文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.5.5 「勝つための戦略」

2017/05/06

 そんな予感がしているわけではないが、葬
儀の夢を見るのは縁起がいいらしい。しかし
不安を隠すために求めているつもりの心の支
えとは何なのか。すべてが資本主義の産物な
のではなく、それがすべてだと思いたくなる
ように仕組まれているわけでもなく、そうだ
からと言って何を悲観しているわけでもなさ
そうだが、それでも悲嘆にくれる要素を探し
ているのかもしれず、しかも悲劇の中でそう
しているわけでもないらしい。どう考えても
悲劇にはならないらしいが、喜劇や笑劇や茶
番劇でもないと思い込みたいのだろうか。で
はこけおどし的に何を見せられているのか。
要するに劇的な効果は期待できないのだろう
か。国家の問題と資本主義にとらわれている
限りは、そうなるしかないのかもしれないが、
それにしても大げさに考えすぎているようだ。
何らかの経緯から物事を大げさに考える習慣
が身についているらしく、国家と資本主義に
関する未来が、悲劇的な結末をもたらすと語
らないと、何か真摯に現代的な問題へと向き
合っているとは思えず、そう考えている時点
で罠にはまっているようにも思われてしまう
わけだが、それ以上に何が考えられるわけで
はなく、探しているのはそれ以外の何もので
もないように思われるのだから、そう考える
のは何かの強迫観念にとらわれている証拠だ
ろうか。そうならないような道筋を模索すべ
きかもしれないが、実際にそんなことを考え
ている現状の中ではリアリティを抱けないの
かもしれず、大げさかつ重大かつ深刻な問題
として、国家と資本主義について考えるしか
ないというわけだろうか。しかし何がそうさ
せているのか。誰がそんなふうに問題提起し
ているのだろうか。安易にそれ以外へとずれ
ていくわけにはいかないのであり、それが避
けては通れないような問題として、何かの障
害物のように行く手を塞いでいるとは思えな
いだろうか。たぶんそこに一種の冗談が醸し
出されているのであり、それ以外には何もな
いように思われるとすれば、心がとらわれて
いるのはそんな問題ではないのかもしれず、
とにかく探し求めているのはそれ以外の何か
であろうと思われてしまい、実際にそれ以外
の空疎な内容を記しているようだ。

 少なくとも現状では知り得ないことを知り
得たつもりになっているわけではない。知っ
ているのは国家と資本主義へと至る回り道で
あり、何か大げさなことを語って悦に入りた
いのかもしれないが、それを避けようとして
いるのであり、しかも避けようとするほど何
もなくなって、結局は何も語っていないよう
なことを語っている現状があり、それ以外に
は何もないことを逆に証明してしまうわけだ
が、たぶんそれが避けられない障害物なのだ
ろうし、言葉の連なりがそこへと吸い寄せら
れてしまうような魅力があり、それに魅入ら
れているからこそ、それ以外には何も語れな
くなってしまうのであり、無理にそれ以外を
語ろうとすれば空疎な内容になるしかないの
かもしれないが、もしかしたら国家と資本主
義について語ろうとしても、同じように空疎
な内容になってしまうのかもしれず、深刻な
調子で何かを語っているつもりが、実は何も
語っていないことに気づかないのであり、気
づいていないからこそ、どのように語っても
同じことの繰り返しとなってしまうのではな
いか。そこで無垢で善良な一般市民が国家と
資本主義に搾取されていることになる。本当
に語っているのはそれだけだろうか。無垢で
善良であるという想定がそもそも間違ってい
て、彼らは騙されているわけではなく、すっ
かり魅了されていて、欲望にとらわれている
のだろうか。それが騙されていることのすべ
てだろうか。だがそれもだいぶ以前から繰り
返し述べられていることだ。では人々はただ
世の中の慣習に従い、そんな制度の中で有形
無形のしきたりを守ろうとしているだけだろ
うか。それも繰り返し述べられている。なら
ば夢中になっているのはゲームであり、そこ
で力を行使しているつもりになっているので
はないか。その力というのが社会的な立場や
地位から生じているものであれば権力となり、
権力を行使していかにしてゲームに勝つかに
興じていて、絶えずゲームに勝つための戦略
を模索しているのであり、うまく相手をやり
込めるような戦術を使い、そこでのやり取り
が魅惑的なゲームであるように思われる。そ
んなことですらもだいぶ前から繰り返し語ら
れていることだろうか。ではそれ以外に何が
語られる可能性が残されているのか。たぶん
誰が語っているのでもなく、誰に語らせよう
としているのでもない。そうだからと言って
誰にも語り得ないようなことを語ろうとして
いるのでもないらしい。それでも誰かが語っ
ているのだろうか。現状でそんな実感がして
いるとは到底思えないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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