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彼の声

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彼の声 2017.4.3 「間抜けで滑稽な心理状態」

2017/04/04

何か的外れであまり焦点の定まらないことを
考える必要などないのかもしれないが、
例えば人間の人間性とは何だろうか。
知性とか思考力とかの
単純に人間という存在を自画自賛できる要因を挙げただけでは足りず、
戦争とか自然破壊とかの
人間の否定的な部分もある程度は考慮した上で、
それらを含めたすべてが人間の人間性だと定義すれば、
何やらもっともらしいことが言えるだろうか。
それとも現状では人間一般が問題なのではなく、
個人や集団となって
具体的に何をやっているのかが問題となるのであり、
社会の中で実際に行われていることが、
人としても集団としてもあまりにもひどければ、
それが問題となるのであって、
他の誰からも特に非難されるような行為でなければ、
特にそれが問題となることもないだろうか。
何がひどいのかの定義が定まらなければ
何とも言えないところだろうが、
一般的には世の中で非人道的な行為が行われていれば、
普通は法律で規制されていたり処罰の対象となっているはずであり、
ある意味でそれが児童虐待や性的な暴力などのように、
人間の攻撃的で否定的な人間性から
生じているように思われる行為もあるわけで、
そういう行為に関わった個人や集団が罰せられれば、
何となく法的な正義が果たされたように思われるのかもしれないが、
それが法律で禁止されているということは、
それをやる人や集団が後を絶たないから、
あえて法律で禁止されているわけであり、
そうであるならそれが法律的にも社会的にも
否定されることであっても、
誘惑に負けてやってしまうような魅力があって、
なぜそのような魅力が生じるのかといえば、
それが人間の本能だからといっても、
あるいは社会の構造に
そういうことをやってしまう人を
絶えず生じさせる特性があるといっても、
根本的にそのような行為をなくすための
解決策が得られるわけでもなく、
ただ法律で禁止して違反者を処罰すれば、
それだけでは世の中の大半の人たちは納得しないかも知れないが、
ではそれ以外に有効な方法があるのかといえば、
犯罪を未然に防ぐために監視を強化したり、
子供に対する道徳教育や社会人に対する啓蒙活動に力を入れたり、
そんなことぐらいしか思いつかないかもしれないが、
そういうことも含めて、
法律的にも社会規範としても禁止されている行為というのは、
社会にとってもそこで暮らしている人々にとっても、
否定的な意味で欠くことのできない行為となっているのではないか。

そういう否定的な面を強調する一方で、
他人を思いやる心だとか、
愛だとか平和だとかを尊ぶ心などを強調して、
そちらの方が強まれば、
否定的な面が相対的に弱まるかのように思いたくもなりそうだが、
どうもそういう対立する概念を安易に持ち出すのは、
何かリアリティが欠けているような気がするし、
他人に対する怒りとか憎しみとか蔑みなどの気持ちは、
それを誘発する社会的な状況がある限りは
なくならないのはもちろんのこと、
例えば隣国に対する憎悪の感情が
国民の団結を促進するかのような手法や、
一部の政党やその政党に所属する議員に対する
敵意をむき出しにすることが当然であるかのような風潮を、
実際に煽っているマスメディアも
大手を振って存在しているわけだから、
そこへと至る必然的な成り行きが
あったと考えておいた方が自然だろうし、
そんなことを考慮するなら、
まずは法律や社会通念上禁止された行為に及ぶ人や集団に
憎悪の感情を抱くことが正当化されていて、
そこから許しがたいと思われる行為が延長されて、
自分たちに敵対する人たちや集団に対して
憎悪の感情を抱くことを正当化する根拠として、
彼らが違法行為や社会通念上許されざる行為を
行っていることにしたいわけで、
その代表例としては売国奴という表現がよく使われるのだろうが、
それに対して敵対する側もそのような挑発に乗って、
互いに煽動合戦を繰り広げるような成り行きとなってしまえば、
彼らの思うつぼとなって
実際にこんな現状となっているのかも知れないが、
ある意味で現状が避けられない事態であるならば、
国内だけでなく近隣諸国も含めて、
現状をもたらしている必然的な成り行きがあって、
人も社会もそんな成り行きに巻き込まれているからこそ、
なかなか現状から抜け出せず、
抜け出すきっかけさえも
つかめない事態となっているのかも知れないが、
現状が不快だと感じてその不快さから憎悪の感情を募らせれば、
ますます不快さが募ってくるのは必然的な成り行きで、
その不快さと憎悪の感情の相乗効果によって、
現状が形作られていることは火を見るよりも明らかなことで、
だから不快だと感じても
憎悪の感情を抱かないようにするにはどうしたらいいのか
となるのかも知れないが、
それができないから現状から抜け出せないわけだから、
頭ではそれがわかっていても、
感情をコントロールすることができないということだろうし、
要するに多くの人たちが間抜けで滑稽な心理状態となっているわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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