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彼の声

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彼の声 2017.3.20 「テロ対策」

2017/03/21

なぜテロが起きるのかといえば、
直接には政府の民衆に対する抑圧が原因と考えられるが、
ではなぜ政府が民衆を抑圧しなければならないのかといえば、
民衆が政府に従わないからだろうし、
それに関して民主主義の観点から考えれば、
政府の方が民衆の意向に従えばテロが起きなくなりそうだが、
選挙によって政権を担う政府なら、
確かに民衆の中の多数派に従うことはできるが、
民衆の中の少数派が多数派から抑圧されて、
追い詰められてテロを起こす場合がよくありそうで、
では政府は民衆の中の少数派にも配慮すれば、
テロは起こらないのかといえば、
シリアの場合のように民衆の中の少数派が政治的な実権を握っていて、
多数派を長年抑圧してきたから、
結果的には泥沼の内戦状態になってしまった場合もあるわけで、
結局は民衆の間で解決困難で深刻な対立があるところでは、
対立するどちらの勢力が政治的な実権を握っても、
実権を握った側がもう一方の側を抑圧しにかかって、
権力闘争に敗れた側が追い詰められると、
テロに訴えるしか反撃の手段がなくなる場合があるわけで、
政治的なテロをなくすには確かに政治的な民主化が必要だが、
それだけでテロがなくなるわけではなく、
社会の中で民族や宗派などに絡んで深刻な対立があるところでは
テロの根絶は難しいわけで、
日本でも例えば在日米軍関連で、
あまり苛烈に沖縄の反対派を弾圧すれば、
血気にはやる若者の中から
テロリストが出てくる可能性もないとは言えないが、
それは治安関係者の望むところであり、
テロ対策で活躍するには
実際にテロリストが出てきてくれた方が好都合なのだから、
まさにテロ対策にはテロリストの登場が望まれてしまうところが、
逆説的な真実でもあり、
実際にテロとの戦いにはテロが欠かせないのであって、
効果的なテロ対策によって未然に防げるテロも確かにあるだろうが、
テロを誘発する原因がある限りは、
テロを根絶できないのはわかりきったことであり、
それがわかりきっているだけに、
現状ではテロを誘発する根本原因をなくすための試みが必要なのだろう。

また一般的にテロへの対策というと、
テロを口実として民衆への管理を強化するのが、
行政的には妥当な目的となるだろうし、
テロを未然に防ぐにはそうしなければならない、
という大義名分を掲げることによって、
最終的に民衆への管理の強化に結びつけばいいわけで、
行政の仕事自体が民衆の管理でしかないわけだから、
例えば爆発物の探知や人の監視に関して、
それに携わる人員と装備とシステムを充実させるための
予算でも確保できれば、
その方面で行政の権限の強化に結びつくわけだから、
とにかく何かの口実を見つけては行政の管轄範囲を広げて、
しかも管轄区域内での取り締まりを
効率的に行えるような体制にするとなると、
取り締まりをスムーズに行うためには、
取り締まりの根拠となる法整備が欠かせないわけで、
そうやって実際に管理を強化して、
民衆の自由を奪う方向で法整備が進んでいるとしても、
それは行政機構の役割や性質上は当然の成り行きだろうし、
それを議会の少数派が
止める手立てがないとしても当然のことだろうし、
少数派の支持者たちにしても打つ手がないのではないか。
少数派が主張するようにそれが悪いことだとすれば、
その責任は現政権を支持している民衆の中の多数派にありそうだが、
別に悪いことだとは思っていないのなら、
制度的には何の問題もないことかもしれず、
実際に取り締まりを強化して
あまり苛烈に少数派を追い詰めれば、
少数派の中からさらに少数の過激な勢力が分離して、
かつての日本赤軍のようなテロ組織が誕生するかもしれないし、
そうなればテロ対策に携わる人員と装備とシステムが
効果的に活用されて、
その方面での行政機構の機能が有効に動作して、
事前の法整備も活きてくるわけで、
結果的には行政側の大勝利となるのかもしれないが、
民衆の側からすればテロ対策の強化がテロをもたらすのだから、
何か狐につままれなような不条理感を抱くだろうか。
実際にそうなる可能性は低いだろうし、
なったとしても諸外国に比べたら
テロの規模も死傷者の数も大したことはなく、
せいぜいがかつての地下鉄サリン事件程度の規模かもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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