文学

彼の声

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彼の声 2017.4.2 「慣習の尊重」

2017/04/03

わかってみれば大したことはないのだが、
実際にそうなってしまったのだから、
わかる以前にうまくやられたわけで、
うまくやったからにはたとえ嘘がばれたとしても、
うまくやった結果自体が揺るぎないように装われているようだが、
しかしそれで本当にうまくやったことになるのだろうか。
嘘など戦略的にはいくらでもつけるのかも知れず、
嘘をつくことに良心の呵責を覚えなければそれで構わないようで、
それよりは嘘をつくことでもたらされる結果が重視されるのなら、
嘘をつくことこそが最善の選択となってしまうだろうか。
それはその時の状況によりけりなのかも知れず、
嘘をつかなくてもうまくいくようなら、
別にわざわざ嘘をつく必要はないわけだが、
ある意味では嘘をつかざるを得ない事態に
追い込まれているのかも知れず、
そうなると嘘をつきたくてついたわけではなく、
苦し紛れに嘘をつかざるを得なくなったのなら、
何かが彼らに嘘をつかせるまでに追い込んでいると言えるだろうか。
そしてそうやって嘘で塗り固められた土台の上に
君臨しているような状況というのが、
果たしてどれほど長続きするのか、
今後において興味を引く点かも知れないが、
状況次第では結構長続きして、
逆に嘘を見破ってこれ見よがしに指摘した側が、
これまで通り世間から無視され続ける可能性もあり、
すでに誰もがそんなことはわかった上で、
あえて嘘をついている側を支持し続けるのかも知れず、
そうせざるを得ない事情など特にありはせず、
ただ何となくその場の空気に従って、
そうしているだけかも知れないのだが、
それについてあまり深く考えてしまうと、
そうする理由など何もないことがわかってしまい、
自己矛盾を引き起こしそうになるから、
なるべく深く考えるような成り行きにならないように、
自覚しているわけでもなく、
ただ世の中の慣習に従っていれば、
自然と物事について深く考えなくても済んでしまうわけで、
考えるよりはその場の空気に従っていれば、
とりあえず自己矛盾を引き起こすような事態は避けられるのではないか。

そもそも世の中の慣習というのも、
みんながそれを信じて従う限りで成り立つ
一種の虚構に過ぎないわけだから、
たとえそれが虚構だと指摘されても、
だからといって信じなかったり従わないような人は、
はじめから信じていないし従わないし、
そういうレベルでは嘘か誠かの判断はされないわけで、
そういう水準で誰を支持するのかとなれば、
嘘をつこうが何をしようが、
世の中の慣習を尊重しているように思われる人や勢力を
支持するのだろうし、
たとえ嘘を見破ろうと不正行為を指摘しようと、
世の中の慣習を尊重しているように思われる人や勢力と
敵対しているように見える人や勢力は支持しないし、
場合によってはデマや言いがかりをつけてまで
攻撃してくるのではないか。
しかもそんな卑劣なことまでしても
慣習に囚われた世の中の秩序を守ろうとするわけで、
そしてそうまでして守ろうとしていること自体にしても、
それほど深く考えてそうしようとしているのでもないし、
何かそうすること対して切実な理由があるわけでもないだろうし、
ただその場を支配している空気に無自覚に従えば、
そういう行為がまかり通るわけで、
大して罪悪感も抱かずに
平気でそんなことを仕掛けてくるわけだから、
法に従ったり物事を論理的に考えようとすることが、
正しい行いだと信じている人たちにとっては、
どう考えても彼らがおかしなことをやっているとしか
思えないのだろうが、
実際にそんな現実があるのだからどうしようもないわけだ。
結局そういう人たちはモンゴル人の力士に罵声を浴びせたり、
単なる建前論に過ぎない教育勅語を普及させようとしたり、
将棋のプロ棋士に和服を着せようとしたり、
深く考えればどうでもいいような枝葉末節なことにこだわるのが、
その場の空気に従っていることになってしまうのだが、
それが世の中の慣習だと思われている限りは、
そもそも深く考える必要も合理的に判断する必要もないわけだから、
それが当然のこととして普通にまかり通っている現状があるわけで、
そういう風潮に味方するマスメディアも、
何の疑念も抱かずに
それを世の中に浸透させようと努力している最中なのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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