文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.4.27 「匿名の必然性」

2017/04/28

 たぶん世の中で確実なことは何も言えない
わけではなく、何が確からしいのか言えば、
この世界では誰かが何かを語っているのだろ
うし、それが誰であっても構わないのであり、
基本的には特定の誰である必要もないのだろ
うが、それでも特定の誰かが何かを語ってい
るとしても、語っているのがその誰かである
必然性はないのかもしれない。それでは確実
でも何でもないだろうが、そんな内容の言説
が世の中には氾濫しているのだろうか。そう
であるとしても相変わらず誰かが何かを語っ
ているのだろうが、何らかの権威を必要とす
る人たちにとっては、誰であっても構わない
わけではなく、できることならそれが彼らが
認めた特定の誰かであってほしいのだろうし、
実際にある種の言説に関してはそんな経緯か
ら語られているのではないか。そしてそれと
は違う状況の中では、それは語られているだ
けではなく、文字として記されていたり刻ま
れていたりする場合があり、それを誰かが読
んでいるのだろうし、実質的にはそこで誰が
語っているのでもないのだろうが、実際にそ
こには何かが記されていて、それが誰にとっ
ても興味のない内容なら、そんなものは誰も
読まないだろうが、少なくともそれを誰かが
読もうとしているのなら、読もうとしている
誰かにとっては、何か興味を引く内容が記さ
れているはずであり、中には読んでみて当て
が外れる場合もあるのだろうが、ともかく読
む行為が継続しているとすれば、何か興味深
い文章がそこに記されているのかもしれない
が、それが別の誰かにとってはそれほど興味
がある内容ではないかもしれないし、読む必
要のない文章を読んでいるはずもなく、興味
があるのに読む必要がないというのはありえ
ないだろうが、また必ずしも誰もが文章を読
んでいるわけではないが、それでも相変わら
ず誰かによって文章が記されている現実があ
り、誰が記しても構わない文章がどこかに記
されていて、誰が読んでも構わない文章がど
こかに記されている現状があることは確かな
のだろうが、それとは別に特定の誰かが記し
ている文章もあるだろうし、それを語るにし
ても記すにしても、特定の誰かでなければな
らない場合があるのだろう。

 つまり誰かが語り誰かが記しているとすれ
ば、その言説には語る必然があり記す必然性
もありそうなのだが、それが誰であっても構
わないのであり、誰が語っても記しても構わ
ないのであり、また誰が語ろうと記そうと、
そこには語る必然性や記す必然性が生じてし
まい、社会の中で何か特定の立場や役割を担
った人が語り記すのだろうが、その立場や役
割を占めるのが誰であっても構わない実情が
あるのではないか。そしてそれが特定の誰か
でなくてはならないと思い込んでいる人がい
るとすれば、その人は何らかの権威主義にと
らわれていて、権威ではない別の誰かが語っ
ていたり記していたりすると、それは身の程
知らずなことであり、そんな行為には腹が立
って仕方がないのかもしれないが、そんな然
るべき立場や役割を前提して、それが当然で
あるように思われるとすれば、そこには何ら
かのヒエラルキーが厳然と成立していること
になるだろうし、そんな社会の階層構造を自
覚しているわけだが、そうだとしても誰が階
層構造の中で上位にいようと下位にいようと、
そうなっていること自体は誰にもどうしよう
もできないことであり、ただそんな結果に不
満があるだけで、身の程知らずな誰かがその
場を占有していることに対して、抗議の声を
上げることぐらいしかできないだろうか。抗
議が実ってその人がその立場や役割を追われ
たとしても階層構造は相変わらず残っている
わけだが、それでもそういう立場や役割は身
分や地位の上下とは関わりなく、そこにはそ
の立場や役割に応じた何らかの適性があって、
それが適材適所な配置であれば構わないとも
いえるだろうが、そうだとしても立場や役割
と身分や地位との間に何らかの差異を見出そ
うとすると、それが何らかの階層構造の中で
生じている限りは、そこにはどうしてもピラ
ミッド状の上下関係があるわけだから、それ
を解消したつもりの差異は欺瞞にしかならな
いだろうし、特定の立場や役割を担うのが誰
でも構わないとは思えないのではないか。そ
して実際に何らかの立場や役割を占有してい
る人に何らかの権限や権力があるように思わ
れてしまうし、その立場や役割に応じた力を
持っていて、その部門でその場を制御し操作
していることになるわけだが、その制御した
り操作したりすることの一環の中で、何かを
語り何かを記しているわけで、その内容には
何らかの命令や指令が含まれている場合があ
るわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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