文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2017.7.5 「現状に逆らうには」

2017/07/05

 単純な理屈を用いて説明すればもっともら
しく思えることも、実際にそうなっているか
といえば、どうも現実の世界では理屈だけで
は説明できないようなことも起こっていて、
実際の状況と説明との間にずれや食い違いが
生じている可能性がありそうだが、世の中が
理屈だけで動いているわけではないとしても、
では理屈では動いていない面についてはどう
説明すればいいかというと、理屈で説明でき
る部分だけ説明して、説明できない部分に関
しては無視すれば説明自体が不完全となって
しまいそうだが、それを説明することと説明
している対象となる現象や事物とは異なる性
質や動作を示しているのは確かで、説明され
る対象が何らかの現象である場合は、説明を
聞いて理解した気になることと、その現象の
中に実際に身を置いてそれを直接体験するの
とでは、全く違う体験となるのはいうまでも
ないことで、そういう意味で説明は気休めの
レベルで理解しておけば済んでしまうような
ことでもあり、説明だけで全てがわかった気
にはなれないだろうし、ならば説明だけでは
何の役にも立たないのかというと、少なくと
も知らないよりは知っていた方がましな場合
があるだろうし、それが興味を引くことなら
ば、知識として是が非でも知っておきたいこ
とになるかも知れず、そういう意味で説明が
必要とされる場合があるわけで、しかもその
説明を実践の場で役立てたいとなると、実際
に役立つような内容が求められるだろうし、
そうなると対処法のような方法を加味した理
論となってくるかも知れないが、実際に何の
役に立っているかとなると、例えば講演会で
人を集めるのに役立ったり、本が売れて印税
を得るのに役立ったり、それをメディアで取
り上げられて話題となれば、他の様々な面で
役立つことになるのかも知れないが、そうい
う現象と説明の対象となっている現象とは違
う現象であることはいうまでもなく、そのよ
うな講演会や書物で語られている単純でわか
りやすい理屈を用いた説明が何の役に立って
いるのかといえば、大雑把に言えば人々の関
心を集めるのに役立っているわけだが、では
それが説明の対象となっている現象への理解
を深めることになるのかといえば、必ずしも
それに関しては役立っているとはいえない面
があるのかも知れず、そうだとするとやはり
単純化した理解で済ませることは、もっとも
らしい説明を聞いてわかったような気になる
に過ぎず、それで済んでしまえば状況は何も
変わりようがないのかも知れない。

 現状が政治的にも経済的にも行き詰ってい
るとは思えなければ、現状のままでも構わな
いのだろうが、そう思うか否かは別にしても、
わかりやすく単純化された説明で済んでしま
う現状があるのだとしたら、そういう説明が
世間の注目を集めている限りは、世の中がそ
れほど危機的な状況だとは思えないだろうし、
簡単な理解で済んでいる人たちにとっては、
少なくともそういうレベルでは悩んでいない
わけで、深刻な面持ちで悩むような事態に直
面しているわけではなく、何の抵抗感も違和
感もなくその手の知識を吸収できるわけだか
ら、そこに引っかかりを覚えないし疑問も抱
いていないだろうし、そうであるなら吸収し
た知識が世の中を変える原動力とはなり難く、
たぶん世間で話題となっていることを好意的
に受け止めているだけで、まさかそこから社
会変革を起こすような成り行きにはならない
だろうし、メディアで話題の人物が講演会や
書物などで、現状をわかりやすく説明してく
れるので助かる程度の認識にはなれるわけだ
が、そこから先にどのような行動が生まれて
くるのかは、わかりやすい説明で済んでいる
うちはそれで満足してしまうだろうし、それ
以上の何が求められているわけでもないので
はないか。そういう説明に欠けているのは、
わかりにくい面だろうし理解できない面でも
あるわけだが、だからと言って善意で理解し
ようとする人たちが、抵抗感や違和感を覚え
るような内容が、そこで求められているわけ
ではなく、要するにその手の人々が求めない
ような説明の内容が、そういう説明には欠け
ているのであり、しかも欠けていて当然であ
り、人々が求めたがらないような説明が求め
られているわけではなく、あえてそんなこと
を説明する必要もないどころか、それは説明
できないことなのかもしれず、話の辻褄が合
わなかったり、理屈に合わないような不条理
なことを、どう説明すればいいのかわからな
ければ、そもそも説明しようがないのだろう
が、そういう面で人々を途方に暮れさせ困ら
せるような内容をもたらせれば、そんな説明
をもたらしている現状をどうにかしなければ
ならないと思うしかなくなるかもしれず、そ
んな説明が世間で求められているわけではな
いだろうが、あえて人々や社会が求めていな
いものを提示できれば、それが現状維持とは
違う作用を生じさせるきっかけとなるのかも
しれない。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。