文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2017.7.23 「システムの動作環境」

2017/07/23

 人の意識を捉えているのはイメージとして
の情報というよりは、人が関わり合う物事の
働きを制御したり操作する際の理屈としての
情報の意味合いが強いかもしれないが、具体
的にはプログラミング言語や何らかのシステ
ムの操作マニュアルなどが、そういう方面で
役立つ情報となるのだろうが、一方でイメー
ジとしての情報となると、それは絵画であっ
たり何らかの映像表現であったり音楽であっ
たりして、大雑把に言えば人の感性に訴えか
けてくるものが多いだろうか。人は物を見聞
することによってその物にまとわりついてい
る情報を受け取るわけだが、何らかの理屈を
伴うような情報は主に言語表現から生じてい
て、また図表などからも情報を得られるわけ
だが、言葉や図表は記号表現であり、画像や
映像や音楽などとは違って、特定の意図や思
惑をはっきりと表現している場合が多く、も
ちろん記号表現以外の情報にも人の意図や思
惑が紛れ込んでいる場合が多いだろうが、記
号などのようにはっきりと示されているわけ
ではなく、わかる人にはわかるがそこで示さ
れている論理や構造に気づかないと、わりと
ぼやけたイメージがもたらされるだけで、そ
れを解読できる人とできない人との間で理解
に差がつきやすいだろうし、また制作者も気
づかないような多種多様な情報が含まれてい
る場合もあって、さらに鑑賞する側の事情も
時代背景が異なれば違う解釈が可能な場合も
出てくるだろうし、そういう面で言葉や図表
などの記号表現よりは画像や映像や音楽など
の情報の方が、より解釈や理解の幅が広がる
傾向にあるかもしれず、同じ作品に接しても
人それぞれで異なるイメージを抱く可能性が
高くなるだろうか。それに比べて記号表現の
方は、まずは言語や図表の理解力に応じて、
大雑把でいい加減な解読しかできない人から、
詳細で正確な理解に達する人までいて、また
見当外れで誤った理解を得てしまう人も中に
はいるだろうし、正しい理解についてある程
度は模範的な答えが出ていて、その正しい理
解や解釈が広く世の中で明らかとなっている
場合は、そこに達しない人や誤った解釈をし
てしまう人については、正しい理解や解釈に
照らし合わせてはっきりと否定されてしまう
場合が多いだろうし、その正しい解釈や理解
が、世の中の主流を構成する人々に認められ
ている場合はそれほど問題とはならないわけ
だが、例えば書物の内容が難解であったり、
その作品に固有の時代背景などが気づきにく
いような場合は、世の中の主流をなす人々が
正しい解釈や理解に達していなかったり、あ
るいは誤った解釈を信じている場合もあるの
かもしれず、そうなると正しい理解や解釈に
達するのがより困難となるだろうか。

 記号表現を含む情報内容に関して何が正し
い解釈であるかは、表現内容がより複雑にな
るほどわかりにくくなる面があるだろうが、
何らかのシステムの操作マニュアルなどの場
合は、そこで記されている通りに操作してみ
て、システムが正常に動作すれば理解が正し
かったことになるだろうし、それ以上の理解
はシステムを操作するレベルでは不要なのだ
ろうが、様々な作用が異なる方面から及ぼさ
れるような複雑なシステムともなると、必ず
しもはっきりした操作方法が確立していない
場合があり、その操作に関する内容も曖昧な
表現に終始していたり、あまり正確ではなく
不完全な情報しか得られない場合もあるわけ
で、そうなるとシステムそのものも確実な結
果が出るようなものでもなく、そのシステム
を操作しようとする者の技量によっても、出
てくる結果が違ったものにもなりかねず、そ
ういう不完全なシステムが具体的に何なのか
といえば、メディア上で政治問題化している
社会システムの類いは全てそうなのだろうし、
ではそうした社会システムとは何なのといえ
ば、それをシステムというと語弊があるだろ
うし、普通はシステムとは呼ばないかもしれ
ないし、社会の中で何らかの結果が出てくる
成り行きだといえば、そんなものならいくら
でもありそうだが、そこに様々な人や集団が
絡んでいることは確かで、それらの人や集団
がそこで生じている成り行きに介入してくる
わけだが、その介入過程で自分たちの信じて
いる理屈に忠実であろうとして、その理屈に
反しているように思われる人や集団を敵とみ
なして、批判したり攻撃するような場合もあ
るわけだが、それがシステムだと思われるの
は、そこで同じようなことが繰り返されて同
じような結果が生じている場合があるからだ
ろうし、メディア上で毎度のように同じよう
な批判を繰り返している人や集団が話題とな
っていれば、そこで何らかのシステムが作動
していて、そこではいつも同じような行為が
入力されて、それに対して同じような結果が
批判となって出力されているわけで、そのよ
うな成り行きに関する解釈もメディア上に示
されているのなら、それもシステムの出力結
果だろうし、そういう情報を受け取る人々が
果たしてそんな出力結果に満足しているかど
うかはわからないが、そこで何らかの解釈や
理解を得ていることは確かで、それらが正し
いか間違っているかはともかく、そのような
システムが何のために動作しているのかを考
えてみると、自ずから自分たちの置かれた状
況がわかってくるのかもしれず、例えばそこ
で試されているものは何かと言えば、たぶん
それは記号表現の正しい解釈ではなく、そこ
で操作されているシステムがどのように作動
しているかを理解することにあるのかもしれ
ず、それを理解することによって、システム
の動作環境とか動作条件が明らかとなるので
はないか。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。