文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.6.13 「理性の活用と固定観念」

2017/06/13

 理性と感情は繋がっていて、判断の正しさ
を求め行為の正しさを求めるのが、理性的な
感情がもたらす作用かもしれないが、そうす
る上で思考が介在しているだろうし、絶えず
それについて思考する動作が働いていて、そ
れを思考し続けることで、理性的であろうと
する態度を保とうとしているのだろうが、そ
ういう場合は意識して思考しているわけで、
絶えず意識していないとその場の感情に流さ
れたり、考えるのをやめて勘に頼ろうとした
り、世の中に蔓延る因習や迷信に囚われてし
まったりするわけで、そんな中で自らがやっ
ていることを完全には意識できないにしても、
なるべく意識できる範囲内で意識しようとし
て、意識できる分には合理的な判断基準を当
てはめて、それに則った正しい行いをしよう
とするわけだが、なぜそうやって理性的に振
る舞おうとするのかといえば、意識が合理的
な価値観に囚われていて、その合理的な価値
観というのも社会の因習や迷信から生じてい
るのだとすれば、そこで循環論の堂々巡りに
なってしまうのかもしれないが、その行為や
判断の合理性と不合理性や非合理性を分け隔
てる基準というのも、絶えず思考し続けてい
ることではあるわけで、それがその場の状況
に適合した合理的な判断や行為であるか、あ
るいは過去の因習や迷信に囚われた不合理な
判断や行為であるかも、意識して考えている
ことであり、あるいは考え続けることによっ
て培われた勘が告げるようなことでもあり、
常にそこでも何らかの判断が付きまとい、た
だそれを考え続けようとする態度が理性をも
たらすわけで、考えることをやめてしまえば、
社会の因習や迷信に囚われた判断しかできな
くなってしまうのかもしれない。そういう意
味で時間経過や環境の変動に伴って、その場
の状況に応じた合理的な判断基準も変わって
くるわけで、絶えずその時点で考えていない
と判断がずれてきてしまい、固定観念に囚わ
れている限りで、それは過去にうまくいった
合理的な判断基準に頼っていることになり、
かつての状況下では正しかったかもしれない
が、現状で正しいかどうかはわからず、そん
な固定観念というのが因習の類いなのだろう
し、昔は迷信ではなかったものが現在では迷
信となっている信仰もあるのだろうし、絶え
ず今現在において何が適合するのかを考え続
けないと、認識が現状からずれていってしま
うのかもしれない。

 そんなわけで理性的に考え振る舞おうとす
ることは、現在においてどう考えどう振る舞
えばいいかを模索し続けることでもあり、実
際にそう考え振る舞いながらも、それを絶え
ず修正し改めながらもさらに考え振る舞い続
けることに繋がってゆき、そんなことをやり
続けていくときりがなくなってしまうわけだ
が、絶えず現状に対応しようとする限りでそ
れを強いられているわけだから、すでにそう
やって生きている現状にもなっているわけで、
そんな現状から逃れて固定観念の中で安住し
ようとする怠惰な感情をうまくかわさないと、
理性などたちまち失われてしまうのかもしれ
ず、理性を押さえ込んで固定観念に基づいた
安定を求める感情が、集団意志や世論となっ
て世の中で強まれば、現状からずれた因習や
迷信が社会の中で蔓延り固定化して、それに
伴って様々な社会的な不均衡が顕在化してき
て、そんな不均衡を利用して利益を得ている
勢力が社会の中で主導権を握って、自分たち
の利益を出すためにますます不均衡を増大さ
せようと画策してくるのだろうが、そんなふ
うにして社会の停滞と安定と不均衡が同時に
達成されるような状況が、理性的に振る舞お
うとする態度を抑圧しにかかるのだろうし、
抑圧しつつも絶えず固定観念に留まろうとす
る怠惰な感情を煽り続けるわけで、いつの間
にかそうすることが正義であるかのような屁
理屈も、固定観念として社会に定着してしま
っている現状もあるのかもしれないが、どの
ような社会であっても多かれ少なかれそのよ
うな傾向を持っているのかもしれず、力の作
用と反作用が同時に働くように、流動的な現
状の中で流動に合わせて振る舞おうとする態
度と、流動に逆らい流動を押しとどめるよう
に振る舞おうとする態度が、同時に生じてい
る状況があるわけで、そこでも流動に合わせ
るか逆らい押しとどめようとするかの判断が
迫られていて、そこでどう判断しどう振る舞
うかを思考し続ける限りで理性が働いている
わけで、そうやって絶えず現状の中で考え続
けることによってしか理性は保てないのだろ
うし、考えるのをやめてしまえば、その場の
感情に流されたり、過去の因習や迷信に囚わ
れるしかないのかもしれず、実際にそんな立
場や態度の固定化をある程度は受け入れざる
を得ない事情も、社会の中で絶えず生じてい
るのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
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