文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.3.23 「主体性」

2017/03/24

言葉と人間の関係は、
人間が言葉を話したり聞いたり記したりする関係でもあるが、
人間同士の情報のやり取りは主に言葉を通して行われ、
言葉なしでは意思疎通が図れないわけではないが、
普通に文明的な生活を享受するには、
言葉による意思疎通が欠かせないだろうし、
身振り手振りだけでは限界がありそうで、
身振り手振りも頭の中でその意図を解釈する上で、
言葉に変換しているだろうし、
そういう意味で人の意識は常に言葉につきまとわれていて、
意識そのものが言葉によって成り立っていると言えるだろうか。
それ以前に視聴覚や触覚や味覚や嗅覚などの五感によって、
自身の内外から情報を取り込んでいるわけだが、
それらの情報を頭の中で処理して整理整頓するときには、
やはり言葉を用いているだろうし、
他に光景が見えていることは確かだが、
人がイメージする心象風景には、
それを言葉によって解釈しようとする欲求がつきまとっていて、
それを都合良く解釈したつもりになっている意識が、
何かしら思い違いや勘違いを引き起こしていることに、
自覚的であるか無自覚のままでいるかが、
それを思い抱いている当人にはわかりにくいところかも知れず、
何か解釈が間違っているように思われる時が、
何らかの岐路や運命の分かれ道上にいる時なのかも知れない。
そこで何かに気づけばその先に道が開けるかも知れないが、
気づかないまま成り行きにまかせて進んで行ってしまうと、
機会を逸して手遅れとなってしまい、
後からそれに気づいたとしても取り返しがつかないことになっていて、
そこで何かをあきらめざるを得ない
事態となってしまうのかも知れないが、
逆に余計なことは考えずに成り行きにまかせて進んで行った方が、
良かった場合もあるわけだから、
運命の分かれ道上で何に気づき何に気づかないかが、
その後の運命を分けるとしても、
そこで感じた直感を言葉で論理的に解釈するか、
あるいは余計なことは考えずに勘に頼るかの選択は、
やはりその場の状況や心理状態から影響を受けるだろうし、
そこで発生している困難な状況を切り抜けるには、
自力だけではなく他力を必要とする場合がほとんどだろうか。

自力と他力を区別する必要はなく、
そこで生じている状況の一部として、
自身も状況に組み込まれていると考えれば、
すべてが一体化している中で、
果たして自らが何か選択する余地があるのか
疑問に感じられるかも知れないが、
たぶんそれでも選択しているのであり、
それが意識された意志に基づいて選んでいるのか、
無意識の内に選んでしまっているかに関わりなく、
その場で何か感じるものがあるとすれば、
自己と外界が何らかの反応を引き起こしているであり、
その反応が行為や行動となって現れるなら、
それがそこで何かを選択した結果としての
行為や行動だと捉えておけばいいのではないか。
そうなった時にはすでに運命の分かれ道を通過しているわけで、
そこである一つの道を選んで進んでいて、
それが取り返しのつかない行為であるかも知れないが、
たとえそれが最善の選択とはならなくても、
何かしら決断を下したわけだから、
自己の内外で何らかの状況の進展があったと言えるだろうか。
要するに自己の内外から取り込んだ情報を処理して
何らかの決断を下して、
それが行為や行動となって現れるわけだが、
その一連の動作がその場の状況を変化させたように見なされるなら、
自己が主体的に動くことで
周りの環境を変えたことになるのかも知れないが、
その一方で状況の変化に対応して自己が動いたように思われるなら、
自己の主体性は否定されて、
ただその場の流れや成り行きに従って動いているだけ
となってしまうのかも知れないが、
確かにそういう面があるにしても、
その結果うまくいっているように思われるなら、
その場の流れや成り行きを的確に捉えた結果として、
それが的確な判断だったからうまくいっていることになり、
そう判断した自己の主体性が認められるのかも知れず、
そんなふうに考えると自己の主体性は、
その場の状況の変化と自己の判断を伴った行為との
相互作用から生じる解釈なのかも知れず、
行為した結果をどう解釈するかで、
そこで自らの主体性の有無を想像できるだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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