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彼の声 2017.6.11 「規範の妥当性」

2017/06/11

 社会が一定の形態を保つにはそこに暮らす
人々が守るべき共通の規範が必要で、それが
法律や慣習や制度としてその社会を拘束して
いるように思われるなら、そんな社会がそこ
に成立していることになるのだろうが、その
中で個人や集団がそこから外れるような行為
をやっていないわけではなく、何かそこに守
るべき規範があるとすれば、それを守らせよ
うとする作用とそれを破ろうとする作用が同
時に働いている限りで、そこに規範と呼べる
ような決まりごとが成り立っているわけで、
規範を守ることでも規範を破ることでも何ら
かの利益がもたらされるかもしれないし、そ
うでなければ守ることも破ることも動作とし
ては起こらないわけだが、ただ社会全体とし
てもその中に存在する個人や集団としても、
規範を破るような行為によって何らかの被害
や損害を被るようなら、そのような行為に対
しては罰や制裁が課せられる成り行きともな
るわけで、規範を守ろうとする個人や集団に
とっては、それを破るような個人や集団が出
現してはまずいわけだが、そのような行為を
取り締まる立場や役割を担った個人や集団に
してみれば、それが仕事として成り立つ限り
で、規範を破るような個人や集団が出現しな
いと仕事が成り立たないわけで、いわば必要
悪としてそのような個人や集団が必要とされ
ているわけだ。そのような状況が成り立って
いる結果から語ればそんなことが言えるかも
しれないが、そうなった経緯から語れば事は
それほど単純ではないだろうし、そのような
規範が成り立っていることを巡って、それを
守ろうとする個人や集団と破ろうとする個人
や集団との間で絶え間なく抗争が続いていて、
それを守る側が優勢に戦いを進めている範囲
内でそのような規範が成り立っているわけで、
ひとたびそれを破る側が優勢になれば規範な
ど成り立たなくなるだろうし、またそれを破
る側にしてみれば自分たちに都合がいいよう
な規範を成り立たせたいわけで、これまで成
り立っていた規範の代わりに別の規範を作り
たいわけで、そのためにそんな抗争を繰り広
げている中で、戦いを優勢に進めている個人
や集団が社会の中で主導権を握って、自分た
ちに都合のいい規範を成り立たせようとして
いることは確かなのではないか。

 議会で法改正や新たに法整備が行われるの
もそのような経緯が背景にあるのだろうし、
そこで自分たちを利するような何らかの目論
見や企画などが提起されて、それを巡って敵
対する勢力との間で利害や主張が対立して抗
争に発展することになるわけだが、その一方
で行政府は行政府の都合のいいように議会を
コントロールしようとするだろうし、議会で
主導権を握っている勢力と行政府が癒着する
のも、双方の思惑や利害が一致する限りでそ
うなるしかないのだろうが、果たしてそうす
ることが社会に暮らすすべての人々にとって
必要なのかといえば、必ずしもそうとはいえ
ないだろうし、それが世の中のためになって
いるのかといえば、それも必ずしもそうとは
いえないと思うなら、そう思う人は法改正や
法整備を行おうとする勢力を必ずしも支持し
ているわけではないということになるだろう
し、様々な経緯や成り行きや紆余曲折を経て、
何らかの法律や慣習や制度などが社会に定着
しているとしても、実際にそうなっているか
らといって、そこに暮らす人々がそれを全面
的に受け入れているわけではないのはもちろ
んのこと、それを認めているわけでもそれに
賛同しているわけでもなく、普段からそんな
ことを意識しているわけでもないだろうし、
それほど興味があるわけでもなく、ただそん
な規範が成り立っている状況に対応しようと
しているだけなのではないか。そして時には
それが煩わしいと思ったり、何かの弾みでそ
こから外れることをやってしまったりするわ
けで、意識して故意にそうしてしまったり、
気がついたらそういう成り行きになっていた
り、終始自覚のないままそうなっていたりも
するわけで、別に利害関係を意識して特定の
個人や集団と敵対しているとも思わない場合
もあるだろうし、敵対勢力と抗争を繰り広げ
ている自覚などない場合まであり得るだろう
から、そのような規範の程度にも強度にも差
があることは確かで、それほど拘束力を意識
できない規範なら人畜無害と思われても仕方
のないところなのだろうが、何かそれを守っ
たりそれに従うことに抵抗を感じるような規
範があれば、それを巡ってあからさまな利害
関係が生じている場合もあるだろうし、感情
的に不快感を生じさせるような内容であれば、
そういう規範はなくなってほしいと思うだろ
うし、それによってはっきりとした損害を被
っているようなら、切実にそう思われるだろ
うし、それが社会問題化しているようなら、
それに関して法改正や法整備が行われる背景
となるのだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
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