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彼の声

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彼の声 2017.6.5 「行為する事情」

2017/06/05

 世の中には絶えずそうすればいいとか、そ
うしなければならないとか、そうせざるを得
ないとかいう規範が様々に生じていて、その
ような行為をさせる制度や慣習があるのだろ
うが、それらがある一方で、そうしてはいけ
ないという禁止事項が法律などで設定されて
いて、しかもあえてそうせざるを得ない状況
が生じてしまう成り行きまであるわけで、状
況的にはそうせざるを得ないが、そうしてし
まうと法律に違反したり、慣習に反したり、
制度に逆らってしまう場合があるわけだから、
そうすることが正しかったり間違っていたり、
正しいことができなかったり、間違っている
ことをやらざるを得なかったり、さらにその
どちらとも言えないような行為まで含めると、
やっていることの程度にもよるだろうが、そ
れを世間が許容できるかできないかという判
断基準があるにしても、実際にそれができて
しまうし、やろうとしてやってしまったり、
やろうと思わなくても思わずやってしまうよ
うな状況があるわけで、それが社会に害を及
ぼすようなことなら、やったことに対して何
らかの制裁が課せられる場合もあるわけだが、
一方でそんな行為が後を絶たない場合は、そ
うすることが必要だから絶えずそういうこと
が行われる成り行きが、社会の中で形成され
ている状況もあるわけで、それも現状の社会
が成立している上では欠かせない条件ともな
っていて、社会に危害を及ぼすように思われ
る行為が社会の成立条件となっているとすれ
ば、それもある種の慣習であり、たとえ悪習
と言えどもそれが常習化している現状がある
ということは、ある種の人や集団がそれをや
ることによって利益を得ている現状があり、
しかもそれを取り締まる側にも、取り締まる
という行為を生じさせている限りで利益をも
たらしているわけで、実際に取り締まってい
る現状がそのような行為に携わる人や集団を
存在させているわけだ。それが良いか悪いか
とは別に、法律違反をする側と違反を取り締
まる側との間には、双方の行為を継続させる
ことに関して利害関係が成り立っていて、ど
ちらにもそれをやめられない事情が生じてい
るのではないか。

 そのような利害関係が様々な水準で成り立
っている限りで、現状の社会が存在していて、
その中で対立し合う者同士が一方では支え合
い、そう自覚しているか否かに関わらず、結
果的には双方が関わっている利害関係を維持
し守ろうとしているわけだが、それについて
極端な例を持ち出すなら、テロリストはテロ
を行える社会環境を守ろうとしているのだし、
テロと戦う側はその戦いが継続するような環
境を維持したいのだろうし、ではそれらの利
害関係を共有する人や集団が実際にどうすれ
ばいいかと言えば、やる側は延々とテロを繰
り返すしかなく、それと戦う側は監視を強め
たり、取り締まりを容易に行えるような法整
備を進めるしかないわけで、そうなると結局
は利害関係が強化されつつ拡大していくよう
な成り行きとなるのかもしれず、そういう水
準ではやるべきことややっていることの際限
がなくなってしまうようにも思えるわけだが、
では根本的なところでテロをなくすにはどう
すればいいのかとなると、それに関しては何
かもっともらしい提案ができそうにも思われ
るかもしれないが、それを実際にやるとなる
と荒唐無稽となってしまい、全く実現性のな
いような提案ならいくらでもできる反面、す
ぐに効果を上げてかつ実現できるような提案
となると、現状ですでにテロを巡る強固な利
害関係が成り立っているように思われるわけ
だから、それを突き崩すのは容易なことでは
なく、実際に世界各地でテロが頻発している
現状がある以上は、今のところはそれを防止
する効果的な手立てはないと言えるのかもし
れない。そのような行為をやることに凝り固
まっている人や集団が存在している以上は、
そこにそう仕向ける事情があるということだ
が、そんな事情を直接根絶しようというより
は、人や集団をそれとは違う方向へと導くよ
うな事情が生じれば、自然とそちらへと向か
うような成り行きになりそうなものなのだろ
うが、意識してそういう方向を模索するので
はなく、それとは全く無関係に思われるとこ
ろで、何らかのムーブメントがすでに発生し
ている可能性もあるわけで、それを見つける
きっかけが生まれればいいのだろうが、それ
に関してメディアの本来のあり方というと、
本来も何もありはしないのかもしれないが、
メディアがそういう何かを見つけて流行らせ
るような成り行きとなれば、思いがけないと
ころからテロが下火となったりする可能性も
ありそうだが、今のところはそれも気休めの
無責任な願望でしかないだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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