文学

彼の声

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彼の声 2017.7.14 「価値の創造と破壊」

2017/07/15

 情報は言葉であっても映像や画像であって
も視聴覚映像として意識され、人は意識に取
り込まれたそれらの情報から知識を得るわけ
で、絶えず得られた知識を活用しようとして
いて、活用には何らかの判断が伴い、判断す
るのに情報の価値が必要とされるわけで、そ
うやって人の活動には情報を得る行為がつき
まとい、絶えず情報を得ながら活動している
実態があるわけだが、逆に言えば人の活動は
得られた情報に左右され、その人にもたらさ
れる情報がその人の活動を規定し限定してい
るわけで、そうだとするとそれを逆用して、
都合のいい情報を与えることによって人の活
動を制御しようとする思惑が生まれるわけだ。
例えば欲望を抱かせるような情報を提供して、
その欲望を満たすような行為へと誘いこむの
は、日々メディア上で行われている広告宣伝
の常套手段だろうし、実際に様々な娯楽産業
が宣伝活動によって欲望を煽り立てているわ
けで、煽り立てられている一般大衆の方でも、
そんなことは重々承知の上で、むしろそれを
楽しんでいて、多くの人たちが楽しめている
限りで、娯楽産業などの経済活動が成り立っ
ている実態があるわけで、そんな実態によっ
て多くの人々に娯楽を楽しめるような経済的
な余裕があることが明らかになるだろうが、
そんなふうにして情報によって人々の活動を
コントロールしようとする思惑がどこまで成
功しているかは、特定の勢力が一括して全て
の情報を統制しているわけでもないから、そ
れなりに成功している面もあるとしか言えな
いだろうが、実際に情報統制をやりたがる側
は自分たちに都合の良い情報だけを提供した
がり、その反対の都合の悪い情報は遮断した
がるわけで、そうする理由としては世の中の
風紀の乱れを抑制しようとする思惑があるだ
ろうし、そうなるといたずらに欲望を煽るよ
うな行為は禁止され、それは取り締まりの対
象にもなって、そういう方面での経済活動が
社会に悪影響を及ぼすとみなされたりするわ
けで、そういう意味で情報をコントロールす
るのは、欲望を刺激して煽るだけではなく、
むしろ人々が節度をわきまえて道徳的に行動
するように仕向ける狙いもあるのだろうが、
実際にはそこで思惑の一貫性を保つことはで
きないのかもしれず、そうやって何らかの統
制をやっているつもりであっても、やってい
るうちに何を煽り立てて何を抑制するかの基
準があやふやになってくるだろうし、その効
果も次第にはっきりしなくなり、なぜそうな
ってしまうのかと言えば、情報そのものの質
や内容が絶えず変化していて、情報をめぐる
人や物や社会との関係も同じように変化して
くるだろうし、そんな形のはっきりしないも
のを統制すること自体に無理が生じてくるの
かもしれない。

 では情報を統制するのは諦めるべきかとい
うと、統制すること自体が権力の行使なのだ
から、権力を行使しようとする側が諦めるわ
けがなく、統制しようとする側は絶えず節度
をわきまえない逸脱行為を取り締まることに
よって、人々の行為や行動の一貫性を目指す
わけで、そうやって統制する基準を明確にし
ようとしていて、基準に適合した情報だけを
人々に与えようとして、それは世の中の基準
となる価値観の変化を拒んで、適切な情報だ
けを社会に流通させようとして社会の統一性
や一貫性を維持しようとする表れなのだろう
が、流通する情報に変化がないと社会が変化
しなくなって世の中の停滞を招き、それが経
済の停滞にも直結するのかもしれず、もちろ
ん統制する側に経済を停滞させようとする意
図はないはずだろうが、そもそも経済活動が
活発化したり活性化する現象は、世の中で絶
えず新たな価値が創造されて、その価値観を
担った商品が世の中で流通するような状況の
ことを言うのだろうし、それはとりもなおさ
ず従来からある価値基準の変更を求めていて、
それに伴って価値を体現する情報も一新され
なければならず、そうやって人々の目先を変
えるような新製品が発売されるわけで、それ
もまた欲望をもたらす情報のコントロールに
繋がるのだろうが、それでは取り締まりを旨
とする情報統制とは矛盾してしまうわけで、
むしろそれは情報統制を打ち破って新たな価
値観を人々に押し付けるようなやり方となる
わけで、しかも同じ価値観にとどまっていて
は活動が停滞してしまい、活動を継続するに
は延々と新製品を売り込まなけばならず、そ
うなると統制するのとは逆の意味で無理が生
じてくるように思われるわけだが、一方は情
報を統制して同じ価値観を頑なに守るように
仕向けてきて、もう一方はそれを打ち破って
延々と新しい価値観を押し付けてくるような
動作が、たぶん同じレベルで作動しているわ
けではなく、要するに逆向きに噛み合わない
ことをやっていて、両者が別々に作動してい
ても一向に構わず、何の不都合も感じさせな
いのかもしれないし、それに気づいていなく
ても構わないわけで、とりたてて問題視する
ようなことでもないとすれば、なぜそうなっ
てしまうのかその理由を探りたくなってくる
のかもしれないが、たぶん理由などないのか
もしれず、たまたまそうなっているわけで、
そういう経緯や事情が歴史的に生じていて、
そこに筋の通った理屈があるわけではなく、
合理的な理論に基づいてそうなっているわけ
でもなく、ただそんな結果が社会にもたらさ
れているわけだ。実際にそんな世の中が形成
されていて、そんな社会が成り立っている現
状があるわけだから、それをどう捉えようと
しても、納得がいくような結論がもたらされ
ることはないのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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