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彼の声 2017.7.31 「過ちの正しさ」

2017/07/31

 物と物を取り扱う情報は人の意識の中で結
びついて、人はその情報を活用しながら物を
操作して、そこから利益を得ようとするわけ
だが、人が操作する物の中には機械の類いが
あるわけで、また生きた機械として人自身も
操作の対象にもなるわけだが、逆に機械と成
り果てた人も生身の人を操作しようとしてい
て、さらに機械でしかない人工知能も人を操
作しようとすれば、人も機械もお互いにお互
いを操作の対象として、そこでSF的に人と
機械の融合が実現しそうだが、人や機械の操
作には欠かせない情報とは、どんな内容を持
っていて、それをどう利用すれば人や機械を
操作して利益を得ることができるのだろうか。
機械を操作するには、機械に命令を出せば命
令通りに動こうとするだろうし、その命令の
出し方は一定の操作マニュアルの手順を踏ん
で出されるわけで、一方人への操作の仕方は、
命令通りに動かすにはそれなりの権力を行使
しなければならず、軍隊や警察なら職務の遂
行に関する範囲内なら、上官が命令を下せば、
よほど理不尽な内容でない限りは、部下はで
きるだけ命令通りに動こうとするだろうが、
それ以外の部分ではある程度は個人の判断に
任せられている部分もあるだろうし、機械に
しても人にしても目的に応じて設置され配備
されるようなところでは、その目的を遂行す
ることが命令となるわけだから、そのような
部分では命令が絶対に従うべき決まりとして
受け止められ、機械は目的以外には設置され
ない性質のものだから、それ以外の動作はあ
り得ないのだろうが、それが人となるとそう
はいかないわけで、人に操作される物である
以外の部分で、予期せぬ行動や行為に及ぶこ
とがあり、それはたぶん機械の誤動作とは性
質の異なる面があるのかもしれず、それはま
た動物的な行動とも違う面もあるのかもしれ
ないし、合理的には考えられないようなこと
なのかもしれない。

 人がしばしば間違えるのはもしかしたら誤
動作なのではなく、間違える必要があるから
間違える場合もあるのかもしれないし、そこ
で間違えないと大変なことになるのを予期し
て、わざと間違えてしまう場合もあるとする
と、結果的に間違えたことをやったおかげで、
その先に待ち受けていた危機を回避できるよ
うな成り行きになれば、やはりそこで間違え
たことが正しかったことになるわけで、普段
から正しいことをやるように心がけていても、
たまたま大きな間違いを犯してしまった場合
は、その間違いを活かすように心がける必要
があるのかもしれず、別にそこで間違えるの
が必然的な成り行きとは言えないにしても、
どう考えても偶然に間違えたようにしか思わ
れないことでも、その後の状況の推移を注意
深く見守っていけば、そこで間違えたことに
よって、今まで気がつかなかったことに気づ
いてしまう可能性もあるのかもしれず、そう
なるといつもとは違う何かを見つけるきっか
けを間違った行為がもたらすことになるわけ
だが、意識していてもなかなかそれに気づか
ない場合もあるのに、ある瞬間に突然閃いて
しまう場合がありそうで、そのきっかけを間
違った行為が作り出したとも言えるわけで、
それに気づくか気づかないかは、理屈では計
り知れない何かが作用するのかもしれないが、
その中でもなぜか間違いを犯したことによっ
て気づくことがあるとすれば、たぶん年がら
年中間違っていれば間違っていること自体が
普通だから、いつもとは違う心境には至らな
いところだが、細心の注意を払って間違えな
いようにしているところで、思いがけずに間
違った場合はそれとは違って、やはりそうい
う時にいつもとは違う心境になれるのかもし
れず、そこでいつもとは違う脳の神経回路に
電流が流れて、そのおかげで今まで気づかな
かったことが気づくような成り行きになるの
だとすれば、そういう意味では間違った直後
が大事な場面なのかもしれないし、そこで注
意深く思考を働かせる必要があるのではない
か。

 物を目的に適った用途に使う場面では、人
も機械もあまり区別がつかない部分がある一
方で、目的以外の動作が可能な面では、人と
機械とでは全く異なるわけだが、では人の目
的以外の動作とは何なのかといえば、それは
人が情報では操作できないところなのかもし
れず、人の言っていることを真に受けない部
分であり、また人の意識とは無関係を装うよ
うな無神経な部分でもあり、受け入れて当然
と思われるような慣習や規律を受け入れない
部分でもあるのではないか。要するにそれは
意図的な情報操作には乗ってこない面でもあ
るわけだが、いちいち反応するのが面倒くさ
かったり、生真面目に賛同したり批判したり
する気が起きなかったり、要するに怠惰な気
分になってしまう時でもあるわけで、ある意
味ではこだわっているところがそこではない
というのもあるだろうし、別の意味では何か
にこだわることに飽きてしまったというのも
あるのかもしれず、機械で言えばそれは故障
に結びつく箇所でもあるわけだが、人で言う
とそれは病気とも疲労とも言えるところでも
あるが、別に病気にかかっているわけでも疲
れているわけでもないとすると、やはりそれ
は何だかわからない謎の特性なのかもしれず、
それを安易に病気や疲労に結びつけて、治療
を施したり充分な休息をとって健康な状態を
取り戻しさえすれば、健全な肉体に健全な精
神が宿るかのごとくに回復すると考えてしま
うと、それとは違う面を見落としてしまうわ
けで、そうやって事態を単純化して捉えよう
とする向きもあるのかもしれないが、たぶん
そう簡単にはいかないのが人間の物質的な特
性なのであり、人を物のように操作する理屈
に照らし合わせて、煽動やら誘惑やらとマニ
ュアル的な情報を活用して操作しようとして
も、そうはいかない部分があるだろうし、そ
れでも焦って無理に人々を踊らせようとする
意図が見え見えに感じられるような空気が満
ち溢れてくると、逆にしらけてしまうだろう
し、たぶんどう考えても理屈に合わないよう
な何か心躍らせる謎な部分がないと、そうは
簡単に人を操縦できないのはわかりきったこ
とかもしれないが、いつまでも欲望と煽動の
理屈にこだわっていると、だんだん見え透い
ている部分を見透かされてきて、今さらいく
ら煽り立てても何ももたらされないことがわ
かってしまってからは、意外と簡単に崩壊が
早まってしまうのだろうか。たぶん必要以上
に早まらなくてもいいのかもしれないし、こ
れ以上急速に早まる必要もなく、できればも
っとゆっくりと今メディア上で煽られている
戯れ事を堪能しておいた方が、今後のために
もなるのかもしれず、ともかく間違ったこと
を平気でやってる連中が多い今こそが、今ま
で気づかなかったことに気づける機会が訪れ
ているのかもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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