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彼の声 2017.6.19 「資本の定義」

2017/06/19

 普通に考えれば、世の中では人が生きてい
くのに必要な物資が生産され流通して消費さ
れているわけだが、それ以外で必ずしも必要
とされていないものまで生産されているのか
もしれず、生産されるからには何らかの生産
される理由があるだろうし、人が生きていく
以外で他の何かに必要とされるから生産され
ているのかもしれないが、例えば何らかの利
益を得るために生産されている場合があるだ
ろうし、中には人を殺傷することで利益を得
られるような武器の類いも生産されていて、
もちろん武器の類いは他人を殺傷することに
よって自分を守る護身用としても存在するわ
けで、それもある意味では人が生きていく上
で必要だと言えるだろうが、他にも何に必要
なのかわからないものまで生産されている現
状もあるのかもしれず、必ずしも必要である
か否かが生産する理由になっていないものま
で生産されているとすれば、物資が生産され
る理由は様々だとしか言えなくなってしまう
が、いったん生産された後から何らかの必要
に応じた目的が定まれば、その必要が生じて
いる人や集団の間で物資の取引が行われるだ
ろうし、その生産物に対する需要がある限り
はそれなりに流通して消費される可能性があ
るだろうか。必要があるということは需要が
あるということであり、需要がはっきりして
いればそれをあてにして生産されて供給され
るし、供給が滞らないように前もって生産し
て蓄積される場合もあるだろうし、生産され
た物資が最終的に消費されるまでの間で、生
産や流通や交換などの各段階で在庫として蓄
積されていて、その物資が備蓄されたり貯蔵
されている状態が資本となっているのだろう
が、目に見えるような商品の在庫だけでなく、
資源と生産設備と人員のまとまりとしての生
産能力も資本の一種だと言えるだろうし、そ
れに関して一番わかりやすいのが貨幣の蓄積
であり、まとまった額の貨幣さえあれば資源
と生産設備と人員を揃えることができるから、
資本の中で最も価値が高いのは貨幣の蓄積な
のかもしれず、次いで貨幣と交換可能な有価
証券の蓄積や、土地や建物や機械類などの動
産や不動産などの蓄積もあるだろうし、さら
に労働力としての人間の蓄積も資本だと言え
るだろうか。

 途中の過程がどうなっているにしろ、実際
に生産されて取引可能な状態で物資として蓄
積されると、それが売買などの取引の際に資
本として機能するだろうか。それでは資本も
商品も変わらないことになってしまいそうだ
が、資本も売買できるのだから商品の一種と
みなしても構わないのかもしれず、商品が蓄
積された状態が資本だとも言えるのかもしれ
ないが、そうである限りにおいて貨幣と交換
可能であることが求められるだろうし、価値
の度合いを示す価格として計算可能であるこ
とが、資本として流通や交換などの取引を可
能としているだろうし、実際に取引されてい
る実態が公の信用を生じさせて、それが資本
であると認知されることになるのだろうが、
その価値を保証するものとして証券の類いが
発行され、証券も蓄積してその額面が増えて
くると資本として機能し出すだろうし、株式
などの有価証券を取引する市場も形成される
ことになるわけで、そんなことも含めて一般
的に資本主義経済が成り立つには、物資を取
引する量や額が飛躍的に増大して、多数の国
家を包括するほどに拡大しなければならない
のかもしれず、そうやって国際的な市場が形
成されて、市場と市場の中で取引を専門とす
る集団やシステムなどが手数料で維持できる
限りで、資本主義経済が成り立っていると言
えるだろうか。市場を通さずに生産業者と販
売業者が直接取引するにしても、売買価格を
決める上で市場価格が目安となるだろうし、
取引の基準を決める上で市場が規範としての
役割を担っていて、そういう意味でも市場は
資本主義経済が成り立つ上で欠かせない存在
となっているのだろうが、当然そのような市
場の機能は国家による一元的な管理と一致す
るものではないだろうし、市場を通して多国
間の取引が成り立っているから、一つの国家
が市場を完全に支配することはできないわけ
だろうが、国家を担う行政機関の方でも、国
家の枠内で住民や企業やそれらが保有する資
産を管理しているわけだから、それに関連す
る法律の適用や行政指導などによって、ある
程度は市場を制御しようとするだろうし、そ
んなふうにして国家と市場との間で資本主義
経済が成り立っていると言えるだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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