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彼の声

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彼の声 2017.3.31 「管理と維持」

2017/04/01

何もない状態からは何も生じないように思えるが、
そこに何かが存在するように思えるとき、
それを言葉で表現しようとすると、
そこに何かがあるように装わなければならなくなるのかも知れず、
そんな存在を信じているふりをしているわけでもないのだろうが、
わずかでも何かが作用して事物が動いているように感じられるなら、
それが状況証拠となって言説の対象となるのかも知れず、
それについて何かを語っている現状がそこに生じて、
それが何らかの現象として広く世の中に認知されるようになれば、
懐疑的な人たちも含めて、
多くの人たちがそこに何かが存在していることを
認めざるをえなくなるだろうか。
現に何らかのメディアを通じて、
広く情報が行き交っていることは確かなのかも知れないが、
別にその情報が何を意味するかとか、
何の役に立つのかとか考えなくても良いわけではないが、
実際に考えていないだろうし、
考えるよりは楽しんでいる感覚なのだろうし、
何か興味深い情報の交流が確認されたら、
それを受け取ろうとするわけで、
それ以上は考える必要を感じられなければ、
別に考える必要が生じないのは当然のことで、
実際に何も考えずに情報を受け取ったり発信して、
それでその場の心地よい雰囲気を満喫しているつもりになれたら、
その場での交流はそれで済んでしまうわけで、
取り立てて何か形あるものを生産する必要はないわけだ。
それで済んでしまうような交流が世の中の主流となるとしても、
一方で人が生きていくのに必要不可欠な物質的な生産も
欠かせないのはわかりきったことだが、
それを必要最小限に抑えるような傾向になるなら、
物を介した交流よりも情報を介した交流で
間に合ってしまう割合が増えていくだろうが、
そうした交流が今後どんどん拡大していくにしても、
情報をやり取りする機械が必要なことには変わりなく、
機械は依然として物だから、
情報を介した交流には
依然として物を介した交流の存在が前提条件となっているわけだ。

そこには何もないのではなく、
情報端末としての機械が欠かせないわけで、
一方で情報を流通させるインフラとして
ネットワークも欠かせないのはわかりきったことだが、
機械を世の中に広めてネットワークを維持するには、
企業がネットワークを介して情報端末を売り、
端末の中で動くアプリケーションも中には有料のものもあり、
さらにやり取りする情報量に応じて
ネットワークの使用料を徴収しているのだから、
企業が関わっている部分については
資本主義経済が関与しているわけだが、
ネットワーク全体を管理するのではなく
維持する役割を担ういくつかの団体が、
企業から運営費を受け取りながら存在していて、
それらがネットワークの世界標準となる統一規格を維持していて、
それらの団体がないと、
ネットを介して世界中に
情報が行きわたらなくなってしまうのだろうが、
それに関してわかりにくい表現なのだが、
管理しているのではなく維持していることが重要で、
企業から運営費を徴収しているのだから
完全には非営利でも中立でもないわけだが、
管理しているわけではないので権力が生じるわけではなく、
ただネットを維持しているだけに、
それらの団体は必要不可欠なのであって、
それらの団体が維持している統一規格に従わなければ、
ネットワークを介して
情報のやり取りを行えなくなってしまうわけだから、
従わざるをえないにしても、
だからといって権力を行使して従わせようとしているわけではなく、
ただ従わなければネットに接続できなくなってしまうだけで、
それだけのことでしかないわけだ。
そこから類推して考えてみると、
どうも国家の未来像も浮かび上がってくるように思われるわけで、
というか国家という狭い範囲ではなくても構わないのかも知れず、
例えば世界的な行政の統一規格を作って、
その規格に基づいた行政サービスを提供するような
非営利団体を組織して、
その団体が国連であれば話が早いのだろうが、
その非営利団体が維持するネットワークに
世界中の人々がつながればいいわけで、
それも管理するのではなく維持するにとどめておけば、
そこから権力が発生することもないのではないか。
現状では荒唐無稽な話だが、
実際にインターネットはそうやって維持されているわけだから、
まったくの不可能というわけでもなさそうだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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