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彼の声

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彼の声 2017.6.30 「社会の自由度」

2017/06/30

 生産とは資源を消費して物や情報を作るこ
とであり、その資源の中には人的資源も当然
含まれるだろうし、人が労働して何かを作る
ということは、その労働力を消費することに
よって、生産物としての物や情報が生産され
ると捉えれば良さそうだが、ではそうやって
生産された物や情報を消費するとはどのよう
なことなのだろうか。その一部はさらなる物
や情報を生産するための資源として消費され
るだろうし、生産物は新たな生産物を生産す
るために必要な資源として消費されるわけで、
そこに消費という行為が実態としてあれば、
消費した後には必ず何かが生産されることに
なるだろうか。そんなことが繰り返された挙
句に、最終的にはゴミが生産されるわけだろ
うが、ゴミも何らかの資源として生産に再利
用されれば、生産と消費は循環しているとも
言えるだろうし、生産過程において資源の消
費と同時進行で生産が行われていて、生産と
消費とは分割できない表裏一体の運動であり
現象だろうか。逆に言えば何らかの運動や現
象が起こっているならば、そこでは常に何ら
かの生産と消費が同時進行的に起こっている
と言えるだろうか。そうだとすれば人為的に
何らかの運動や現象を起こしている実態があ
るとすると、人は絶えずそこで何らかの生産
と消費を制御することにもなり、そうせざる
を得ない必要が絶えず生じていることにもな
りそうで、なぜそうする必要があるのかと言
えば、そこで行なっている生産と消費を役立
てたいからであり、人が生きていく上で必要
とされることに、それらの生産と消費を役立
てるために、わざわざ人為的な運動や現象を
起こしていることになりそうだ。たぶん実態
としてはそうであっても、人為的な行為の全
てを生産や消費や運動や現象に結びつけて考
えても、それ以外の作用を考慮に入れないこ
とになってしまい、説明の単純化や簡略化に
しかならないのかもしれず、人はそれだけで
は収まらないような活動を行なっているつも
りになっていないだろうか。そうであるなら
必要だからとか役に立ちそうだからではない
ような活動とはどのような行為なのだろうか。

 どのような理由をつけようと、最終的には
そうする必要があるからとなってしまうかも
しれないが、そこに至るまでの間に、何かそ
うではないような成り行きや経緯が発生する
わけで、そんなことをやっている事情という
のが、やっている当人の意志とは無関係であ
ったり、場合によっては意志に逆らうような
成り行きとなっていたりして、そうなってく
ると必ずしも必要でなくても強制的にやらさ
れていたり、あるいは強制ではなくても、な
ぜかそうなってしまうような成り行きの中で、
そうすることが必要だと自覚せずにやってい
る場合もあるだろうし、そんな理由なき行為
というのが、自意識から活動を外れさせるわ
けで、そこで自らを納得させるために後付け
的にもっともらしい理由をつけてしまうと、
そんな理由はフィクションでしかなくなって
しまい、かえってそういう活動の実態がわか
らなくなってしまうのかもしれず、何だかわ
からないがうまく説明できないような活動と
いうのは、無償の行為だとも言えるだろうし、
そういう行為に理由などいらないのかもしれ
ないし、それをもっともらしく説明する必要
もないのかもしれないのだが、そうなると少
なくともそれは労働ではないだろうし、そこ
で何らかの生産と消費を伴うにしても、それ
を必ずしも利益に結びつける必要はないわけ
で、そうしなければならないという強制的な
強迫観念に囚われているわけでもなく、そう
かと言ってやる必要がないとは言えないよう
なことでもあり、そんなことをやれる状況の
中で生きているとしたら、その人にはよく言
えば自由があると言えるかもしれず、悪く言
えば必要から見放されているとも言えるかも
しれないが、何をやっているにしろやってい
ることに理由が必要だとすれば、それは周囲
の人を納得させるには理由が必要だからであ
り、何か理由がないと納得してくれないのは
もちろんのこと、ただ遊んでいるようにしか
見えないだろうし、そう思われるとすれば、
必要に駆られて何かをやっている人から見れ
ば、それは許されないことだろうか。それが
許容されているようなら、そのような社会は
自由度が高いと言えるのかもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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