち抜かないと利益を得られないような
仕組みだと、たぶんそこで利益を得るのは至
難の業であり、実際に利益を得られる人もご
く僅かとなってしまうのではないか。そんな
わけで世の中で何かが流行っていて、その流
行っていることから利益が得られるような成
り行きがあるとすれば、すでにそれが流行っ
ている時点で、そこから利益を得るのは難し
くなっていて、実際にそこから利益を得られ
たのは、流行る前からそれをやっていた人や、
流行ってから競争に勝ち抜いた人などであり、
そういう意味で流行現象とは世の中の多くの
人に夢を抱かせるかもしれないが、実際にそ
こから利益を得られるのはごく僅かな人たち
でしかないわけだ。

 実際には流行現象は利益よりは消費を促進
するわけで、多くの人がそこへとエネルギー
をつぎ込んで、そのような行為が過熱して労
力が消費される。それが何らかの商品なら当
然のことのようにそれを製造販売した企業が
儲かるわけだが、それを宣伝したメディアも
儲かり、それに言及したメディア関係者にも
ある程度は利益がもたらされるだろうか。あ
る特定の何かを多くの人が消費すると、その
特定の何かを提供した関係者に利益がもたら
されるとすれば、それが特定の商品ではなく
何らかの話題なら、やはり話題を提供した人
に利益がもたらされるだろうか。何を利益と
定義するか微妙なところだが、何かを煽り立
てるような行為は、そんなことをやりたがる
人たちに利益をもたらすように思われるから、
それを執拗にやりたがるのだろうし、実際に
やっている人たちはそれを期待しているのだ
ろうが、そのような行為が世の中で流行って
いるからといって、そんな流行に乗っかって
見え透いた煽り立てをやっている人たちに本
当に利益がもたらされているのだろうか。そ
こでも利益が何なのかが微妙なところなのだ
ろうが、案外そんなことをやっている人たち
が、実際にそうすることによって何らかの成
果が上がって利益がもたらされたと思ってい
ることは、思い込み以外の何ものでもないの
かもしれず、彼らは彼らなりの夢を抱いてい
るのかもしれないが、その夢が実際に実現し
ない限りは、利益を得られことにはならない
のかもしれず、夢が夢のままにとどまってい
る状態で自己満足に浸っているうちは、たぶ
んそれでは実質的な利益を得られたことには
ならず、その夢に自分たちのエネルギーをつ
ぎ込んでいるだけでは、単に夢を消費してい
るだけで、それ以上の何が実現しているわけ
でもないのかもしれない。要するに彼らが得
られたと思っているのは空疎な夢でしかなく、
そんな夢を抱き夢を語ることだけで満足しな
ければならない境遇に陥っているのではない
か。

 しかし利益とは何なのか。利益が蓄積した
らそれを投資しなければならず、投資しない
と利益には利用価値がない。しかも一見無駄
に思われるようなことに投資している現状も
あるわけで、それが世の中で流行っていなけ
れば、いくら投資しても無駄に思われ、実際
にいくら投資しても利益が出なければ、そん
な投資は無駄に思われるだろうし、実際に投
資に失敗しているようにも思われるのではな
いか。そしてその投資が報われるのは、それ
が流行りだしてからであり、それが世の中で
流行ってメディアでも話題となれば、実際に
利益が出始めるのではないか。そんなわけで
投資するには利益の蓄積が不可欠で、利益を
出すにはある程度は無駄な投資を続けなけれ
ばならず、しかも無駄に投資しているうちは
利益を得られる保証はなく、いつかは利益が
得られることを信じながらも無駄に思われる
ような投資を続けなければならない。もしか
したらそれらの投資の大半は無駄に終わる可
能性の方が高いのかもしれず、実際に無駄な
投資によって資産を使い果たしてしまった人
や企業の事例などいくらでもあるのではない
か。それもある意味では消費の類いであり、
実質的には富の消尽であるわけだが、一方で
消費とは夢を見ることであり、実際に利益を
得られる夢を見ながら富を消費しているわけ
だ。そして普通の一般的は消費は利益など念
頭においていないわけで、消費とは第一に楽
しむことであり、具体的には金銭を使って娯
楽を楽しむことになるわけで、そこから儲け
るという発想は出てこないのではないか。も
ちろん娯楽を提供する側は現実に儲かるわけ
だが、果たして娯楽を提供する側が娯楽を享
受する側を儲けさせるだろうか。それが娯楽
である限りは娯楽を享受する側が儲かること
はないだろうし、それでも現実に娯楽を享受
する側が儲かるようなことがあるとすると、
それは宝くじのようなものであり、確かにく
じに当たった人は多額の当選金を得ることが
できるが、その他大勢の当たらなかった人た
ちは、宝くじが当たる夢を買っただけであり、
実際には何の利益も得ていないのではないか。
それでも夢を見させてもらっただけでもあり
がたいと思うだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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