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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.5.21 「冷笑と嘲笑」

2017/05/21

 たぶん何の進展もなかったのだろう。そん
な実感が間違っているとしたら、ここ数十年
で何が変わったのか。実感しているのとは別
の方面で何らかの進展があったはずだ。一見
同じようなことが繰り返されているように見
えても、実はそうではないはずで、何か過去
への悪い方向への回帰と感じられる現象が、
実は回帰でも何でもなく、実際にそれを批判
している人たち自身が被っている変容につい
てゆけず、批判している対象となっている人
や集団も同じようにそうなのであり、現実に
は過去とは全く違う様相を呈していて、過去
の一時期に流行った思考形態を保持している
ように思われる人たちの中には、実際に過去
への回帰を仕掛けていることを自覚している
人もいるかもしれないが、それはとんでもな
い勘違いなのかもしれず、やはりそこで状況
が過去とは全く違っていることに気づいてい
るはずなのに、なぜかそう思う限りではそう
でもないのであり、それに気づいているのに
気づかないふりをしているというよりは、そ
う振る舞うしかないのであり、過去への回帰
を演じるしかなく、なぜかそれを強いられて
いるのではないのか。こんな認識も相当ずれ
ているように思われるのだが、過去への回帰
というメディアからもたらされる先入観にこ
だわって考えるから、こんなずれた認識に至
ってしまうのであり、現状が過去との一時期
とはかなり違っていて、そんなことはわかり
きっているのに、過去への回帰という言説に
こだわる限りで、それを考慮に入れてはまず
いわけで、その違いを考慮に入れないと相当
ずれてしまうのであり、なぜわざとそうする
のかといえば、ずれた認識にいつまでもこだ
わっていると安心できるわけで、そうするこ
とによって、今までにない新たな事態に直面
して感じる不安から逃避できるのではないか。
だから過去への回帰にこだわらなければなら
ず、それを求めている側もそんな願望を批判
している側も、それが嘘であることがわかり
きっているのに、そうなっているという思い
込みに執拗にこだわるわけで、それにこだわ
っている限りで、過去への回帰現象がそれら
の人々の頭の中では進行中なのだ。

 しかもそれが国家へのこだわりに認められ、
こだわっている限りで国家にこだわっていら
れるわけで、またそれが政治へのこだわりだ
と認められる範囲内で、そこでそれらの人々
によって何かが演じられているわけで、その
演じられている劇がメディアを通して伝えら
れるわけだが、それが過去のある時期とは似
ても似つかないような外れ具合なのだ。たぶ
んそこから言いようのない違和感が生じてい
るのであり、何か冗談のような光景がそこで
醸し出されているのではないか。例えば容姿
が美しなくなりたいというたわいなくも深刻
な願望や欲望につけ込んで荒稼ぎをしている
美容整形外科医が、その病院名を言うだけの
無内容にも思われる広告宣伝を批判専門の野
党政治家に国会で取り上げられて、自らの商
売を侵害されたと息巻いていたり、またそれ
とは別のところでは、軽はずみな言動で世間
の注目を浴びている精神科医が、いつものよ
うにテレビタレント相手の軽はずみな言動を
否定的に取り上げられて、それらの政治家や
精神科医の政治的な立場とともに、ある種の
ネガティブキャンペーンに利用されているわ
けで、別にそれがネガティブキャンペーンな
どとは思わなくても構わないのだが、メディ
アからもたらされる先入観に従えば、そんな
勘ぐりにとらわれてしまうわけで、よく考え
ればそれ自体がどうでもいいことなのかもし
れないが、それら煽動がどうでもいいことで
はないように思われてしまうのだから、そこ
で何かとんでもない勘違いをしているような
気がしてしまうのであり、またそれはアメリ
カの大統領に対する的外れな期待にも言える
ことかもしれないし、選挙期間中の度重なる
暴言や放言にもかかわらず当選したことが、
何かこれまでとは違うことをやってくれるの
ではないかと期待させたのだが、それがいざ
蓋を開けてみると、確かにこれまでとは違う
ことをやろうとはしているのだろうが、それ
が今のところはことごとく空振りに終わって
いるのであり、よく考えてみればそうなって
当然なのかもしれないのだが、やはりそこで
とんでもない勘違いをしているようにも思わ
れてしまうのであり、そんなことを期待する
方が何もわかっていなかったことを実感して
いる現状がありそうだ。

 それらすべてがたわいない話題なのかもし
れず、別にそれをメディアが深刻な調子で取
り上げているわけでもないし、野党政治家も
政治批判ばかりしている精神科医もアメリカ
の大統領も、たぶん冷笑や嘲笑の対象になっ
ているのだろうし、そう思わせるような意図
がメディアの報道姿勢からも伺われてしまう
ところが、それも何かとんでもない勘違いを
もたらしているように思われてしまうわけで、
そんな傾向自体が回帰願望の標的となってい
る過去の一時期とは全く異なっているように
も思えるし、その当時は少なくとも今から思
えば全くの勘違いでしかなったことを大真面
目にやっていたはずであり、今から思えば全
くの愚かな行為によって多数の人命と莫大な
資産が失われたはずなのだが、もちろんそう
なる歴史的な必然性もあるにはあったわけだ
が、そこから70年を優に越える時を経て回
帰しようなどとは、よく考えれば誰もそんな
ことを願うはずもないことなのだろうが、な
ぜか批判している側は批判の対象がそう願っ
ていると思い込みたいのだろうし、批判され
てそれに逆襲してネガティブキャンペーンを
行なっているように見える側も、それらしい
ことを言動や行動で示しているように感じら
れてしまうわけで、そんなどちらもがそう見
えてしまうこと自体が、やはりとんでもない
勘違いを伴っているように思われてしまうわ
けだが、なぜそう思われるのかといえば、た
ぶんそれらのメディアを通した話題の冷笑的
で嘲笑的な印象から来ているのではないか。
そしてそれを冷笑したり嘲笑したりしている
ような見える人たちも、何やら自虐的なお笑
い芸をやっているようにも見えてしまうわけ
で、かつてのように全くの勘違いでしかない
ことを大真面目にやれるほどの自信がないの
かもしれないし、実際にやれば冷笑されたり
嘲笑されてしまうことがわかりきっているだ
けに、それを避けるには、自分たちを大真面
目に批判する人たちを冷笑したり嘲笑したり
することしかできないのではないか。そして
それ以外に何ができるのかといえば、官僚機
構の動作に身をまかせることしかできないだ
ろうし、実際にそうしている限りで自分たち
の立場や地位を維持することができるわけだ
が、官僚機構は官僚機構で、その機構による
統治の対象となっている人や集団を、監視し
ながら管理することしかできないわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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