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彼の声

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彼の声 2017.5.14 「対立と抗争の果てに」

2017/05/15

 そうすることに何らかの妥当性が感じられ、
実際にそうすることが妥当であると信じられ
ている行為があるとすると、そこに何らかの
真理が生じているのだろうし、そんな誰もが
認めざるを得ない行為というのが、権力の行
使に結びついていて、現実に誰もがそれに従
っている限りで、そうやって権力を行使する
ことに、誰も異論を差し挟めないようにもな
るだろうが、たぶん権力を行使する側はそう
なるようにしたいのであり、できればそのよ
うな行為に法的な裏付けが伴っていれば、よ
りやりやすくなると思われるのだろうが、だ
からこそ権力を行使するための法整備を進め
ているわけだ。具体的にはそれが安保法制で
あり共謀罪であり憲法改正であるわけだが、
それらの法整備が一通りうまく行くとしても、
法整備自体も権力の行使そのものなのだろう
し、法整備の段階では誰もが異論を差し挟ん
でいる状況があるのだから、まだそうするこ
とについては誰もが妥当だとは感じていない
のだろうし、そこに何らかの真理が生じてい
るとも思われていないわけだが、今後そうす
ることが誰もが妥当だと感じられるようにな
るのだろうか。そうは思われないとすれば、
法整備をして法律に基づいて権力を行使する
としても、それが妥当だとは思われない事態
が生じるわけで、そうなる限りにおいて、そ
れらの行為が真理を獲得することに失敗して
いると言えるだろうか。具体的には治安維持
法がその失敗例なのだろうが、真理を担えな
いまま権力が行使され続けるとどうなるかは、
その歴史的な経緯が示す通りで、いずれそれ
らの法整備が覆されることにもなるわけで、
そうやって法律の類いは、そこに真理を生じ
させるための変更が絶えず加えられることに
なるのだろうし、今回の一連の法整備もそれ
の一環なのだろうが、結果として真理が生じ
なければ、将来また変更の試みが行われるこ
とになるのではないか。

 もちろんそのような行為に誰もが納得する
はずがなく、それに対する反発や抵抗が伴う
のは当然のことかもしれないが、そもそも権
力を行使すること自体が、そうすることへの
反発や抵抗を押し切る形で行使されるわけで、
行使する側はそうすることが正しいと思うか
ら、そうしようとする限りにおいて、そこに
ある種の真理が生じているはずなのだろうが、
反発したり抵抗する側にとっては、それは間
違った行為であり、そこに真理が生じている
とは思えないわけだから、そこに齟齬が生じ
ていて、そうするたびに軋轢も生じるわけで、
そんな争いの中で争っている双方が、互いに
互いが正しいと思われる真理を掲げて、その
真理の妥当性をめぐって戦いが行われること
になるわけだが、戦いの舞台が国会の場であ
るか裁判の場であるか、あるいは警察権力と
反対する市民や活動家との小競り合いの場で
あるかは、その場での経緯や事情によって異
なるのだろうが、そのような争いが表面化す
る以前に、すでに様々な段階や経過があるわ
けで、そこですでに有形無形の対立や争いが
起こっているはずで、そういう対立や争いの
集大成が、法整備であり法律に基づいた権力
の行使となるわけだろうが、すでにその途中
で起こってしまった対立や争いはどうにもで
きないことであり、すでに起こっている対立
や争いが、新たな対立や争いを引き起こす要
因となっているのだろうし、そのような権力
の行使に従えないなら、そこからさらなる対
立や抗争を起こすしかないわけで、実際にそ
の担い手がいなくなるまで、それが果てしな
く続いていくしかないのだろうが、それと同
時にそのような争いを終わらせようとする試
みも、絶えず思考され行われているわけで、
それでも対立や抗争が続いている現状がある
なら、それを終わらせようとする試みが不調
に終わり、うまくいっていないことを証して
いるわけだが、たぶん現状で明らかになって
いるのは、それを終わらせようとするのでは
なく、権力の行使とそれに対する反発や抵抗
を、果てしなく続けさせようとすることであ
り、それがそこから何らかの利益を引き出そ
うとする試みにも結びついていて、実際に利
益が出ているからこそ、そうすることに妥当
性があるように思われるのだろうし、それを
やめることができない原因となっているのか
もしれないのだが、その利益というのが、も
しかしたら幻想に過ぎないのかもしれないし、
そんな幻想を抱かせるような欲望が、権力の
行使とともに発生しているのかもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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