文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2017.3.22 「判断と選択」

2017/03/23

何が良くて何が悪いかは、
そこに明白な判断基準があれば容易にわかりそうなものだが、
あいにくそう都合良く
わかりやすい基準を設定できるわけでもないだろうし、
そこで何か判断せざるをえないような成り行きになっても、
どう判断したらいいのかよくわからないことが結構ありそうで、
風力や太陽光などの再生可能エネルギーを普及させるために、
料金に上乗せさせる賦課金を値上げするから、
電気料金を大幅に値上げするとなると、
まるで再生可能エネルギーが悪いかのようなイメージが
世の中に広がるかもしれず、
だからと言って廃炉費用に莫大な金額が必要であることが
明るみに出た原子力発電が、
相対的に良いイメージになるわけでもないだろうが、
原因と結果を都合のいいように短絡して
煽動する人たちがいるとしたら、
高い電気料金を払ってでも再生可能エネルギーを普及させるなんて、
割に合わず非効率だと主張したいかもしれないが、
では原発をもっと増設すべきかといえば、
事故への恐怖から用地の取得が難航することは目に見えているし、
また原発を稼動すれば必ず出る放射性廃棄物の最終処分用地も、
同じように用地の取得が困難なのだろうから、
これ以上原発を増設するのは難しいだろうし、
どちらが良くてどちらが悪いかのような対立軸からは
判断しない方が良さそうで、
実際にできることは経済効率を重視するなら、
電気料金の安い電力会社から電気を買えばいいだろうし、
また志が高く反原発の立場を鮮明にしたければ、
費用の都合が許す限りで自家発電するなり、
またそういう選択ができるようなら、
再生可能エネルギーから発電している割合の高い電力会社から
電気を買えば良さそうで、
他にも都市ガス会社が供給する電力なら
ガスタービン発電がメインかもしれないし、
製鉄会社が供給する電力なら石炭火力発電が予想できそうだが、
一応は電力の自由化によって
複数の選択肢がある地域に暮らしているなら、
それなりに判断基準を設定可能な場合が出てきそうだ。

いずれにしろ何をどう判断したところで、
一人の無名の一般人の判断が社会に影響を及ぼす範囲は
微々たるものだろうし、
軽い気持ちで判断すれば良さそうなものなのだが、
そうであるなら何も社会への影響力など考える必要もなさそうで、
そんなところから周囲に気兼ねなく判断する習慣が身につけば、
社会からの同調圧力にもそれなりに抗う気にもなるだろうし、
そういう習慣が身についた人が多いほど、
それだけ社会全体の自由度も上がって、
そういう面ではそれなりに快適に暮らせる世の中に
なりそうなものだが、
それも相対的な感覚でしかないだろうし、
一方では社会の慣習や制度に従わざるをえない部分もあるわけで、
何もかも全面的に自由を求めるわけにもいかないのは
わかりきったことで、
脳天気に自由を謳歌する未来像を幻想する気にはなれないだろうが、
極端な束縛や極端な自由ではなく、
ほどほどの束縛やほどほどの自由を実感できれば、
常識的な範囲内ではそれが幸福な状態だと言えるのかもしれず、
それが中途半端で生ぬるいと思うなら、
それ以上を目指すしかないだろうが、
そうなると誰もが目指せる限度を超えてきて、
そこにある種の狂気に通じるような、
こだわりや思い込みが介在してくるのではないか。
そうなるとそれが意味するところのものは、
特殊な幻覚作用を伴うようなものにもなるのかも知れず、
何か常人では辿り着けない境地を求めて、
自らの生命を過剰にすり減らすような行為へと及び、
それが命がけの大冒険となるのか、
はたまた幻覚剤を常用しながら廃人への道を歩むのか、
それとも未だかつて誰も味わったことのない快楽を堪能できるのか、
それも個人の空想や妄想の結果かもしれず、
大抵の人はそちらへの道を断念して、
手軽な娯楽やフィクションの観賞へと落ち着いてしまうのだろうが、
そこにもそれなりに判断と選択の機会があり、
何かしら判断して行く道を選んだ結果が、
今ある現状を構成しているわけだから、
それ以上のことではなく、
すでに極端な快楽を求めた人は
どうにかなってしまったかも知れないし、
その一方でありふれた束縛と自由を選んだ人たちが、
無名の一般市民として普通に暮らしている世の中があるのだろう。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。