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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.7.25 「見込みのない行為」

2017/07/25

 何かを切実に願うような事情がない限りは、
本気になれるような目的は生じないのかもし
れないが、別に何を切実に願わなくても生き
ていけるし、本気で取り組めない事情まで生
じてしまう可能性までありそうだが、どんな
成り行きの中でも、そこに巻き込まれている
人に特有のこだわりはあるのかもしれず、そ
れにこだわっていないとやっていられないよ
うな気にさせる何かがあるとすれば、そこで
切実に願っているのはそれにこだわることで
あり、なぜこだわるかがそこで何かをやって
いる理由にもなりそうだが、それにこだわる
理由というのが、他人にとってはどうでもい
い場合もありそうで、他人から共感を得られ
ないようなこだわりは、社会的にもどうでも
いいことになりそうで、そのどうでもいいこ
とにこだわることによって、その人が世間か
ら相手にされずに社会の中で孤立するような
成り行きになれば、それは痛ましいことだと
も言えそうだが、そんな状況に何か可能性が
あるとすれば、それはその人にしか気づいて
いないことなのかもしれず、何か他人が気づ
かないことに気づいているように思われれば、
それが自分だけの秘密のように思われて、そ
れを知っている自分が、何か特別な存在なの
ではないかと錯覚してしまうことにもなるか
もしれないが、何かを知ることや理解するこ
とにこだわるような場合は、往々にしてそれ
が自己顕示欲に結びつき、自分だけが知って
いるつもりの知識をひけらかしたい衝動に駆
られて、他人にとってそれがどうでもいいよ
うな興味のないことであるのに気づかない場
合が多そうで、そうなるとそれをいくらひけ
らかしても無視されるという痛ましい結果が
もたらされて、孤立感に苛まれた末に思うこ
とは、その人が切実に願っているのは結局、
他人から共感を得ることだと思い当たるわけ
で、そこでこだわっていることも、何よりも
他人から共感を得られるようなことをやりた
いということであり、他人から共感を得るこ
とが目的となってくるのかもしれず、結果的
にそんな成り行きになってしまうのは、何か
本末転倒なことのように思われるかもしれな
いが、それと自覚することなく他人の共感を
得ようとすることによって、しかもそうしよ
うとする人が多ければ多いほど、孤立を避け
て他人のご機嫌とりに精を出す行為が世の中
で流行ってくるのかもしれないし、無自覚に
そういうことをやっている人たちが世の中の
主流を占めている実態もあるのかもしれない。

 しかしそれ以外に何かやるべきことがある
のだろうか。たぶんそれはやるべきこととい
うよりは、やっていることがあるわけで、そ
のやっていることがたまたま他人の気を引こ
うとする行為であったり、結果的には他人か
ら嫌われたり無視される行為であったりする
わけで、どうすれば他人の気を引くことがで
きるかなんて、普段から本気で考えているわ
けではなく、そういうことはあまり自覚して
いないわけで、身の回りの状況がそんな行為
を強いていたりする場合もあるだろうし、何
かそこで気まずい空気を感じたら、自然と場
を和ませようとして、笑いを誘うような言動
や行動に出ることもあり得るだろうし、たま
たまそんなことをやったからといって、普段
からそんなことにこだわっているわけでもな
いだろうし、別にそれが本気になれるような
目的でもなく、何か軽い気持ちで軽率な冗談
をかまして、おどけて見せることもあるわけ
で、その程度のことの積み重ねによって日常
の日々が過ぎ去っていく状況があるのなら、
それはどうでもいいことでもあり、ある意味
では幸せなことなのかもしれないが、何かそ
れとは別に大袈裟な使命感を抱かせるような
こだわりがあるとすれば、そういう真剣に取
り組むべきことがあるだけでも幸いであり、
それは生きがいを感じるようなことだろうし、
それに取り組んでいる間は幸せを実感できる
だろうか。だがそれが他人にとってはどうで
もいいようなことで、それを懸命にやってい
るおかげで世間から無視されて社会の中で孤
立してしまうようなことなら、やはりそれは
痛ましい状況だと言えるだろうが、それを避
けるために他人の共感を得るようなことをや
ろうとすると、それが自分のこだわっている
ような行為とは両立しなくなって、疎外感を
もたらすような行為と共感を得ようとするよ
うな行為との間で板挟みとなって、両者の間
で身を引き裂かれるような思いを体験をする
ようなことになれば、それは不幸なことだと
も言えるかもしれないが、たぶんそれは普通
なことなのかもしれず、それをやるのに困難
や苦難を伴うようなことは、世の中の主流を
なしているようなこととは相容れないことな
のであり、だからこそ何かしら抵抗感を覚え
るのだろうし、世間体を気にしていてはでき
ないようなことなのかもしれず、それだけ失
敗する可能性も大きく、実際に何も報われな
いようなことをやっているのかもしれないし、
利益を見込めないようなことをやっている場
合さえありそうで、そうなるとなぜそれをや
っているのか理由がわからなくなってしまう
かもしれないが、ともかくそういうことをや
る成り行きに巻き込まれてしまうと、それが
何だかわからないがやらざるを得なくなって
しまうのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
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