文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.4.13 「制御を超えて」

2017/04/14

人は意識のコントロールを超えて動作することもあるし、
集団の動作も統率者の制御が利かないこともあるだろうし、
人々を拘束する世の中の制度や慣習が、
社会そのものを停滞させ衰退へと導くこともありそうなのだが、
社会の中で主導権を握っているつもりの人や集団が、
自分たちの主導的な立場を維持して、
その基盤を磐石なものにするために、
あれこれと策を弄して陰謀を巡らしても、
それが思い通りの効果を上げているのかといえば、
そうとも言えるしそうとも言えないところもあるのかもしれず、
それに対して軽はずみにそれらの策謀を非難してみても、
非難することによって策謀が周知の事実になるだけで、
それ以上の効果は期待できず、
明らかになっただけでも非難した甲斐があったと捉えるしかなく、
それだけでは主導権を握っている勢力を倒すには至らないだろうし、
民衆の大半がそれらの勢力を支持しているか、
あるいはそんなことには無関心であるかの状況なのだとすれば、
そんな状況が変化するわけでもないし、
反対勢力以外は
変化しなくても誰も困らないことになりそうなのだろうが、
そもそも社会の中で主導権を握っていると思われる勢力に、
本当に主導権を握っている実態があるのかといえば、
それは甚だ疑わしいのかも知れず、
ただ何となく世の中の主流をなしている人や集団が、
一つにまとまっているように思われるだけで、
そう見えても何か一つの理念や主張を共有しているわけでもなく、
その中の一部の人たちが
不快な主張や行為を繰り返しているとしても、
それがそれらの勢力の全体意志として行われているわけではなく、
勢力内に含まれていると見なされる他の大半の人たちも、
それらの主張や行為を不快に思っているだろうし、
そんなことをやっている一部の人たちとは
無関係だとは思っているのだろうが、
そうだとしても反対勢力に属している人たちには、
無関係で無関心のつもりの人たちと、
不快なことをやっている人たちとが、
同じ勢力内に含まれているように捉えられてしまい、
そうである限りにおいて、
不快な行為を非難する反対勢力は常に少数派にとどまり、
選挙などの民主的な手続きでは、
社会の主導権を握るには至らないわけだ。

だからこそ革命が必要に思われてしまうと、
革命が起こるような切迫した社会情勢がなければ、
現実逃避の妄想のままにとどまるしかないわけだが、
たぶん革命への幻想を抱いていても構わないし、
そんなのは実現困難な幻想だと思っていても構わず、
そのどちらでも構わないところが、
人の意識が意識を超えた何かにとらわれているところかもしれず、
人の活動の中で政治的な領域は限られていて、
ほとんどの人は選挙で投票するぐらいしか
政治に関与できないわけだから、
それ以外の活動がほとんどすべてを占めている状態の中では、
切迫感もなく切実にも思われず、
無関心であってもあまり罪悪感など感じないだろうし、
政治的な主導権を握っている勢力が何をやろうと、
現状が揺るぎようがないという実感を伴っていれば、
それほど政治に関心を抱けないのも無理はないわけだが、
それでも少しは関心があるだろうし、
その少しの関心をもたらしているのが、
マスメディアを通じてもたらされる政治に関する情報であり、
経済情勢や国際情勢や国会や政府での政治家の活動などや、
そんな情報を基とした世論調査の結果などが、
選挙での判断基準となるのかも知れないが、
大した問題も起きていないようなら
世論は現状維持で落ち着くだろうし、
たとえ一部のメディアや野党の政治家などが、
与党の政治家の不祥事などでセンセーショナルに騒ぎ立てても、
違法行為の嫌疑をかけて検察が動いたり、
新聞やテレビなどの比較的世間に影響力がある主要メディアが
本腰を入れて報道しないと、
世論はあまり反応しないのかも知れないし、
そうでなくても政府や官僚機構内の不祥事では
政治体制そのものは揺るがず、
場合によってはたとえ政権交代しても揺るがないのかも知れず、
たとえ政治体制が揺らいだところで、
国家体制までは揺るがすことはできないのかも知れず、
少なくとも主要先進諸国ではそうなのだろうし、
だからと言って政権交代をあきらめる理由にはならないわけだが、
そうなると別に大げさで深刻なことではないような、
軽い気持ちで政権選択ができるような世論形成が望まれるのかも知れず、
そうなるにはあまりにも現状の危険性を訴えるのは
得策ではないのかも知れない。
少なくとも世の中の大半の人は現状の危険性に関しては、
あまりリアリティを感じていないのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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